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ターミネーターに遭遇する

アクション映画が好きではなかった私は、The Terminator(邦題:ターミネーター)も渡米してから見ました。1984年の作品ですから、5年も経ってから見たことになります。新鮮でしたねぇ。SFチックな仮想未来から時空トンネルを潜り抜けて、未来を守るために現在に飛んでくる戦士とそれを防御するサイボーグ。

CG(Computer Graphic:コンピューターグラフィック)が進んでいる今、あれを見るとかなり滑稽な部分もあるのですが、低予算で作ったわりにはなかなか説得力あります。ストーリーの矛盾も私テキにはあるのですが(どうしてあれだけ人が死んでるのに誰もまだ信じないのか、Sarahはどうして精神病院に入れられないで妊娠生活をメキシコで送っているのか、など・爆)、仮想して画面のこっち側で受け取っているからやたら冷静で皮肉っぽく物事を見ているのかもしれません。

監督はTitanic(邦題:タイタニック)のCameron(キャメロン)です。Arnold Schwartznegger(アーノルド・シュワルツネッガー)はこの映画の前には野蛮人の役ばかりやっていて、さらにこれで未来の暗殺サイボーグをやってしまう、となるわけです。最初のシーンでのきれいな肉体を見るとMr. Universe(ミスター・ユニバース)だったことがうなずけてしまいますね。首がないじゃん…(汗)。あごから肩が生えてるよ…。Linda Hamilton(リンダ・ハミルトン)はこの映画までは主役をB級の日本に上陸しないようなフィルムでやっていましたが、これがなかったら認知度は低かったかもしれません。ついでに、The Terminator II:The Judgement Day(邦題:ターミネーター2)のロケ中に監督のCameronと不倫関係になり、結婚をし、またもやTitanicに出演していたSuzy Amis(スージー・アミス)に同じことされちゃうんですね。これもまた不思議というか…。英語ではWhat goes around, comes aroundと言います。同じことはちゃんと起こっちゃうってことです。けれども、T2でのLinda Hamiltonはよかったです。あの筋肉、あの知性、あの強さと弱さの両面性♪

日本ではなぜか人気が高い(これは映画のサイトを日本語で見るとなぜかわかる)Michael Biehn(マイケル・ビーン)もいいですね。シュワちゃんと比べたらそりゃぁ誰だって貧弱な身体に見えてしまいますが、凛々しい強さ、人間なのに強いよ☆というのが伝わりました。サイボーグにどうしてナマミの人間があそこまで対抗できるのか、希望を棄ててはいけないよ♪とささやかれているようですね。

CameronはSFチックなモノを作っていくなかでも必ず恋愛を描きたいと思っていたように感じます。この映画のなかでのたった一晩での恋の結果が、未来の戦士たちを束ねるJohn Conner(ジョン・コナー)へと繋がってしまうあたり、すごいロマンチックではないですか。しかも、未来のJohnは自分の父親だと知っていてKyle Reese(カイル・リース、戦士)を現在に送りこんだのかどうか。母親がその戦士と恋をすることを予知していたのでしょうか?なぞです。

テレビでこの映画をまたもやちらっと見て考えたのですが、コンピューターテクノロジーが進み、機械がモノを考えるようになるという推論を立てれば、この仮想未来も実現することになるわけです。実際、IME97の設定には「辞書/学習」という項目があって、そのスケールには「なし・最適・過剰」というようにセッティング可能になっています。タイプしなくても話せば入力可能なPCも登場しているし、自家発電ができて電源の要らないPCの開発もされています。その電源が要らないPCが狂ったときに、どのようにしてシャットダウンすればいいのかもちろん対策は考えてあるのでしょうが、人間のやることです、穴があります。人間を滅ぼすためにコンピューターが立ち向かってくる、というのはまったくのところ非現実的ではなくなってきました。

