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ばらつきに慣れる

2008/11/01にアップした文章です。

 

どうも大人というのは、ところどころいけませんや。ヒトは習慣の動物だと言われる由縁もそのへんにあるのではないかと思われます。安定した日常を持ち、その日常からの逸脱をたまに持つ。そこで少しずつの進歩を狙っていく。が、そうなると、もう一歩への脱出がなかなか叶いません。確かに、安定した規則正しい暮らしをするのは、ナニにつけてもよいことではあります。まず健康にいい。ヒトは太陽に支配されて暮らしており、重力を受けて、太陽光線での光合成をした植物の酸素に恩恵を受け、リズムを年季・季節・月季・日季で持っています。なので、安定した日常を持つのは、確かに身体にも心にもいいことなのです。が、少しの逸脱を持たない限り、実際は成長が足りなくなるのでした。

 

私は現在、朝5時半に起きて、企業研修をしていますが、遅くても7時17分の電車を調布駅から乗れば間に合うのです。そこでふと考えるのは、通勤・通学時間が同じ時間というヒトは、おそらく毎日同じ電車に乗るのだろうな・・・と。私はたったの10週で、来週、人事部の方の聴講があり、そこでまた来期もやるかどうか決定するらしいのです。私は、1月からまた10週であれば受けてもよいなぁと思っているのです。朝早い授業は、フツーのレッスンがあまりないので(たまに、朝スカイプの申込みはあります。が、それほど多くはないのです)、けっこううれしいオファーです。しかも、コレ、週に1回だからいいけれども、週に5回だったらうんざりだろうな、と思いつつ、電車に乗っています。朝の7時台というのは、まだ空いているらしいのですね。うん、確かに押し合いへし合いというのはありません。でも、気のせいなのか、10月、少し厚着になったら混んできたような気がする・・・。これ、荷物のせいなのかしら・・・??

 

私はこれがばらついた習慣だからこそ受け容れているのですが、毎日コレでいいという人はけっこういるのかもなぁと・・・。

 

ランチなども同じで、きっと行き着けのお店が何件かあり、そこを順繰りに廻っていたり、お弁当もコンビニを替えたりしているだけなのだろうか・・・などとも思ったのです。そして、アフター5に遊ぶところも、結局、守備範囲からあまり逸脱することはないのだろう、とも。

 

最近、生徒さんを教えていて思うのが、この「習慣から抜け出すたいへんさ」です。ばらつきに慣れてもらえない。脳を活性化するためには、日常と少しズレたものを取り入れてもらい、さらにそのばらつきにバラエティ(多様・種類)を持ってもらうようにしています。頭の中でやるだけではたいへんなので、行動をちょこっとずつ替えて、そこからそれに追随する考え方を変えてもらおうと思っているのですが、身体が動くのがけっこうたいへんそうで(笑)。

 

固着してしまった習慣というのは、人生のある地点で学んだものなのですが、それをUnlearningするというのは難しいらしい・・・。ふぅ・・・。私はここを教えてさしあげることができず、私の目の前以外のところで、かなりなドラマを展開できて、それを体感したヒトこそが、英語の成績にも直に反映する、というすばらしい結果がもたらされており、「頑固」というのは、対象物によっては損なことだよなぁ・・・と思わされています。

 

まず、行動をばらつかせることそのものが、どうしても「気持ち悪い」ということ。普段やっていることは、「考えないでも行動できる」のだけれども、私が要求した「変化させる行動」は、「一旦立ち止まって考えてみないとできない」というわけです(笑)。そのために、生活の中のヴィジュアルに訴えてくる、ポストイット作戦や、カレンダー作戦などを伝授しているのですが、それを作るにも鉄が熱いうちにやったのとそうでないのとは、違いが出てくるようで・・・。

 

