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東京24区・1都1道2府44県

おかしなタイトルだなぁ、と気づいたあなたは、小学校の社会科をきちんとまだ憶えてますね♪もうこれは10年くらい前に、日本人観光客があまりに多いことや日本からの移住者やビジネスをする人が多いことから、「Honolulu(ホノルル)=東京の24番目の区、Hawaii(ハワイ)=日本の44番目の県」という揶揄があったのです。

私はトロピカルな顔(うーん、どういう顔なんだか…(-_-;))をしているわりには、暑いところよりは寒いところのほうがかなり魅かれるのでした。昔は、「常夏の島、ハワイ」が日本からいちばん近い天国のように広告されていて、一度は行ってみたいなぁ♪などと思っておりましたが、国内での移動や旅を実体験して学んだことに、「広告はかなりの割合でアテにならない」というのがあり、さらに、「観光じゃぁ(私にとって)その土地や文化や人々はわからない」という原理があります。なので私はお金のない若い頃は仕方なくというだけではなく、進んで近所のおじちゃん・おばちゃん・労働者・子ども・おねえさんたちが集まる界隈を探検したものです。バイクツーリングで、片岡義男の書く小説の描写の一部のように、海の家のホースでシャンプーしたり、大衆食堂で豪勢に納豆定食を食べたりしましたね←こんなの豪勢じゃない…貧乏だ…。∴彼の書く女性主人公みたいにかっこよくはなかったのです。パチンコやさんや二十四時間ドライブインの駐車場に停めた車で野宿をしたり、飲み屋さんで知り合ったご夫婦やおかみさんのお家に泊めていただいたこともあります。

私が考える、旅をして土地や文化や人々を知るというのは、こういうことから生まれます。大人になってお金にゆとりができても、日程のうち1泊はとことん豪勢に、あとは作業服姿の人々の集まるヤキトリやさんや食堂に行くのが常です←西さんはこういう私がかなり好きである(爆)。宿屋ももうぼろぼろの「築何年だーい?」と聞きたくなるような、それでいてガイドブックにも忘れられているようなところをわざわざ選んでしまいます…。

私はもうホノルルには行かなくていいです。ハワイ全体が好きではない、とは断言いたしません。ホノルル以外ふらふらしなかったので、ホンモノのフラダンスもホンモノのポリネシアも肌とアタマと心で感じ考えるほどの資料がありません。私なりにホノルル徘徊を3泊4日でしてみたのですが、地元の球場でやっていたフリーマーケットとDeserted(さびれた・見捨てられた)な岩場の海岸以外にはあまり心魅かれませんでした>ごめんなさーい、ホノルルぅぅ!ん、たぶん見方が足りなかったんだとは思います。英語学校も覗き、日本語放送をしているラジオ局にも行き、軽飛行機が飛び交う飛行場にも行き、大学や小学校も覗いてみました。でも…日本人の血を持つ私にとって異国という感じがしなくて、さらに本土(私のいるアメリカは本土ね♪)のミニチュアではあるけれども商業が先走っている、という趣が多かったのにちょっと耐えられませんでした。観光客がじぇったいに訪れない場所があったら紹介してください♪←そういうその人も観光客だったりして…(^_^;)。

Hawaii Freak(ハワイフリーク:熱狂的なハワイファン)はいますね。ハワイほど常夏でないにしろ、セーターもコートも着なくて住む、雨季と乾季しかない地中海式気候の北カリフォルニアに住んでいる私は、「天気が年がら年中いいとボケそう」な怠惰なヤツなので、ここでさえかなり危ないと自戒の毎日です(+_+)。フラダンスの発祥地で今でももっともさかんなHiloという場所も行ってみたかったし、火山が見たかったです。でもちょっと勇気がなかったのは、「そこまで観光化していたらどうしよう…」という恐れで、ならばこんなきつい日程のときではなく、「自然探検隊」として出直してこよう♪と思ってすでにもう6年(爆)。

私の住んでいるところそのものが、コンピューター関係のお仕事に従事している方たちにとってはもう「すんげぇ!」という観光の場所になったりします。「うわぁ、あれも」「うぎゃぁ、これも」と、会社の看板が目につくだけで叫んでいるビジネスマンは実在します…。シリコンバレーと言っても、その谷間はとてつもなく大きく、車でフリーウェイを端から端まで走っても1時間以上はかかります。私はその北の端っこの比較的便利なところに住んでいます。

そしてほんの20分車で走ると、カリフォルニアの最初の首都であったSan Jose(サンホセ),45分走るとSan Francisco(サンフランシスコ)があり、地球の歩き方に載っているような場所がゴロゴロうじゃうじゃしています。