そしてそのコンピューターが作った死なないサイボーグに遭遇したら何ができるんでしょ?Terminateとは、「終わらせる、最後を締めくくる」という意味で、それが名詞になって人化すると、Or末尾となり、「終止させるもの」という意味です。Sarah Connersという未来の戦士のリーダーの母親になる女性の生命を終わらせるために来たわけですよね。そうすればJohnも生まれない…。

1の最後にSarahが”You are terminated.”(あなたは終わらされるのよ)と言ったはずなのに、あの腕の部分を保存しておいた人間が、それを研究開発するという仮想未来の事実へと繋がってしまう、と描くのが2のストーリーになります。腕も押しつぶれていればストーリーは違ってきたんでしょうねぇ。チップだけあれば同じだったのかなぁ…←やっぱり素人、これくらいしか考えられない(爆)。

無機質な物体は死ぬ死なないというコンセプトからかけ離れたところにいます。そんなやつにあなたが追っかけられたらどうしますか?家のなかがオートメートされて、手をパンパンと叩くだけでお湯が沸いたり、電話が繋がったり、確かに天国みたいでしょう。けれども、一旦それが叛乱を起したら?専門知識がない限り、使っているものにいつしか使われ支配されてしまうことになります。殺すまで追っかけられて、Sarahのように途中何度か「あきらめてしまいたい」と思わないでしょうか?

食器洗い機も便利だし、洗濯機も便利だし、ファックスもPCも電話も便利になりました。クルーズコントロールのついた車やリモコンや、人間がマニュアルでしなくてもいいことが省ける時代になりました。けれども、それらは時間短縮のためのツールであり、それがないようになっても生き延びていけるような人間でなければ、人間として生まれた甲斐がないんじゃないのか?と思ってしまう私は、化石のように古い人間でしょうか?マッチもライターもあるけれども、どうにかして火を熾せる人間でありたい、と願ってしまう私は愚かでしょうか?洗剤がなくても脂が取れますように♪と智恵を絞っていろいろ考える私は愚かでしょうか?家計簿がマニュアルでつけられないのなら、PCでQuicken(ソフト)を使ってやってもらうのも何か空しいぞ、と思う私は損な人間でしょうか?うーん、私は道具に使われていたくない、と考えてしまうのです。

機械に頼るのは時として本当に時間短縮になり便利です。けれどもその構造やコンセプトくらいはわかってから使いたいし、なくなっても困らないように暮らしていきたいと思うのです。でないと、ターミネーターに追っかけられたときに智恵も出ないんじゃないか?と。

まさかねぇ、私が仮想未来で重要人物に関係ある血縁であるわきゃないんだけども(爆)、現在人大量虐殺に未来からサイボーグが押し寄せてこないとも限らないし、核でいっぺんに殺されないでひとりひとりを追っかけて虐め殺す、という推論も成り立たないわけじゃないし、もしもターミネーターに遭遇したら私はどうするんだろう?と思うわけです。

ちなみに私は駐車場で車をかぎなしで盗んで、エンジンを直結させることくらいはできます(爆)。ただし、その車には傷がつくし、後日返品するのに弁償しなくてはならないでしょう。でも、生命があればね、また働いて返せるし、生き残りが私だけだったら弁償義務もないだろうし…←こういうこと考えてるからアタマがぐるぐるになっちゃうのか?(爆)

ターミネーターをちょろっと見て、またもや体力はしっかり取り戻さないとな、アタマはしっかり使わないとな、便利なもんには気を付けないとな♪としみじみ思ったのであります。Thanks Givingにはフットボールも見ないで、片づけをしてごはんを作って、お酒をバンバン飲みました。で、アップするのが遅れました(爆)。楽しかったです♪ささ、今日もまた「汚いものをターミネートするクリーニング軍団」が来るぞ。そのあいだ、映画館にでも行って時間をつぶさねばなりません。足腰は大丈夫なのか?と万全にしつつ、楽しく映画見てきます。何にしよ♪

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