気が乗らないこと、苦手なこと、嫌いなことをどうしてもやらねばならないこと、というのは大人にならずとも、子どもの頃からあったはず・・・。
それを避けまくりながら大人になった人もいれば、それほど避けてこなかったという人もいれば、避けずに克服してきたという自負がある人もいる、摩訶不思議なジャンルです。
とはいえ、すべてが好き!得意!義務ではないからやる!などというすんばらしいことばかりやれば、人生が成り立っていく、生活は順調である、ということはない(笑)。これらをどのようにやり遂げるか?というのが問題なわけですよね・・・。
なしとげる:しまいまで完全にする。しおおせる。しとげる。
途中で終わらせてそのままにしていることが廻りにあるかどうか、今、チェックしてみてください。「はっ!あった!」という場合、どうして途中で放り投げてしまったのか、理由はちゃんとありますか?不測の事態や優先順位が高いことが発生してしまうことは、生活の中ではよくあるものです。が、戻れなかった理由まで考えられますか?ひょっとして忘れてた?(笑)
もっとまずいのは、やるべきことに一切手をつけていない状態。これはいくつありますか?「私ってば、好き嫌いや、必要に迫られて行動しているかも・・・」と反省できますか?
やり抜く、貫くって本当に大切なことなのですが、やりっぱなし・手を付けて放置などが多くなっている昨今です。しかも、その対象物が、自分の苦手・嫌い・新たなことであると、やりたくない気持ちに拍車が掛かります。とはいえ、そこをぐっと堪えてやることが成長に繋がるわけです。
心理学的には、Self-control という概念があります。この自己統制感というのは、
- やるべきことを進んでやる
- やってはいけないことをやらないでいられる
という2つの軸によって査定しますが、さらに付け加えられるのが、「時間軸の成熟度」です。
今いま、損に感じることであっても、未来のことを考えてみると、総体としてはオトクなんじゃないか?と考えることができるかどうか・・・。
人類の賢さは、大脳皮質が増えたので、ここが他の生命体とは歴然と違うと言われています。時間軸を長く持てる可能性が高いのです。が、ここを伸ばさず、短期的、特にその場のことしか見られない状態は、視野が狭く、いわゆる Mobility:可動域が狭いとされます。
- 確かに
- 苦手なこと
- 新しいこと
- 面倒くさいこと
- 嫌いなこと
- 気分が乗らないこと
かもしれないですが、少し長い目で見たときに、自己成長に繋がるかどうか?を考える「一息」を入れてみることができれば、イヤなことをやり遂げることが可能になる幅が増えていきます。
物事を長く見つめていくときに必須なことは、楽観的なこと。ヒトの発達段階では、「この先にいいことが待っている。それはすべて自分次第」と思えるかどうか?を試されているのですが、今このときにそんなに迫っていないので、普段はこれを流しがちですし、多数決で負けてしまったり、結果が即座に得られないことには折れそうな心を保つことはなかなか難しいです。
なので、今の自分のスキルや能力よりも、「ほんの一回りか二回り、エイっとやればできること」を目指してみてください。それがうまくいけば、順繰りにもう一回り、もう二回りを求め続ける自分になっていきます。
そしてそれなりの時間が過ぎると、いつの間にか、「こんなに遠くまで来ちゃった!」ということになっていることに気づけます。
実際、赤ちゃんだった自分がこのように文字をたくさん読むことができて、この内容をそれなりに噛みしめているってすごいことじゃーありませんか?この小さな蓄積が今のあなたを作っています。
なので、イヤなことをやり遂げることで、きっと未来は楽しくてもっとラクなものになるに違いない!と思えるかどうかに掛かっているはずです。ぜひとも考えてみてね!
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