うーん、でも私は渡米して10年と7ヶ月経つまで、アルカトラズというサンフランシスコベイ(湾)にそびえたつ刑務所がある島にも行ったことがなかった観光大嫌い野郎です。映画The Rock(邦題:ロック)やEscape From Alcartraz(アルカトラズからの脱出)やThe First Degree Murder(邦題わからず)などの舞台になっています。サンフランシスコには行くときはかなりの頻度でばりばり行きますが、なーんにも用事がないと「あれぇ、もうCityなんか1年以上行ってないや」ということなんかもあります(ベイエリアに住んでいる人たちはサンフランシスコをCityと呼びます)。オペラやミュージカルはサンフランシスコがいいんですが、買い物や観光は高いだけですからね←夢も希望もない私…。ときどき道まで見失い、「うがぁ、あの店つぶれちゃったんだね」なんてよくやってます(-_-;)。

こちらに来てまもない日本人の方々には、「あらぁもったいない。こんないいところに住んでるのに、どうしてきれいなところに観光に行かないの?」とよく言われるのですが、私は観光地が本当にダメなのですね。海外・国内(日本のこと・笑)ともに。じぇにを払って体験する行為ってものをなるべく避けたいと考えている頑固モノなのかもしれません。人工的なモノを見るならば、思いっきり美術館や思いっきり遊園地だったりするほうが性に合っているんだと思います。

家から車で20分半径のなかに、国定公園が8個くらいあります>西さん談。なので、わざわざ柵で仕切られたりお金を取るところに出かけていこうという気持ちが萎えてしまうのかもしれません。さらに私の大学にも観光客は山ほど来ます。バンや観光バスで乗り付けて来てます。うーん、確かに建築もいいものがあるし、資料館や図書館は一見に値すると思います。でも私にとってそこは日常ですしね。キャンパスのまんなかにせせらいでいる上水の音にほっとしつつ、りすたちと遊ぶのも楽しいけれど、それより本を1ページでも読むことのほうが、ロゴ入りのスウェットシャツやTシャツを持つよりもずっと大切…。

醒めてますかねぇ、私…。

アメリカ国内・日本国内・海外(アメリカと日本以外の国)に行っても、私にはそういう傾向があって、いっしょに行った人からリクエストがない限り、観光地には行きません。美術館だけは別としても、私はふらふら型です。自分の培って来た勘を信じてどんどん突き進んで行ったり、地元の人が公園のベンチでゆっくりしているところをインタビューしてガイドブックよりもそっちを信じます。無論はずれもあるんだけど、それもかなり楽しい旅の出来事になり、笑えない後悔は今のところしたことはありません。犯罪についての情報だけは事前に調べておいて、あとは下調べはしないで観光地は避ける、というのが私のやり方です。

あああ、こうなってしまったヒントに少し思い当たることが、私が生まれ育った調布市深大寺というところも観光地であったのです。深大寺というお寺があり、門前にたくさんのおそばやさんがあり、そこと背中合わせに都立神代植物公園というわりと大きな敷地がありました。毎週まいしゅう日曜日になると、バス停は混み、おそばやは繁盛し、だるま市(:3月3・4日が通常)や年末年始にはものすごい数の人々が車やバスで集まってきているところを見ていたからかなぁ。そりゃ、出雲大社や浅草寺ほどすごくないわけです。誇りに思えるほどの賑わいでもなく、地元にそれがなければ町そのものが死活してしまう、というほどでもなく、その「観光客がいる風景」と「置き去りにされた観光地の風景」のふたつを、子どもの頃から嫌というほど見せつけられて何だかものすごく空しくなってしまったのかもしれません。何となく、「自活できるのに完全に自活しようとしない町」「守るべき伝統があるのに、それだけでいいはずなのに、少しだけ媚びている町」に見えてしまったのですね。もちろんいいところなんですよ>深大寺。私が育った頃のようによくはないとは思うけど…(・・;)。

「観光地に住んでいるのにどうしてその恩恵に感謝し、地元に貢献しないのか?」というのは、「あなたは背が高いんだからプロのバレーかバスケットの選手になぜならないの?」と言っているのと似てるような気がするんですね、私。そうじゃねーだろー、と…。

そこで観光地でなくとも、私が居住していない場所を訪ねるときには、居住している人がどのような暮らしを営んでいるのかが詳細にわかるように観光地という人工的なモノになりがちな場所を避けてしまう、というわけです。べつだん、観光地大好きな人が嫌いでもないし、いけないなんて言うつもりはまったくなく、私はそうなのよ♪と書いたつもりです。誤解しないでね←でもされるんだろうな…(-_-;)

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