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超怒号級疲労感

 [1999年09月02日(木)]に書いた文章です

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怒号と言っても単純に怒っているっていう意味ではなく、身体のなかで疲労が風や波のようになって激しい音を起てている感じのする、身体を裡側からぶち壊してしまうんじゃないか?と想うくらいのハリケーン級の疲労感のことについて。身体が裡側で叫んでいるので、特に心が叫んでいるので、外からはわからないのか?どうして聞こえないの?と不思議なくらいの激しい嵐に見舞われることないですか?

「うんうんうん」と肯いてもらって何となく安心してみたものの、話してみてすっきりしてるのか?と疑うほどの疑問や痛みやつらさや縺れた糸。だから私は普段はつらいことや、泣き言は言いません。丈夫な細胞・器官・内臓に恵まれているので誰かに気取られることも滅多にありません。人前では映画以外では泣かないし、IMしてたってメールしてたって相手には見えません。ん?だから余計心配だって?ありがと☆  

私には「共感」する能力がけっこうあるらしいです。誰かが痛いと本当に私まで痛くなるみたいです。まぁ、今のところとっても身体が痛いのですが、それも「うん、痛いのよぉ」って口に出したり書いたりすると痛いので、書かないように努力しています。

麻酔というのはかなりおもしろいもので、最初は鈍感にする弱い麻酔薬を点滴のように脈から入れるのですけど、麻酔医は絶え間なく世間話をします。執刀医が来る5分くらい前に強いやつを「入れるよ」と予告されてから入れられ、素直な私は “I am so sorry. I can’t keep opening my eyes…”(ごめんなさい。もう目を開け続けていられないぃ)なんて謝っちゃってるんですね。で、執刀医が登場して、握手して “All right. Only you will be sleeping from now on. While we do our best for next couple of hours, please you too try your best in your sleep.” (ささ、君は寝てるだけだけど、僕たちはこれから2・3時間がんばるから、君も眠りのなかでがんばってよ)と言われて、返事をする間もなく目が開けられずに肯くと、あのカパっと口に当てる器具をつけられ、”Sweety, please breath deeply a couple of times.” (かわいい人,2・3回深呼吸して)と言われて、1回2回と深呼吸した途端、頭の後ろのほうにサルがハンマーを持って座ってうしろから私の頭をがつんと殴って、私はそのまま眠りに就きました。これね、村上春樹の「ダンスダンスダンス」だったか何かにあったおもしろい表現だったんです。不眠症の主人公が突然ぱかっと寝ちゃうときの表現。でもね、ほんとにサルが私の頭をハンマーで叩いたんですよ。ほんとにおかしかった☆

もう一回やりたい☆

思ったより長かった神経手術は3時間かかり、私がうとうと目覚めたところは回復室でした。少しずつ音が拾えるようになったのですが、”Oh,
Uh, God! Help me! Kill me! Stop the pain! Where am I? ”(おー、あー、神様ぁ、助けてぇ、殺してくれぇ、痛みを止めてぇ、私はどこにいるの?)などと言っている声が聞こえてきて、私もかなり痛いもので点滴がついている腕はあまり動かさないで足をばたばた動かしていたようです。足を押さえる人がいて、”Honey, don’t you move your legs too much!” (ハニー、そんなに足を動かさないで)と言われていたのは憶えています。

目が開けられなくて瞼がすごく重くて、”Are you awake?” (起きてる?)と言われたときに、私はなぜか “Is this hell that only English is spoken? Sounds like hell. This must be hell.”(ここは英語しか話されない地獄なの?地獄みたい。ここはきっと地獄に違いない)と英語でけなげに答えたそうです。そのあとに “If you are awake, we can move you to your room.” (もし起きてるならあなたの病室に運ぶわよ) と言われ、まだ答えられない、だるくて面倒だったときに、なぜか私は両手を少し持ち上げてタイプを打つ格好をしていたそうです(爆)。きっと口を利くのが面倒だったから、タイプすれば画面に写ると思ったんだろうか?おかしすぎる・・・。でもすごくおとなしくて、わめいてもうめいてもいなかったし、うわごとも言ってなかったと、病室に着いてから看護士さんふたりに言われました←ちょっと自慢。もしも日本語で「ぐわぁ、おえぇ」とか言ってたらどうしようとか少し心配してた(爆)。

運ばれる途中にはもう西さんが待っていて、手を握ってくれたんだけど痛くて痛くて「ねね、思ったより痛い」が第一声でした。

ま、こんな痛みはどうでもいいのです。失神したときほど痛くはなかったのです。一度12月にシャワーを浴びている最中に痛くてバスローブだけ羽織って失神して、目が覚めたら30分経過してたっていうのがありました。あのときの痛みは最高潮でした。そのあとの骨髄注射だってそれに比べれば屁でもありませんでした。でも私が言いたい痛みから来る疲労感はこういうもんじゃないのです。

