コラム

直観のすごさ~育てよう(^^♪

英語学習に大切なことは、自分の直観についてもう一度見直しを入れて査定しておくことです!

直観:《intuition》哲学で、推理を用いず、直接に対象をとらえること。また、その認識能力。直覚。

もっと大切な定義としては:

直観とは,分析,比較対照や検証などなんらかの思考操作を経て間接的に対象の特質や関連性を認知・理解することではなく,直接的に知覚過程と一体となり,瞬間的に対象の特質や関連性,問題の意味や重要性を認知・理解する認識の一形式,およびその能力を指す。認識能力のうち直観がどう位置付けられるかは,古来,哲学者の間で議論されてきた。プラトンやデカルトは直観を高次の認識能力とみなしたが,反対にカントは低次の認識能力とみなしている。心理学でも,この面では十分な研究が行なわれていない。しかし,幼児期の認識の仕方は対象の知覚的特徴にとらわれて一般化,自動化,圧縮した瞬時の判断を行なうが,この段階の思考を直観的思考段階と位置付けて,分析的な思考操作を経る概念的・論理的思考に対比するものとみなしている。この考え方の代表である発達心理学者のピアジェPiaget,J.は,幼児期の対象理解は見かけに左右され,数や量の概念が見かけによって変わると判断していることを実証した。たとえば,5歳前半までの子どもにおいて,オハジキは並べ方しだいで数の多少の概念が変わり,間をあけて並べた方を,間を詰めて並べた方よりも「たくさんある」と答えてしまう。さらに,児童期中期の9~10歳以降の認識の形式には,分析や熟考を経た概念的・論理的思考がみられる。教育心理学者のブルーナーBruner,J.は,児童期中期以後は直観的思考と分析的思考とが相互に依存し合って発達していくと指摘している。しかし,現在では直観は主として直観物理学,直観生物学,直観心理学あるいは直観道徳とよばれる現象やメカニズムを指すものとして使用されている。

 これら直観物理学intuitive physicsなどは,素朴理論naive theoryともよばれる。「理論」と命名されている理由は,なんらかの素朴な因果的説明原理とともに推論を行なっているからである。たとえば,スペルクSpelke,E.S.ら(1992)は,4ヵ月の乳児でも物体が固体表面を通り抜けることができないということを,馴化手続きを使用して示した。馴化habituationとは,言語報告が不可能な乳児においてよく使用される手続きで,ある刺激を見飽きた乳児が,別のどの刺激を新奇あるいは奇妙と判断するかを,注視時間で推定するものである。スペルクらの研究では,たとえば,物質の落下の図に馴化させられた乳児は,その物質が固い表面を突き抜ける図と,表面で停止する図を提示されたとき,可能性が低い事態を表わしている前者の図をより注視したのである。この結果は,4ヵ月児でも,物質が固体表面によって停止するという物理的な因果関係を理解している証拠とみなすことができる。これは,直観物理学が示した例である。

 このほか,「生物は食べ物を食べてエネルギーを得て,排泄する」「生物は食べ物を食べないと死んでしまう」というような原初的な理解をもたらす直観生物学intuitive biology,他者の行動の背景に意志や欲求など精神の働きを想定する直観心理学intuitive psychologyなどがある。直観心理学は,心の理論theory of mindともよばれていて,自閉症の人びとは,これをもっていない,あるいは獲得が遅れると考えられている。

 進化心理学によれば,直観物理学,直観生物学,直観心理学などの直観は,モジュール的であると推定されている。モジュールmoduleとは,特定の入力(物理領域,生物領域などの特有の領域に関する入力)に反応し,入力から出力までが自動的でカプセル化encapsulationされたもので,進化の過程で形成されたものである。自動的でカプセル化されているということは,過程を意識することができず,また意図的に他の推論などを介入させにくいことを意味している。

 近年,道徳の領域においても直観的な推論が重視されている。ハイトHaidt,J.(2007)は,多くの場合,道徳的判断は直観的に行なわれ,合理的な思考はむしろその後づけとして行なわれるとする。また,道徳的判断のモジュールの一つに,条件的推論で用いられる互恵性あるいは公平性のモジュールがある。このモジュールは,互恵性あるいは公平性が守られていないような状況で喚起され,いったん喚起されると道徳的怒りを引き起こす。たとえば,不正に10万円を奪われて,裁判で取り戻すのに20万円が必要な状況で,裁判に訴えるのが合理的ではないと思いながらも,怒りにかられて20万円を支払うという行動をもたらすのである。

〔山 祐嗣:心理学者、大阪市立大学教授〕

これは少し心理Blogの領域じゃないか?と思われる方もいらっしゃると思うのですが、確かに・・・。でも、Precious One English Schoolで、なぜに心理レッスンを15も基礎コースに入れているか?がわかっていただけると思うのです。

結局、言語を介して物事を理解するということは、ただ単にがりがり勉強をすることではなく、自分に備わっている知覚・感覚・身体を使う、ということでもあるからです。英語はその最たるもので、アウトプットで書いたり話したりするときだけではなく、入れ込む耳や目も感覚器官であるゆえに、この直観力というのを求められていきます。

直観力を磨くにはどうしたらいいか?というのは、生活の中でやれることがたくさんあります。

たとえばコレ:直観力を磨きひらめきが泉の如く湧き出る16の方法

羽生善治棋士の考える直観力

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