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事情を知らない人々~パラサイト現象で考える

Parasite:1.a.寄生者、寄生体(生物・虫)。 b.他の鳥の巣に卵を産む鳥。托卵性の鳥[ほととぎすなど]。(病気が)寄生虫性の。2.寄食(いそうろう)する、おべっか使いの。3.〔電気〕渦流の。〔ラジオ〕寄生(振動)の。〔音〕寄生の、寄生音の。

寄生:生物が、栄養の大部分や暮らし場所を他の生物体(宿主)に一方的に依存して生活すること。2.自分の力で絵死活ができないで、他人にたよって生活すること。

事情:物事がある状態になった細かな様子・次第。

教育を考えるスクエアチャットでふとテーマになった話題なのですが(昨日の水曜日のことです)、やっぱりこの現象は一言で言えないところがありすぎる!と考えていました。どこから手をつけていいのか、日本で出版されている雑誌や著書を読んでいないこともあり、躊躇しながら参加していました。たぶん、参加者を眺めてみての感想ですが、認知度も低いのだなぁと思われました。

どうやら、職業が何にしろ(アルバイトでも正社員として雇用されていても契約社員でも派遣でも)、家に引き続き住まい、親に寝場所・洗濯・買い物(食事や洗剤などの生活必需品)・掃除・食事の支度に片付け・風呂の用意などなどを、未だしてもらっている人たちのことのようです。ここの表現が甘いのは、生活費としての必要経費を家に入れていない、というのが前提のようなのですが、その金額などの微妙なモノって誰が決められるんでしょうねぇ。親だってそんなに細かく請求できるものなのでしょうか?ちと不思議。著書を読んでいないので言及できませんが、その先入観のないところでつらつら書いてみます。

私の知り合いのお母さんのなかでは、「早く子どもなんか追い出したい」という人がかなりいますが、結婚するまで家に居てもらってもかまわない、転勤やその他の仕事の事情がない限りは自宅通勤でかまわない、という人もかなり多いです。これは経済的に年齢給システムが多い企業が多く、経験を重んじる職業が多いので、若年ではアパートや家を構えて暮らすことはかなりむずかしく、そのために企業では社宅制度や独身寮などを備えています。けれども、学歴社会のふるいにかけられた新卒(中卒・高卒・大卒・専門学校卒などすべてを含む、はず…)たちは、福利厚生の利益がある企業に就職できるとは限りません。

それでも一昔前までのビジネスマン1年生たちは、風呂なしや共同トイレから始めたとしても、自活をめざしていたことも多かったと思います。実際に、今、新卒の対象となる人々が風呂なし共同トイレに我慢ができるか?と問われるとそれはむずかしすぎる問題かもしれません。自室を持ち、プライバシーを確保できる状態から、「生活を下げて自活する」ものがもたらすヨロコビというのは薄いという価値観があるのかもしれません。長きに渡りつづけてきた心地よい生活を振り棄ててまで、名実ともに自立する、というのは意味がなく、生活という厳しいものに自力で立ち向かうよりは、その分のエナジーを仕事や恋やシュミに向けるのが妥当だという計算なのかもしれません。

うん、確かにそれは個人の価値観だからどうでもいい、とする解決策もあります。

でも私はやっぱり「苦労は買ってでもしたほうがおもしろいよ♪派」なのですね(爆)。暖房をつけた部屋で12月に半袖でタイプなんかできる身分になってしまいましたが、身体さえ丈夫ならば、明日からだってトイレ掃除をやったっていいと思っています。それしか仕事がないならがんばってやります。西さんも何を好き好んで41歳で独身寮に仮住まいをするのか?とまわりに首をかしげられています。規約では独身ではないので入れないのですが、ビザが下りるまでの数ヶ月なので特別措置となりました。マンション借り上げはいやなんですって。キャンプ生活みたいなことがしたいらしい…。でないとラクばかりしてきた自分がどのくらいヤワになってしまっているかわからないから、数ヶ月くらいは試してみたいようです。おもしろいでしょ?好きなんだよね、西さん、ランボーちっくな生活(爆)。

「自分がよくて家族がいいからそれでいいじゃん?」というのも大いにありです。でもでも、長い目であとから考えて、やってみたほうがいい大切な体験のうちのひとつになったんじゃないか?と思えることは請け合いです(もちろん例外ってもんは何にでもあるよ…)。

