昨今、基礎コースが終わった方に、プライベートレッスンをすることが増えています。ESLでグループレッスンをするよりは、自分だけで特化したことをやってもらいたい、という希望もあって、ESL半分・プライベート半分というのを選ぶ生徒さんが増えています。
基礎コースをきちんと消化&昇華しきれていないことも、グループレッスンではカバーできないのですが、プライベートではかなり補完・補足できるので、「うひー!これはいい!」と新しい活路を見出した気分になっているのです。
そこで基礎コースではきちんとプレゼンしているのですが、何度も繰り返し、振り返りをしてもらいたいのは、Speakingが上達するためには、自分というニンゲンの思考とコミュニケーションを日本語でどの程度きれいに、どの程度の満足度で、どの程度の理解度で行っているか?を精査することが基本になるということです。
単なる挨拶や買い物ではなく、仕事やジョーク、生い立ちの説明やら文化の相違についての会話などなど、どんどんできるようになっていただきたいので、暗記ではまったく歯が立たなくなっていきます。
日本における英語学習の従来のスタイルである、
1.単語の暗記
2.頻出表現の暗記
3.死ぬほど多聴・多読
4.根性で問題集を解く
5.英会話を続ける
6.たまにTOEICや英検などを受けて実力が上がっているかどうか見ていく
そしてこの1-6を繰り返せ!というのが元来の学習法だと思われているし、まだまだ多くの方々が信じておられます。
実はまったくこれは時間が掛かるし、エネルギーを使いすぎる・・・。(・・;) 全体的に学習時間を減らし、マスターして、最終的にSpeakingを実現するためには、思考や脳の使い方を変えるためには、自分が日本語でどのように脳を使っていて、世の中をどう捉えており、それをどのように表現しているのか、相手をどう扱っているのかなどなど、大前提としてできることを整理していただきたいのです。
その上で、日本語ではやるが、英語ではやらないこと。英語ではやるが日本語ではやらないことを、しっかり整理整頓してもらい、その後、実際の4技能を行動化するときに、身体に刷り込ませて、自然に体現できるようにしていくことが早道です。
Speakingに特化していることは、誰かに押し付けられた語彙や言い回しを受け身でインプットしていくことは非効率です。
むしろ、自分がどんなことを言いたいのか?をリスト化したり、分野を模索したり、実際にInstagramで私が質問していることに答えてみたりInstagram English questions、できることは山ほどあります。英語で処理せねばならぬE-mailsをていねいに添削してもらう努力をしてみるのもアリですし、実際にMeetupなどで外国人の友人を作り、その中でSpeakingを展開していく中、もっとこう表現したい!と望んでみること。
受け身のままで、誰かが提供してくれたものを暗記・憶える&覚えるというのは、実際いつが使い時なのかわからないでしょう?(笑) なぜにそんな不思議な「使わないかもしれないフレーズやセンテンスや語彙」を暗記したいのか理解に苦しむところです。
私も毎日英語を話せている状態ではないですが、脳内ではけっこう話しています(笑)。そのときにけっこう英語表現は忘れていないものだな、と感心することも多くあり、ESLのレッスンを横で聴いていても、「それはこうとも表現できるよ」などと、ちょっかいを出したりもしていて、びっくりです(笑)。
身体に染みついた感じ、脳内にしっかり保存されている感じにしていけば、誰かに押し付けられたものよりはずっと残るんですね。自分が使うと予測したもの、日本語で実際に使っているものを、英語で実際に誰かに使うが早道です!
こうして支えていければ、生徒さんは1年くらいでけっこうなことを表現できるようになり、外国人相手にちゃんと質問ができたり、わからないことを深く傾聴できるようにはなっていきます。もう英会話スクールに行かず、日常的に脳内で英語を使うようになってくだされー!
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