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教育について改めて考える その2 何を教えたいの?

11/14/2006 にアップした文章です。

 

学習指導要領を、これまで真剣に何度か眺めてみたことはあるでしょうか?私はけっこう好きで、数年に1度見ているのですが、ここのところ起業にかまけてすっかりご無沙汰していました。けれども、平成10年から変わってはいないので、たぶんセーフでしょう。そうそう変えてもしょうがないのでしょうが、7年前と言えば、円周率が3.0になったときでは?(爆)あのとき、私は相当怒りましたね…。意味ねーよ、なんのための算数だよ、と・・・。しかも、幼稚園からずっと見ていくと、「へぇぇぇ、こんなにすごい道のりを来たんだ」と、我ながらけっこう感心しますし、隣のあの人もこの人も、みんなそこそこコレを目指して勉強してきたんだなぁ、と。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm

が、現実は、たくさんの漏れがあるわけです。この学習指導要領は、絵に描いた餅なわけではないでしょう。なるべく漏れがないよう、実現することに意義がある。「道徳」ってところ、よーく読んでみてください。これをせめて半分の50%でも網羅できていれば、と思ってしまうのは、私だけなのかなぁ。これらの事柄は、決して崇高で高邁な目標ではないと思うんだけれども、できていない子どもどころか、大人もとても多いのです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%8C%87%E5%B0%8E%E8%A6%81%E9%A0%98 学習指導要領の歴史等です。けっこうためになります。

子どもたちに何を教えたいのか、をしっかりわかっている大人はかなり少ないのではないかと予測するのです。特に堅苦しい話題にしなくとも、ママ友階段、あるいはバス待ち(幼稚園バス)会議(井戸はもうないし・・・)や、公園などでの話でも、そのヒント・カケラを見て考えるわけです。ネットでもそうです。コメント欄で安寿香さんが書いていた「殺さなきゃいい」というのが、実は進化のための基本中の基本の2個のうちのひとつです。ひとつは、自分が生殖可能な年齢まで生き延びること。もうひとつが自分の子どもを生殖可能な年齢まで生き延びさせること。どんな生命体でもこれが進化のための、基本です。これを達成することを教えるのが、生命体の大人としての役割です。

が、当然、子どもを産まないことにしたり、子どもが産めない生命体を、非難するものではありません。他のエッセイにも書きましたが、世界的には人口が増えすぎているのは大問題です。地球がヒトの独占星になってしまっており、このままの状態が続けば地球の寿命をうんと縮めることになります。そのへんはエコロジーのコミュニティや、環境省のHPを見ると深刻なことがわかります。なので、私は誰もが親になる必要もないと思っており、日本だけを見ると少子化・高齢化共に世界一でとても深刻な状態ですが、世界的に見ると日本は大いに貢献していることになります。

が、ヒトはどうも生命体の王様に君臨しているがゆえに、このへんの基本を大きく忘れているようで、「躾が」「勉強が」に走りがち・・・。まずはここを押さえようよ、と、私などは思うのです。昨日も書きましたが、朝ごはんや睡眠時間も、この「生き延びるチャンス」を減らすことになります。いじめによる自殺も同じくです。事故・虐待・栄養バランス・疾病・心身の健康破壊など、子どもたちの生き延びるチャンスを減らすことは、とても多いのです。しかも、ニュースでは驚くようなバカな大人たちが、子どもたちの心身を傷つけ、命までも奪っている。なぜマナーがきちんと身についているほうがいいのか?なぜ勉強ができたほうがいいのか?このへんをわからないまま、それらを教えるのは本末転倒です。

「自殺はやめましょう」と呼びかけているメディアは多いですが、遺書を公開したり、自殺方法を公開することも、学習段階が発展途上中の児童や生徒には、「模倣」モデリングの対象です。インターネットがこれだけ制限ない垂れ流し状態になって、メディアの慎みはさらに悪化しているのかもしれません。「情報公開」は大切ですが、ネガティブなことの情報公開は「求める気持ちがあり知りたい人が、ある程度苦労して知ることができる公開の仕方」にしなければ、自殺は増えます。個人情報について、少しだけ配慮がなされてきましたが、まだまだ足りないことは確かです。さらに心配なのは、遺書の公開。遺書を公開するということは、「同じくらいの不安や心配事や悩みを抱えている誰かが死んでしまったのだから、私も死ぬしかない」と、誰かを追い詰めていることになるわけです。自殺を報道する紙面や画面には、必ずケアセンターなどの情報を併載しておかないメディアを信用しなくていいです。引っ張る力がそこに実在することを、ありのままに報道するならば、押し上げる力も報道することが倫理です。誰かを突き落としておいて、報道の自由を高らかに謳うのは片手落ちですから。

「死ななければ明日は来る」と訴える芸能人やキャスターやコメンテイターは多いですが、彼らが光を見出せるため、無料のケアのための情報や、いじめや諸問題をこう克服したという事例を具体的に出さないで、子どもたちはどうやって廻りを信じることができるんだろうか?力強く正義を主張し、カラの努力を見せ付け、犯人探しをすることを子どもたちにさらに教えているじゃないか、責任転嫁を教えているじゃないか、とも思えるわけです。「生き延びる」というのは、それだけでとてもすごいことなのだから、そのためには他の何を措いても、生き延びてもらわないと・・・。無料のケアのための施設や団体に、彼らが寄付をしていることは聴いたことがないです。

私は姪っ子たちに多くを求めていないし、大したことを教えてもいません。自分の子どもがいても同じでしょう。健やかであることを第一目標とし、食ったり寝たり身体を動かしたりが基本です。その他に義務教育か就学中に学んでもらいたいことはわずかです。

  1. 読み書きと計算ができるようになること
  2. 調べ物の方法をきっちり学ぶこと
  3. 生命の大切さを知ること
  4. わからないことをそのままにしないこと

これだけですね。私がコレだけだったのです。あとは真っ暗になるまで外で遊び、友だち同士でルールを学び、『働かざるもの食うべからず』のせいで、家事の仕事の一部をこなし、気ままに呆けた子どもでした。特に躾けられた覚えもないし、勉強をしろと言われたこともない。ただ、理由もわからずに言いなりで言われたことをやるのはおかしいから、わからないことをそのままにしなかったのはよかったかもしれません。なぜなぜ坊やだったので、母はさぞかし鬱陶しかったことでしょう。家にお金がないことを恨むでもなく、遊び道具は貸し借りの交渉ができるようになり、あるモノを工夫して遊べるようになり、図書館通いはのちのちいい影響が出ました。

子どもたちにはそれぞれの気質があり性格があるので、どんな生命体でもただただ生き延びることができればいいと、私は思うのです。特に「こうしろああしろ」を呪いのように言うことのほうがずっと悪影響だし、キャパがまだ熟しきっていないのに詰め込もうとすることのほうがずっと残酷です。喜怒哀楽がその子なりに出るような、生き延びる環境があれば、子どもたちがどんな大人になるかの正しいレールを、大人たちが敷くこともなかんべ、と思うのです。本当に「まずは命ありき」だと心から思うのであれば、理想郷や理想の大人像や子ども像を押し付けるのはやめたほうがいいです。しかも、大人のマナーがなっちゃーないのに、子どもに押し付けることなどできないでしょう。何を教えたいのか、シンプルな最低限を書き出し、それができたら次は、という段階的な望みを、大人がゆとりを持って子どもたちに見せてあげられればなぁ、と祈ります。

木枯らしの中でフリマに出店し、すっかり腰が痛くなってしまったので、アップが遅れました。ごめんなさい♪

 

 

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