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夫婦、でも、デート

06/28/2006 にアップした文章です

 

今度の金曜日、弟夫婦が野球の試合のチケットをもらったので、夫婦でデートなのだそうだ。そこでおばあちゃんが大活躍。金曜日の午後から弟の家に出向き、ママ(お嫁さん)が出発するのを見送り、子どもたちの宿題をすべて終わったのを見計らい、夜ご飯を作り、お風呂に入れて、いっしょにTVを見たりゲームをしたりして、寝かしておいて、弟夫婦が楽しいデートから戻るまでお留守番なのだった。当然、わんちゃんのJackの面倒も入り、夕方は散歩にも行かねばならぬ。

いや、しかし、夫婦でデートいいよね。弟夫婦は結婚1994年に結婚したので、この6月で12年なのか・・・。道理で姪っ子が小学校5年にもなるわけだ・・・。うーむ、光陰矢のごとしだわ。父が死んだ翌年に結婚したのです。私は周知の人も多いように、弟の結婚式には出席していません。なぜなのか?すでにアメリカに戻っていたせいもあり、華々しい結婚式が苦手だったこともあり、私が前月に籍だけ入れたにも拘わらず、結婚式を挙げていない理由を会う人々にいちいち説明するのも億劫だったからです。弟の結婚式は、吉祥寺の第一ホテルでした。

弟は大の巨人ファンで、今回の野球も巨人戦なのでしょう。私はアンチ巨人ファンです(笑)。巨人なら正統派というのがどうも我慢できない。ミスターは大好きですが、政治的な匂いがぷんぷんするところがどうしても巨人が好きになれないところ。サラリーキャップ前などには、お金で選手を買っていた風なところもあり、それじゃ強いに決まってるじゃねーか、でしょう(笑)。アメリカの大リーグで言えば Yankeesがそうですし、アイスホッケーで言えばやはりNYを基点にしたRangersがそんな感じです。亡き父は、名古屋に大工の丁稚奉公に預けられていた時期があったので、ドラゴンズファンだったのです。星野や高田が私が通った大学(中退じゃなくて除籍・爆)の出身だったため、さらに、私の中学のほんの200mほど手前に野球部のグラウンドがあったため、島岡御大を毎日のように見学できていた私は、父の言葉のほうがずっと納得がいくものだった、というのがあります。

そして、私はホッケーファンですが(ファンというよりはキチガイとも言える・・・)、日本の野球の情報にまだ追いついて行っていません。ずいぶん様変わりしたのだろうなぁ、と予測はできるのですが、新庄に人気がある理由がわからない。アメリカのSFジャイアンツの頃、1度だけナマで見ました。TVではマイクロフォンで彼の英語もしょっちゅう聞いていました。下手くそだ・・・。

あ、こんな話ではなかった・・・。夫婦、でも、デート。

西さんといっしょに住んでいたのは6年前までのことです。が、私たちも積極的に夫婦でデートしていました。その主なものは映画で、映画の内容について話すことはかなり西さんを理解するために有効でした。私たちがダメだったのは、ふたりともアル中だったので、デートには必ずアルコールがついた食事がもれなくついてくることでした。本当にふたり合わせたら家が6軒分くらいかもしれないよ・・・(汗)。他にも、長い休みがあればキャンプやハイキングに出かけたり、冬はスキー。西さんが早く戻ってこれることがあればテニス。土日の午前中もウォーキングやテニスをよくいっしょにやりました。さらに、西さんはジャズとクラシック、オペラが大好きなので、San Franciscoまで出かけていくこともあり、それがデートにもなりました。私はその代わりにアルゼンチンタンゴとミュージカルに西さんを引っ張っていきました。街に出て困るのは、その後のドライブなので、飲酒運転をしないようにどうするか?というのはデートのときの深刻問題でした。うーん、どういうデートなんだか・・・。

外に出て行くのは、家という慣れた風景ではないところで、相手を改めて見つめるいい材料になります。ハリウッドでいうと、Reese Witherspoon & Ryan Philippeが今でもロケで出かけていないあいだは、毎週デートをしているそうです。子どもを両親に預けてまでも、必ず撮影中には訪ねていく、という約束もあるようで、若くして結婚して、子どもが早くできて、マスコミからは「離婚の危機」としょっちゅう言われているようですが、けっこう余計なお世話だな、と思います。

人がおもしろいのは、環境によってdemeanor(態度・挙動)は変わります。その環境の内容に極端に外れないようにするためです。日本語では簡単にTPO(time, place, opportunity)と表現しますが、それらよりももっと重要なのは、その環境を構成しているメンバーです。

西さんは西さんですが、高級なレストランに行ったときに「物怖じ」するかどうか?が豪胆さを図るいいシグナルになります。彼はまったく平気。口では「うわぁ、高級でわかんないよな」と顔をくしゃくしゃにしつつ笑っていますが、実際は怯えるそぶりもなく、わからないことは私に質問し、「へぇ」「うぉぉ」などと、自分自身を大いに楽しんでいます。

私は20代のときにステッキガールだったのですが、そんな場面がたくさんありました。お金持ちの紳士たちがおもしろがって、私が体験したこともないような場所にバンバン連れて行く。が、性関係もなければ何の義務もない、彼らにとっては傘やステッキのような持ち物だったわけです。ちょっとだけ寄りかかるようなステッキ。私はその場数がすごいですから、物怖じはどこに行ってもしません。そもそも先天的に図々しいのでするわけもないのですが(爆)。『知識は無から有にするもの』と堅く信じているので、無であることに誇りを持っているわけではない人には、まったく許容度が高いです。私もその場所に居たのを引っ張っていただけたのだし、人類の英知や見栄や傲慢やその他も学んだほうがいいこともたくさんある。

デートと言われるのに出かけていく場所には、「すでにそこの文化特質があり、構成されるメンバーの傾向が狭められている」というのがあります。それが日常に限りなく近いものであれば、デートが楽しくなる率は高いでしょうが、冒険をしないカップル、とも言えます。

西さんと私で言うところの映画がそれで、内容によっては熱い激論もたまに交わしましたが、たいていは自分とは違うモノの見方について、大いに学べる話になりました。が、運動キチガイの西さんが、星一徹のように私を鍛えるテニスやスキー、ハイキングやキャンプなどは、私の試練でしたね・・・。西さんという人をさらに理解したり、私のこらえ性へのチャレンジだったのです。オペラは好きになりましたが、クラシックは寝てしまうものも未だにあります。ジャズも同様です。西さんはバンドネオンのアルゼンチンタンゴもかなり受け入れていました。ミュージカルも彼は大好きなようです。他にも、台湾に行くと私がマッサージ三昧デートを提案しますが、それも西さんは年と共に乗り気になってきた(笑)。

どうせ夫婦になったのだから、いろいろな側面を見られたほうがおもしろい。デートはいいツールです。出かけていく場所を考えてみるのはいかが?弟の金曜日のデートまで、エッセイの題材に使うのって、やっぱり私ってひどい人間なのかしらね・・・(汗)。

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