子供を愛しているはずなのに、なぜぐずると憎たらしく思ってしまうのでしょうか?
それは単純明快です。自分の思い通りにならないから、です(笑)。子どもだけではなく、相手が誰であっても同じだと思いますよ。ぐずるときだけではないことに気づきますか?
予定よりも遅くなったとき
汚くなったとき
食べ残しやおかわりがいつもと違うとき
眠らないとき・起きないとき
アクシデントが起きたとき
これは大人でも同じです。
ヒトの心は、
期待ーーーー希望.——–予想ーーーーー予測
の幅がありすぎるのです。当たり前のことができないのではなく、実は周りにいる観察者として、予測通りにならなかった原因になることを、ピンポイントで観ることができなかったためなのだ、と自己反省すれば、憎らしく思う必要はありません。
バクチ要素が入る、予想くらいにしても、「あっちゃー、外れた!」と思う程度です(笑)。
希望通りに行かなかったこともけっこうあるじゃーないですか。なので、少し諦めがつくと思うんですが、生活を共にしていたり、仕事をいっしょにしていたり、遊んだりしている相手が、「コンスタントで理想通りでないわけがない!」という概念に囚われているため、いつも「当たり前」を期待しすぎちゃっているのです。
そういうこともあるよねぇ、とは思えないし、きちんと観察しなかった自分に非があるなんてことには考えも及ばないわけです。ああ、ここにいつもと違う障害物があった、いつもより疲れていた、いつもと違う洋服を着ていた、などなど、きっと原因はあると思うんですね。ましてや、何かストレスがかかっていて、目に見えるものではないことだって大いにあり得ます。友だちとケンカをしたとか、できると思ったことができなくて家に帰ってきたとか・・・。
大人だって同じです。いつもと変わりなく五体満足で元気溌剌で戻ってきてくれたらうれしいですよ、パートナーは。お友だちだって何も憂うことがなく、楽しく、イキイキとしてくれていたほうがいいに決まってます。でも、いつも通りに行かないことだってあるわけです。
そのときに、どうしてなのか?と想いを馳せることができるのが大人だし、知性だし、感情豊かでゆとりがあるってことなわけです。
自分の思い通りの尺度で他者は動いてくれません。私もよくこれで躓きますが(笑)、怒ることはないですし、ネガティブな感情が湧くのは、相手が「有言実行」「約束」を守らないときくらいです。
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