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流行について2つ

04/15/2007 にアップした文章です。

 

日本に居てびっくりするのは、いわゆる「教養人」の暴言。さらに、それで金儲けをしている現状。庶民としては、何がどういう仕組みで動いているのか把握せねば、その暴言にお金を払っていることになるんだよね・・・。実際にそういうことになっている・・・。悲しいことだ。だから格差が生まれていく。貯金も生活レベルも仕事も努力も、どんどん理不尽な方向へと向かうことになるのだよ・・・。身体ひとつで健康ならばできる、ということの最たるものは、「考えること」なのだ。少しおなかが空いていてだってできる・・・(幻覚にならないように、やっぱりごはんがあれば食べてはほしいけども・・・笑)し、喉が乾いていたって「乾いている」ということを考えられる。

今日、そのきっかけを作ってくれたのは、TVだった。母は本当にTVが大好きで、情報を相当に鵜呑みにする人なんだよねぇ。かといって、私が彼女に面と向かって「ダメ!愚か!」などと毎度言っていたら、繰り返しの作用で彼女が萎縮してしまうことになる。本意ではないのだけれども、人の悪口を言うことになる・・・。私にとっては、こんなどうでもいいことを言っている人たちについて、悪くも思っていないのに悪口を言うのはつらいよ・・・。ネガティブな感情をたとえ本意ではなくとも持つことにより、自分の王道に翳りが射すような気がしてしまうもの・・・。

今朝は、渡辺淳一氏だった。『鈍感力』って本の販売なのだ。オフィシャルサイトにも堂々と宣伝をしています。http://watanabe-junichi.net/archives/2007/02/post_49.html アマゾンでも同じ。1155円も払って、どうして?というのが、率直な感想。しかも、レビューには「参考になった」とする人も半分くらいはいる・・・。でも半分なんだよね・・・。その程度の本なのだ。

私の記憶が正しければ、この「鈍感力」という言葉は、安倍内閣に対して小泉前首相がオススメしたことで、それが3ヶ月ほど前だったのではないのだろうか?調べてみる・・・。発売日は、今年の2月7日。小泉前首相発言は、2月21日http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070221-00000020-san-pol 。小泉前首相が、我が発案のように言っているのが滑稽で、そんな人に国を任せてきたと思うとぞっとする・・・。そんなことから、ニュースになり、こうして発行部数が増えるのよ・・・。そしてお金を手にするのは一体誰で、「鈍感力」という概念で倖せになるのは、一体誰なのか?ここが肝心なところです。人々が察知している流行について敏感だから買っているという、不思議な矛盾現象に、これを広告している側が押し黙っており、顧客たちである人々が気づいていないということも不可思議だ(汗)。これ、「敏感力」だろう(笑)。私はTVの1コーナーで10分かけてやるまで、こんな本があることすら知らなかったよ・・・。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070223-160602.html 

そもそも、渡辺淳一氏の前身は、医者だったはずなのに、どうしてこうも社会科学現象について、根拠が定かでないことを書けてしまうのか?という謎は持ってもいいですよね?こうした社会科学は、すべて統計学でしか今のところ論議できないところで、「ええ、ええ、あなたの場合はそうでしょう」ということを、どうも他人もやれ!そのほうがいいんだ!という人に対しては、私は懐疑的。しかも、科学者であるはずの医者という職業を経ている人が・・・とやはり恥ずかしくないところに、私のほうが恥ずかしい気持ちになってしまうわけです。

これは渡辺淳一氏のナマの言葉が書いてあるサイト;
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070302/120192/ 

