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ファン心理の実体とは何ですか?

厳しい言い方をさせてもらえれば、「現実逃避」です。ゼロにする必要はないですが、自分という実体が日々営んでいる生活を浸食するほどの極端な状態になると、たいへんに危険です。気を付けてくださいね。

なぜ人々は他者に魅かれるのか?自分の生活圏の中にいる人々であれば、「繋がり・絆・関係構築」ができるのでふだんみなさんもやっていると思います。ただ、ここで「取捨選択」をしているつもりが、自由意志が反映できないことにぶつかると、ストレスを受け、それに耐えがたい状態になるし、軽いものであってもクサクサするし、イライラするし、かと言って問題解決できるような方法は?と悩んではつらくなったり、といった状態が続きます。

これを引き受けながら生きていくのが至ってフツーなのですが、ヒトは文明を築いてきました。まずは文字の発達。その後、美術品とのちのち価値が高くなるものの保存も発達し、生活用品をそのまま発見して科学し、論理的に理解することにより、時空や場所を超えた理解を手に入れることができるようになりました。すごいです。さらに、技術革新により、世界のどこにでも移動できるようにもなって、疑似体験すらできるようになりました。たとえ行けなくても、インターネットやゲームや映画で、実際さながらの気持ちになることも可能です。

そして、昨今ではSNSがあり、その情報や体験を手に入れる時間も短くなりました。

すごいよね?気づいてますか?

ファン心理というのは、その自分が暮らしている日常から遠く離れた人に対して抱くもの、です。通勤電車で見かけるだけの人と、どのように距離を縮めたらいいのか?と思い悩む人もロマンチックですよね。ただ、唐突すぎるとその距離を縮められるどころか、気持ち悪い人になってしまうので要注意です。

ファン心理というのは、「近づけなくて当然」という大前提があることにより、温室の中、安全なシェルターの中で楽しんでいる感です。

なぜその人を選ぶのか?という心理は、自分が体現したい世界観を実際にやってくれている先駆者だから、です。憧れという言葉は、やはり「自分がまだ持てていないもの、でも欲しいもの」ということから出発します。その人を見続ける・見守り続ける・応援し続けることによって、自分の生活も潤ったり、真似したり、参加している感が持てるからこそ選ぶわけです。が、大前提を忘れてしまうとたいへん!「近づけなくて当然」の方々なので、近づきたい気持ちが募り過ぎてしまうと、毎日の生活に浸食してきます。

たとえば、定職を持つと追いかけられないから、などというすごい行動をしてしまうことになったり、友人との前々からの約束を破ってまでも突然のライブに行きたかったり、などなど、ちょっと浸食が過ぎることもあるわけです。

さらにここで問題なのは、なぜその「自分が実現したい世界観」を自分の力で自分で体現しないのか?という謎・・・。今の自分に絶対的に足りないものなのか、まったく持っていないのか、どういう解釈をしてしまっているでしょうか?

そのすごい人がさまざまを体現してくれているのを見ているだけで、自分も体験しているかのような陶酔感を味わう時間が長くなればなるほど、自分のことはなおざりにしている確率も増えていきます。

これらをご理解いただければ、実際に一言で端的に言うと「現実逃避」ということがわかっていただけましたか?

であれば、やはりあるひとりの人や特定の人々を強く追いかけるというよりは、いいところ取りをできる目と心を持ってもらえれば、と願うばかりなのです。

もちろん、細く長く、それほどの情熱ではなく、淡い想いでファンでいることは問題ないですよ(^^♪ 自分の生活イチバン!という姿勢が大切です!

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