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万引きの心理

2008/12/04にアップした文章です。

 

私は甘い人間なのかもしれませんが、万引きGメンなる人々がたくさん職業化していることに関して、それほど世の中は世知辛くなっているのだなぁ・・・と思ったりしています。昭和に育った私は、小さい商店で買い物をしていたので、万引きできるゆとりはなかったですよ(笑)。知っているおばちゃんのお店から、モノをちゃっかりいただくなんてことができる近所ではなかったですから。それくらい、近所には見知らぬ人々が詰まっている事実に着目せず、万引きそのものを語るのは、ちとお門違いなのかもしれないよなぁ・・・というのが、私の第一観点。なぜ今日はこのお題なのか?というと、NHKのエグゼクティブプロデューサーで、渋谷で万引きで捕まった人と、私1992・3年くらいに仕事をしたことがあるのです。ええ、隔日くらいに会うことがありましたね。なので、椅子から飛び上がるくらいにびっくりしたのです。

 

アメリカに行った直後は英語学校に行き、そのあと航空学校に行ったのですが、その後、父がガンだとわかり、私はうどちゃんを連れて帰国しました(ええ、うどちゃん、今回は2回目の日本なのです。17歳にもなるといろいろなことをしているのである・・・笑)。その父の闘病に付き添ったあと、NHKに派遣社員で働きに行っていたのですが、その時にいろいろな時の人に遭いました。が、このエグゼクティブディレクターはやっぱり賢い発言を多発しており、聖路加病院の名誉院長?か会長?の息子さんの日野原プロデューサーが報道の雄で、日本人で初めてエミー賞を獲得した吉岡プロデューサーが社会情報の雄のところ、Nスペを作るのに、この今井さんという人は、傑物でした。

 

その横で、私は食堂で芸能人に会ってじーっと観たり、二日酔いを醒ますのに編集室のソファで寝ていたり、昼間から日野原さんとワインにステーキなどをやっていたのですが・・・(汗)。あの10ヶ月で、私もそれなりにNHKの仕組みはわかったので、この記事にはもうちょっと付け加えられますが、書きません。言及しても詮無いことです。

 

私は万引きをしたことがあります。16歳のときにナニが悲しかったのか、ブラシとブラジャーを万引きしました。お小遣いが足りず、ブラジャーが2枚しかなくて、濡れたままのブラジャーを朝つけて学校に行っていたことに、ついぞ耐えられなくなったのでした。ブラシは、当時流行っていたデンマンブラシで、それも私にとっては高いシロモノでした。が、それ以降、万引きというのはものすごい罪悪感なので、辞めました。そして、なぜだか、次にブラジャーを買うときには、そのお店に行ったものでした・・・。せめてもの罪滅ぼしのつもりだったんでしょうね。それから、酔っ払ったときはちょっと責任が持てませんが、万引きはしたことがないです。なぜこんなことを書くか?と言うと、若い頃、酔っ払ってコンビニでその場でアイスクリームを食べたことがあるそうで、友だちが払ってくれたらしく・・・。万引きのようにこそこそしていたわけじゃないので、きっと万引きのつもりではなく、ただただ酔っ払っていただけだとは思うのですが・・・。

 

裕福なのに万引きしてしまう気持ちというのは、イッタイどういうものなのか?

 

万引きとは、一般に少年・少女が青少年を経るときに、貧富の差や物質社会の階層と自分の社会での位置を知り、その社会のルールに従わない声明をしっかりと周囲にしてしまうのが、なかなかし難いので、まずは親を困らせようとしたり、社会に反抗するために、万引きという非合法な行為をしてみようと思うことが多いです。もちろん、バイクに乗ってもいいし、髪を紫やピンクに染めてもいいし、放火をしてもいいのですが、万引きというオプションもあります。

 

子どもが自己を形成して成熟させていくプロセスには、適度な道徳心や倫理観を身につけ、社会に適合し、なおかつ自己をしっかりと持つことが健全だとされています。そして、学習するにあたり、無意識下に潜在している蕾を、+なものは咲かせて、-なものは抑えていく、というもの。これは大人になっても同じですので、ますます自己を形成して成熟させていくのがいいのですが、頭がごちゃごちゃな人や、「私ってバカだから」と平然と言ってしまい言い訳にしている人がいます。

 

ここで、二元性に絡め取られている自然界では、自我(子どものまま、形成前の本能が強い部分。奔放で自由で、原感情(快・不快)に大きく左右されている部分)を、バランスよく維持していくのが理想なのですが、それを抑えすぎる人と、まったく自由なまま規範や規律を与えない人に分かれていきます。

 

一般に万引きをしてしまう人は、この自我を社会の中で抑えつけすぎているので、自我を解放して自由に振舞いたいという行為を、万引きに見出してしまいます。これを自分の気持ちのActing Out(行動に移す)というのですが、見つかったときのConsequence(結果)は実際のところ、あまり考えてはいません。こんなにがんばっている自分を制裁しないでくれ、自由にさせてくれ、と思っています。

 

貧乏でも万引きをしない人がたくさんいるのは、監視されていることを当然と思っており、「見つからなければいい」だとか「スリル」という気持ちを、反社会的行為の一線までは下げないで済んでいるからです。その代わり、バンジージャンプやスカイダイビングやバクチやその他、社会的規範の範囲内ではありますがCrazyな冒険をしたい人もけっこういるわけで・・・。

 

自我を抑えられない人は、青少年であれば非行と言われるものに走ったり、大人になっても社会の規範を気にせず、ルールを気にせず行動します。ふむ、私はどちらかというとこっちなので、万引きは一度で済んでしまったようです。私の場合は、本当に自我などは関係なく、貧乏だったからなので(苦笑)。

 

記事にも「ストレス」とありますが、抑えつけられている感というのはたまらないものなのでしょう。私は、ストレスがたくさんある場所・人間関係など、そこに留まった自分に責任があることを、ひとつ自分で考えてもらいたいとは思います。どうして自分はストレスを甘んじて受けてしまうのか?ということを、その加重が社会人としてのバランスを害するまでに到達しているとは思わず、放置してしまうのは、Supporting Systemについても考える必要があります(これが、昔のご近所さんたちがよかったところ)。

 

50代・60代の万引きが増えていると聴きます。スーパーなどで捕まる人はかなり高齢なのだとか・・・。本当に生活苦の人が増えているのかもしれず、充分裕福でも万引きしてしまうのであれば、何か他に原因があるのでしょうから、人としてのあり方を、それぞれがしっかり考えてみたほうがいいのでしょう。

 

私はユルユルな人間なので、万引きくらいどうってことないでしょ、と許してしまうんですが(そもそも私が誰かを許すとか許さない、なんていう立ち位置にいるとは思っておらず・・・)、世間はあなたを見張っているので、ストレスチェックをぜひしてみてください♪あとは、廻りの愛する人のストレスチェックもしてみてね♪

 どうせなら誇りを持って?

 

 

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