他人がごはんを食べられなくなるくらい、眠れなくなるくらいな罵倒や侮辱っていうことについて考えていました。私もそういうことありました。もうごはんが3日とか1週間食べられなかったこと。私の身体は寝ないと死んでしまうので、徹夜は1日(37時間起きているくらい)が限界ですが、すごくつらいときには1週間で8時間眠れなかったこともあります。愛する人が死んだときとかそうですよね・・・。他人をないがしろにする言動ができる人たちは、そのあいだ食って寝てる。それは感受性が強いから、モノの考え方が違うから仕方ないって問題なんでしょうか?その不眠や拒食まで精神的に追いつめられた人は繊細だから、神経が細かいから、精神病だから、なんて片づけちゃうんでしょうか?

今日はつらつらとそういうことができるのはなぜなのかと考えていたらどうも怒り系の哀しみがこみあげてきて、つい徹夜しちゃいました。身体に悪いです。まだまだ闘病はこの先も続くっていうのになぁ・・・。こう、自分だけでは何の足しにもならない自分の無力さに対する怒りで身体が熱くなって、そしてすーっと業務用冷凍庫に閉じ込められたように急速に冷たくなって哀しくなるのですね。

何でこんなタイミング悪いときに、こんな記事やらこんな事件やらに遭遇しちゃうんかいなぁ、と想いつつ、それでも私っていう人間は考えないことはできず、お気楽になることもできず、他人のことなのに自分のことのように考えてしまいます。原因がわかれば納得できるのですが、どうも納得できないことが立て続けだったのです。

私自身のことを考えてみました。私は全能なる神ではなく、たくさんの欠点があり、非のある発言もします。それをわかっているからこそ自分をより理解したいと願い、致命的な失敗はしたくないと思います。生命に関わることや個人の人間の存在そのものを否定するような失敗はできません。そのあとのことを考えると怖くてたまりません。失敗や非に対して謝る準備はいつでもあり、話し合う場を持つことを厭いません。小さな失敗もいつか積もれば山となり、傲慢になりがちで、それを指摘してくれる友人はとっても大切です。その諌める言葉に対して、なるべく深く理解できるように私はいつも感情的に過ぎないようにしたいと思うし、逃げることだけはしたくないと思います。「意見が違ってもうまくやっていける」ことを証明するためにも、違う意見だからと怒ったり反論するわけではないことは、私とケンカしたことのある人はわかってくれると思います←だからと言ってケンカすることを薦めてるんじゃなくて・・・・。

「ねぇ、どうして肩の力を抜けないの?」「どうしてもっとお気楽になれないの?」「ネットでそんなにストレス貯めてどうするの?ストレスなんか実生活だけでたくさんじゃない?」とたくさんの人に何度も何度も言われました(あなたとあなたとあなたとあなただけじゃないからね☆笑)。ん、やり方を、うまくそうできるやり方を教えてくれて、その必要性を説得してくれたらがんばってみます。

知ってるんだけれども・・・。私が怒り悲しんだって何も解決しないことは。私がその人の心とシンセサイズして痛いほど悲しんで疲れても、何も変わらないことは。でもねぇ、別に熱血な青春野郎とか、正義の味方とか、フェミニズムのヒロインとかそんなんじゃなくて、私はいつも I will always be there for you. (私はいつだってあなたのためにそこにいるよ)という人でいたいです。

両親が私に本気になってくれなかったときは、華僑のおじさんや先生や合気道のお兄さんやおじさんたちや、バイト先の大学生や社員やお客さんやクライアントや、友達がそこにいてくれました。私だけが彼らにとっていちばん大切な人ではなかったはずです。彼らにとっては自分がいちばん大切であり、自分と同じくらい大切な人は私以外にきっと、家族や友人がいたはずです。滅多に弱音を吐かない私のために、いつも誰かがそばにいてくれたことで、私はここまで生き延びてこれました。西さんという地上最強の人も見つかりました。けれど呆れられないように毎日がんばってます。いつもいつもまだまだこの先も彼が I will always be there for you. と言ってくれるためにも。私はあなたのことを見棄てないよ、と、簡単にぽいっと切ったりしないんだよ、と、私も西さんや他の大切な家族や友人がしてくれたことを、他の人にもできる人でいたいです。

これは私の価値観です。とても高い高すぎる目標なのかもしれません。自分の能力も顧みずに何寝言こいてるんだか、なのかもしれません。超怒号級の疲労感を引き受けるキャパシティはないのかもしれません。でもやらずにはいられない気持を、私が病身だからとか、神経が細すぎるからという理由で止められるでしょうか。これで死ぬなら本望です。

今日も痛みと哀しみでごはんが食べられず、眠れなかったあなたに。I will always be there for you…..

 

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