これらの言葉に「なるほどなぁ」と納得してしまう方々が多いのはわかる気がする。睡眠に苦しんでおられる方はかなり多いと思うの。でも、これは鈍感力が必要なわけではなく、睡眠のメカニズムに逆らったスケジュールをやめるかやめないかの決断だったり、逆らったままにする場合、どのような対処方法があるかということで、その人の心持や生き方で「自業自得」なのだと言うのは冷たい。医師だったならば、それくらいのことはわかるだろうよ、と思うのだ。喜怒哀楽の中の、ネガティブな感情に対しても同様。上司に怒られてあくる日にけろっとしていたら、人間関係が崩壊する可能性まで出てくるのに、どうしてこんなことをさらりとススメられるのだろう?と不思議。相手によるだろうよ、と思うわけです。さまざまな感情のメリハリや転生について、メカニズムと結果について学んだほうが、「鈍感になったほうがいい」とススメるよりずっといいだろうに・・・。

そして、同日に、西さんからもこんな質問が・・・。「これまで勉強してきたことで、このような法則はあるの?」というもの。吟味するサイトはコレで、私はこれに24分も時間を掛けたのかと思うと、少し切ない気分。でも西さんの頼みだから、歓んで、でなくてはならぬのだが・・・。現在アメリカで売られている、自己啓発系のビデオ。ものすごい反響なのは、どんなものでも同じこと。ダイエットと自己啓発は売れるのだ♪
http://jimaku.in/w/_b1GKGWJbE8/ae1POlJjQMK そろそろ日本に上陸するのだろうけれども、『鈍感力』でこの現象だと、心配だなぁと思うわけなのよ(笑)。

西さんへの返事は以下の通り;
http://ming.tv/flemming2.php/__show_article/_a000010-001677.htm
参考になれば♪↑

これはどこから?(笑)アメリカでとても流行しており、おそらくこのあと、世界中の通販やInformartial で売られるのでしょう。

自然法則と同様に心が働くということは、フロイトが「推論」として数々の論文を書きましたが、8割近くが跳ねられています。それは、微妙すぎる「証拠」だったり、受け取る人間の意見によって左右されるブレが大きすぎるからです。同じ結果にはならない。統計学として弱いので、自然法則とは違うのです。だからゆえに、私たちは「社会科学」を相手にしており、「こうしたらこうなる」を絶対的には言ってはならぬわけです。

私がやろうとしていることも、実際はこのミニチュア版の誠意がある版、なのでしょう。英語は話せるようになる!脳を鍛えるだけで夢は叶う(実際は計画の方法論を教える)など。

これに似た考えを元にいろいろな「仮説・推論」が立てられて、いくつかは証明されています。なので、この1時間半もの映画を見れば、信じてしまう人は多くなることでしょう。あくまで統計学なのですよ。ただ、可能性としては、脳そのものを今後、どのように大きくし、それを身体全体に影響させるか?という分野では、Placebo Effectを採用しているのは、否めません。なので、コレを信じていいかどうか?という問いには、信じたほうが救われるとだけは答えておきます。小切手がみるみるうちに引き寄せられてお金持ちになる、の底意には、「そのためには働かねばならない」があるのは事実です。すべての物事には5%以上の事故(Accidental happennings)が付き物だということは、自然界でも同じことです。

これを信じる人間は、自分の脳内について興味は持っていることでしょう。しかし、ラクをして自分の人生がばら色になるわけはない(笑)。ただし、楽観性については、たくさんの論文が出ています。がゆえに、医学界でも免疫性が発達してきています。西さんに足りないのは「裏打ちされた楽観性」だということを、何度も手を替え品を換え言ってきましたが、どうでしょうか?なぜ私が統計学に逆らって、パチンコに勝ち続けているのか?こんなことを考えてみてください。

日本では爆発的に売れるんだろうなぁ(笑)。
ちなみに、世界の流行製品の20%は日本が消費していることは書き添えておきます(笑)。

以上、加筆訂正なく、原文を載せておきました。西さんの返事はまだ来ていませんが、私たちはこのようなメールのやり取りをしています(笑)。あっさりしすぎだよね・・・。でも私はこのように裏も表もないようです。流行に対するご自分の考え方はいかがでしょうか?私は、全面否定する気持ちはないですよ。消費したほうがいいものは消費していますしね♪が、本当にいいものなのかどうか、見極める目は持っていたほうが、自分のためなのです。

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