私は上記のように、通勤を長期的に習慣としてしたことがないのですが(常勤の学校ですら、ばらつきがあり、いつも電車案内をネットで確認してから出かける日々)、それこそが時間の使い道の宝庫のような気がしていてならず・・・。私の場合、10時にレッスンが終わり、帰り道の都営新宿線に乗り換えた段階で、かなり座れる確率が高くなっています(神保町から)。不覚にも前日が5時間睡眠なことが多いので、安眠してしまい、調布で飛び降りる、ということが、ここ3回ほど続いています(笑)。ああ、普段だったら寝ない私がなぜに?と思ってみられる、答えのあるばらつき行動です(笑)。私は高校生の頃から、同じ電車にはあまり乗らないようにしていたことを思い出す(笑)。

 

刑事は、同じ行動をしていてはいかんのだそうです。恨みつらみを買いやすいので、家に帰るときにもいくつかの道を確保しておいたほうがよいようです。まぁ、フツーの警察官ならば、ましてや素人ならまだしも、スパイの香りがする公安などに所属していれば、それはアリなのかもしれません。彼らの脳はかなり細かく動いているのだろうな、と思います。

 

行動修正をすることにより、考え方・認知を変えていくというのを、私はかなり強く信じており、すべての場合に有効だとは言わずとも、かなりに応用できるので、自分でも採用して、生徒さんにもできる形で紹介しています。私はいかんせん、ズボラで面倒くさがりなので、安全な場所においての行動には、ふざけたばらつきを自分で持ちこむようにしており、安全ではない場所においての行動は、誰にも読み取られないようにしているようなところもあります←誰かに追われたりしているわけじゃないんだけども、なんだか知らない人と口を利く間柄でもないのに、いつも会うというのは、あんまり得意ではないですね。最近は携帯があるので、すぐに捕まってしまいますが(笑)。今にGPSをつけられてしまうのではないかと心配ではあります・・・(汗)。

 

頭の中で、南の島に行ったり、北極を犬ぞりで走ったりすることができるようになればシメタもので、行動を伴わなくてもいい段階になるのですが、そこまで行くには、ある程度のばらつき行動を「気持ち悪い感」がなくできるようになるのは、けっこう大切です。もちろん、コレは「よい習慣があってすばらしいこと」を前提にしており、その習慣のよしあしのチェックにもなるので、やってみる価値ありなんですね。

 

私の生徒さんの中には、左脳ばかりを使っていた意識があり、利き手ではない左手で歯磨きをするようにした人がいます。そうしたら、自然と(もちろんPlacebo Effect:プラシボ効果が効いていることも大いにあり)、チャート化や映像化が進んだ、という例もあります。そこまでせずとも、習慣を崩すために、調味料や化粧品の場所を換えてみた、という方もいて、その新鮮なオドロキを報告してくれて、脳の可能性を実感したという方もいます。なぜに、英語を教わりにきてこのようなことを学んでいるのか?という苦情は、未だ一度も出たことがなく、これができて、「知らない単語を抜かしても気にならなくなった」といういい結果をもたらしています。知らない単語があると、英語はできない、と思い込んでいることをUnlearningしてもらうだけでも、このくらいたいへんなのでした。その思い込みはたいへんに危険で、英語を短い時間でマスターしていくのに邪魔です。日本語で知らない単語にぶち当たっても、すべてを調べているわけでもなかろうに・・・と言うと納得してくれるのですが、なかなか行動には移せないし、ましてや認知をがらっと変えることもできないのでした。

 

このばらつき行動に慣れることは、自分を新たに知る旅に出ることになるので、お手軽でお金がさしてかからないよい旅です。母には、花まるマーケットとみのもんたの番組を半減して見ることを最初にやってもらい、今は、ほぼナシでも生きていけるようになっています←誰でも人体実験かよと怒られそうですが・・・(爆)。ちょっとした行動を変えることで、世界はちょっと違うセットに見えてくる。コレ、かなり楽しいですよ。

 

 

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