けれども私も長いあいだ、自活させてもらえない家にいました。渡米するまで家出未遂を何度もしたものの、とうとう家から出してもらえなかったのです。家にはきっちりお金は入れていましたし、時折家内ローンなんかも貸し出していました(母はお金の使い方が今でもへたくそですな…)。実利的合理的な人だった母は、父を説得して家の車を私に選ばせてくれ、「バイクと車両方持ってローンと保険代払うくらいなら、バイクだけにして、車は我が家のを使えばいいじゃない?」と来て、家賃生活費がその分上がったのが不思議だったのは私だけだったんだろうか?(爆)やっぱりそう説得されるとねぇ。確かに身体はひとつだからさ、バイクに乗ってたら車乗れないし…(汗)。炊事洗濯も、「いいのいいの。得意な私がやるから、あんたは外で稼いできて♪」と高い木に登らされていたんだろうか?(爆)でも、やっぱり「洗濯物取り込んでおいてねぇ」と言われれば、バイトのあいまにやっていたし、車のワックスがけやら、買い物やら、書類作成やら、いろいろやっていたことは事実。けれども、今のパラサイト現象という定義によれば、渡米前の私も当てはまることでしょう。大学を辞めてからの2年半、私は朝昼晩働いていましたし、たまの休みにやることと言えば少ない家事分担でしたからねぇ。

寄生する、いそうろうする、というのはどちらかの一方的な依存状態で、片方が恩恵もその代償も受けていないから起こるわけですね。たとえば、家にお金を入れていても、そのなかに生活費だけでなく、家事労働者の手当て分が含まれているかどうか、はその家庭だけにしかわからない問題です。もらうほう(あるいは請求するとも言うのか?)も、「親子で今までやってきたのだから家事労働者手当てなんかもらえない」とするからおかしい構造になったりするのかもしれない、というのもあります。うちの母みたいにきっぱりもらわないとねぇ。あるいは高いお鮨やさんを月に一度ねだるとか、飲み代をせびるとか?(爆)

親子なのにお金のやりとりは水臭い、って頑固な考えもあるのでしょうが、子どもを大人になっても子どものままずっといさせるのはよくないことであると、私は思います。私は少し極端くらいかもしれませんが、子どもであっても自己決定能力があると思っているので、就労できる年齢になった大人扱いしていいくらいの子どもに対して、親が生活の面倒を見てあげる必要はなく、生活必需を提供したのならそれなりの対価を請求すべきです。親切な親御さんは家に入れたお金を積みたて貯金にして、結婚するときに持たせてあげて、さらに結婚費用まで出してあげるそうですな…。それじゃぁ、年だけ食ってて自分で経済的には新しい生活を立ち上げないのと同じじゃ…??(汗)。

けれども事情をまったく知らない、憶測だけで勝手にモノを言う人々については、考慮に入れる必要はないです。別段、ごはんを食べさせてくれるわけでもないのだし、話を真剣に最後まで聞いてくれるわけでもないから、無責任に事情を知らぬままラベル貼りをするのでしょう。

フリーターと呼ばれる人でも、派遣で仕事と仕事の合間が開く人でも、家に住んでいるからと言ってラクだけしているわけではありません(あ、少し昔の自分の弁護になっているのか?笑)。物事というのは小さな積み重ねの集積が顕れるもので、必ずしもすべてが見えるわけではありません。そんなに興味があり批判したいのなら、まずはインタビューしてみましょ☆それでも情けない状態だったのならば、悪口三昧どうぞ♪私の母も弟のパラサイトだとかお気楽姑だとか言われていますが、彼女だって稼げない月だってしっかり貯金から持ち出しで生活費入れてるんだよ…(汗)。ベビーシッターだってしてるしさ…。かわいそうなママちゃん。姪っ子は女の子3人だから地獄のようにうるさいです。

そしてここに居る24歳半まで自活してこなかったやつは、そのあとこの世にある辛酸がいかにすごいかを初めて海外でなめるのです。こんなことだったら東京でやらせてくれてたか、地方に反対されても出て行けばよかったよぉ、と何度も思ったもんです。見てたからだいじょうぶ♪なんて軽い気持でやり始めて、何となくこなせたように見せてはいますが(爆)そりゃぁたいへんでしたよ。それが証拠に家にはまだまだ貧乏時代に西さんが手作りで作った家具がたくさんあり、その進化が見えるようです(あ、今では道楽でやってる・笑)。ほうれん草を棄てたときは、文字どおり泣き暮れましたね。もったいなくて(爆)。

そういうことを乗り越えて、まだまだ風呂なし共同トイレに強制的でなくても戻れるぞ、という自信があり、生活を下げることはできるぞ、と思っています。手に入れた自由がいかにすてきなことか、もうわかってしまったから後戻りはできません。責任を意地で取りまくっても自由だけはずっとキープだ!と思います♪要するに、事情を知らない人をぶっちぎってでも、何を罵られても、やりたいことはやればいいってことです。お金を貯める必要があった時期に「なーんだ、結局パラサイトしてたんじゃん!」と言われてもけっこうだな…。聞かれればしっかり事情を説明しますが…。パラサイトされていた母も、今は彼女と父と私がした選択に誇りを持ってくれていますしね♪

もちろんいつか子どもができたって、しっかり早目に自活してもらいまっせ♪>まだ見ぬ私の子どもよ、覚悟しておいてくれ(爆)。

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