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新型うつ病って・・・

08/11/2008にアップした文章です。

私が心理学を学んだのはアメリカなので、日本の精神病分類に関して長いあいだ、かなり懐疑心を持ってきたのですが、やっぱりこういうことなのね・・・、と思わされた記事が載っていました。新型じゃないだろ、分類の仕方を違えて、一般人に伝えてきただけだろーが!と、思わず苦笑してしまったのでした。うつ病は、心の風邪とも言われており、長い人生のうち、4人にひとりがかかる病気です。それくらいのことを大々的に言っておいてくれれば、大げさな戸惑いもなければ、疾病期間が長引くこともなく、うまく対処できるということもつけくわえておきたいところです。私個人の私見では、うつ病は軽ければ軽いほど対策ができ、最短で3~4週間で治せるものが多いのですが、気づきがないがゆえに、長くなってしまうわけで・・・。悪循環に嵌まっているかどうか?だけをみんなして見極めることさえできれば、うつ病の範疇の浅いところで抜け出すことはできます。



日本だけの基準で診断していた、というところがすでに怖いではないですか・・・。日本のひとりよがり?とクビをひねりたくなるほどの状態で、厚生労働省などもやっと1990年代後半からしか取り組んでおらず、過労死は、Karoshiとして世界で通用する英語にまでなってしまっているというのに、この対策の遅れは、オソマツすぎる・・・。2006年に改訂版ができて、産業カウンセラー協会やらその他の学校でもこの分野には力を入れるようになっているのですが、実際のところ、うつ病対策を個々人でできる一般常識としての流布には、大きな遅れがあるように思えています。

 

この記事に書いてある通り、世界ではDMSを使っています。日本の精神科医などは、ライセンス更新制度もないので、その新しいデータを学んでいるとは思えず・・・。今が4版なのですが、ここにもある通り、また5版が出るように予定されており、次々と新しいデータが組み込まれていくわけです。現在のデータとしては、うつ病は、先進国では、25%の罹患率。生涯のどこかの時点で、4人にひとりがうつ病にかかると思えば、それが自分であってもあたふたと慌てることはないのです。原因は、環境への不適応なので、環境について、自分のそれまでの生活にあったストレスレベルと、近々に受けてきたストレスレベルを考えていきます。ただし、性格によって影響を受けやすい人とそうでない人がいるので、性格診断をまずします。几帳面だったり、仕事をバリバリこなしたり、せっかちだったりする人のほうが、環境の変化には弱いのです。そして、ストレスの種類について考えていく。自分が重きを置いている環境で、ストレスが大きいのかどうか?その強さはどれくらいなのか?を考えていけば、改善方法も見つかるわけです。

 

ここで問題になるのは、根本的解決を望む意志が残っているかどうかで、あまりにもダメージが大きいと意志すらない場合があり、その場合は投薬でのコントロールはありだと思います。が、たいていの場合、環境要因の中でも、人間関係によるものが大半なので(だいたい6割)、行動や思考を変えていくためには、カウンセリングが必要です。投薬だけでは到底無理なのですよ。カウンセリングに臨めるだけの気力を養い、身体を整えるという意味での投薬はありです。環境改善(外)と同時に、自分の裡側を変えたり強化するためには、カウンセリングが必要です。が、うつ病に罹った人の中で、しっかりカウンセリングを受けている日本人は少ない・・・。社会形態がどれほどドラマチックに変わったか?というのも考えると、やはり近所のおばさんやおじさんと話したり、スーパーやエレベーターで他人と話したり、家族団らんの時間が少なくなっている実体と呼応しているのがわかります。

 

都市型の生活をすればするほど、うつ病に罹りやすくなるのは当然で、ヒトもやはり生命体・動物の一部でしかないということにすら気づけないのは、なぜなんだ?と不思議でならぬのは、私がしっかり学んだからなのでしょうか?いえいえ、ヒトは所詮、地球の長・王様・最も優秀な種だと思い込みつつ暮らしていることは、大いなる間違いだからこそ、環境問題がこれほどまでに懸念されており、医学・諸技術が発達したことでしなくていい努力や苦労が増えたからこそ、人口は膨らみ続け、社会に蔓延する心の病が増えているわけで・・・。

 

最近は寛大になったので、イラッとすることもなくなりましたが、「私って夜型なのよね♪」と誇らしげに言う人々には、以前には「何か誤解をなさっているわけなの?」と切り口上にカチンと来ていました。最近では、「あら、寿命を縮めるわよ・・・」と親切に言えるようになりました。説明を求める人にはきちんと説明できるし、余計なお世話だと思っても、相手が聞けるだけの対応をしようと努力するようになりました。でないと、カウンセラー体質ではないですしね(笑)。

 

生きていくために、仕事がそうしたスケジュールであれば、期間限定での夜型生活は仕方ないのでしょうが、実際、ヒトはお日様が昇っているあいだに行動したほうがいいようにできているわけです。電気前と電気後の暮らしが変貌したので、こうしたことになっているだけに過ぎず、その進歩に身体が充分ついていかないからこそ、バランスが崩れて、うつ病などになる・・・。

 

私もそうしたティーンエージャーだったので今は自分の大誤解に対して、なつかしく振り返ることができるのですが、そのせいで悪循環ができ、環境への順応ができなくなり、バランスが崩れて、どんどん悪循環の螺旋に嵌まっていき、身体もだるくなっていく・・・。渡米後の私は、異常なほどの健康体になり、疲れることもなく、運動も開始し、平熱が上がり、風邪も10年に一度しかひかなくなり、躁鬱病のコントロールもできるようになりました。カリフォルニアだったせいもあります。アイルランドや東海岸の寒いところではそうも行かなかったかもしれません。10代の頃から渡米するまでは、私は靴下を履かないと夜も眠れないほどだったのですが、自律神経というのは本当にお日様や空気や水が影響するんですねぇ・・・。交感神経と副交感神経のスイッチが確実に入るようになり、免疫性も上がり、とても楽しく暮らせたのです。朝はお日様が昇ると起きるようになったし、夜は11時12時には眠くなる・・・。そして、ちゃんと7時間半くらいは眠るわけです。

 

そうした、決定的な生物学的なチェックをしたのち、個々人によって多様性のある、ストレッサーの種類と強さ、個々人の許容度と学習度について考えていけば、うつ病はかなり改善されていくはずなのです。が、ストレス、ストレスと強調している昨今の割には、ストレスの実体がわかっていない一般人が多いので、それに関しては、学校教育でも取り入れたり、企業でのセミナーがあったり、国ぐるみでの学び講座などがあってもいいと思うんだけどなぁ・・・。今は過渡期なのでしょうから、私はもう少しじっくり見ていくことにはしています。

 

しかも、私は躁鬱病なので、単性のうつ病とは違った鬱症状が出るので、あまり自分については心配しておらず、これまで身につけてきたノウハウで、充分やっていけると思っているのです。まぁ、過信してはいけないのですが、これまで手痛いレッスンもあったので、なんとかこの先はやっていけるような希望が持てているというところです。

 

自殺者が減らないのはなぜなのか?苦しくて長いうつ病は、本当につらい。日本の自殺者の統計では、その8割が事前に誰かにはっきりと窮地を理解してもらえるような相談をしておらず、9割が未遂歴がゼロで、一回目のトライで自殺を遂げてしまっているということです。そして、10年連続で3万人超え。日本のように四季があり、お日様が当たり、生物環境学的には恵まれてもいるところで、この自殺者の数は多すぎます。

 

せめて、自分のストレスくらいはいつもコントロールしておいていただけたらなぁと願います。

 

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