何度かListeningの基本的態度やコツなどを書いてきましたが、そこで、日本語だけで暮らしてきた「耳をよくする」ことに着目してください、とお願いしました。なぜならば、そもそもの耳のキャパがあるにも拘わらず、インフラが整った近代的な環境に住んでいると、音そのものに対するビンカン度:数・質・量に差が出てしまいます。そこで、耳そのものを開発し、スポンジそのものに水がたくさん浸透するようにしてもらいたいわけです。
では、どのようにすれば耳がよくなるか?というのは、重複になってしまう点もいくつかありますが、まず、「情報の8割を目で得ている」ということを現実視してください。そのため、現代人はドライアイ・近視などなど、目の問題をたくさん抱えるようになってきていますし、耳があまりよろしくなくなっているので、補聴器も発達してきましたし、John’s Hopkins では、耳鼻科ではなく、聴覚医のドクターコースを開始して数年経ちます(まだ10年経っていません)。なぜならば、コミュニケーションが難しくなると、楽しさやヨロコビが減り、人生の質そのものががくんと減ることがわかってきているからですね。しかも、聴覚を使えなくなると、危険に晒されることもたくさん増えてきます。単純に、ガスや水の音が聴こえないだけでも、安全な自宅が戦場になってしまいますので。
我が家も母のTVとラジオの音で、ご近所に迷惑を掛けていないか?といつもびくびくしているところです。(・・;)
耳をよくするためには、聴覚神経から中脳、中脳から前頭葉までのPathway:経路をしっかりとしたものにすることです。そのためには、まず血流をよくして、神経そのものがすぐに稼働できるようにすること。耳の脇や廻り、ツボなどを刺激するだけで、血流やそのPathwaysは刺激されます。
さらに、脳全体によい食べ物を摂ることを日々の食事で意識してもらいたいです。ジャンクフードをゼロにしろとは言いませんが、Give and Takeで、身体特に脳によいものを摂取するクセをつけていただけたらと思います。
その先の訓練としては、音の種類や大きさや質に着目しながら聴くようにすることを意識すること。視覚で情報を確認するのではなく、聴覚だけで理解に到達できることを、ジワジワと生活の中で増やすことです。
- 人の声だけで誰なのかわかる
- アニメの声優などもアニメのキャラクターが変わってもわかる
- 音の方向や大きさ、種類が次々違いがわかる
- 同じ種類の音の微細な違いがわかる
- 自然音をたくさん聴くように心掛ける
- 大きな音、しかもイヤホンで音楽を聴かないようにする
など気を付けていくと、耳はぐんぐんよくなります。老化を止めることができるだけではなく、改善することも可能ですので、やってみるといいです。耳鼻科の医師でもまじめな方々は、情報をアップデートして教えてくださるはずです。
耳かきをしすぎないなども大切なようですよね。私は耳かきが趣味なので、本当にコレに関してはつらいところなんですが。(・・;)
音を真剣に聴きたいときには、目を閉じて視覚を遮ってみるといいですよ!
コメントを投稿するにはログインしてください。