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身体の持つパワー

ストレスという語彙が定着して久しくなります。今では子どもたちまでが「最近ストレスがたまっちゃって…」と会話しているのを、東京の電車のなかで聞いてちとあ然としてしまいました(汗)。私自身はストレスをストレスと認識していなかった伸び伸び子どもだったし、哀しいことがあってもそれが日常の一部であると当たり前のように対処してきて、ちゃんと遊ぶことや泣きわめいたり喧嘩することでストレスは発散できていたんだろうなぁ、と今思います。

生き物の身体には宇宙ほどの大きな不思議が確実に存在しています。科学者が今まで解明したことを、私たち、身体を持つひとりひとりが知ることは何かの場合に有効です。そういう意味でも、テクノロジーが進み、医学が進歩しているなか、私たちは大人になっても学習が必ず必要です。大人になって雑多な情報にあふれているなかで、確実で明快な情報が探しづらいこともあり、ストレスだけでなく、身体そのものをたいへんに軽んじているような毎日の行為をよく目にします。このまま人間の歩く量が減ったら、何万年もかけてまたおサルさんのように半分は2本足、半分は4本足になる日ももしかしたら来るかもしれません。腰痛が人々の一般的な持病になっているのもそういう傾向やストレスから来ているのかもしれません。私の場合は事故2つでしたが、治り難いのはやっぱりストレスなのかもなぁ、と心当たりがあったりします。

家庭の医学を見ても、たいへんわかりにくかったり、大雑把だったりして、実感の湧くような解説は少ないのかもしれません。そんなだから、医者の言うことをうのみにしてしまう人が増えてしまうのも相乗効果なのかなぁ、とふと思ったりします。ストレスというコンセプトだけでも正確には普及していないなぁと思います。ましてやそれを解決する方法などは、「現実逃避型」のものがあまりに多く、たまりきってしまったあとにはあまり心に有効なものにはならないよなぁ…とため息が出たりもします。

OO神経とつくものがたくさんありますが、まず大きく分けると随意神経・不随意神経(運動神経・自律神経)のふたつに分けられます。前者は自分の意志で動かそうと思って動くもの、後者は環境の刺激によって勝手に自然に動くものです。指を動かそうと思えば簡単に動かせること、歩こうと思って筋力が伴えばきちんと歩ける仕組み、これ、すごいじゃないですか。運動ができること、それが当たり前だと思って毎日暮らしていること、そのくせに使わないでなまらせてしまったりすること、いろいろ考えてみることはありそうです。私は西さんほどフリークじゃないですが、身体を動かすのが大好きです。こう、生きているっていう実感が簡単に得られると言うか、身体の宇宙規模に果敢に挑戦しているって言うか(爆)。とにかく楽しいことです♪ネコのようなストレッチだけでも随意神経を磨くための助けになります。随意神経(運動神経)がきちんと働かなくなると、不随意神経(自律神経)にも影響が少しずつ出てきます。そしていつかそのツケが大きなストレスによってバランスを崩していきます。宇宙は繋がっているのです、そして大きな一個になっています。

『自律神経失調症』という言葉が日本ではやたら氾濫しているようですが、OO病だとか、病がつかなくても病気の名前と、XX症の違いもたぶん私たちはわかってないのかもしれません。そのため「正常・異常」を考えるときにもはっきりと「あんたは異常」と言いきれてしまう場面が多くなるのかもしれません。

病気:1.生物の全身または一部分に生理状態の異常を来し、正常の機能が営めず、また諸種の苦痛を訴える現象。やまい。疾病。疾患。2.比喩的に悪いくせ。
症候:(Symptom)身体にあらわれた病的変化。患者自身の訴える病的変化、すなわち疼痛・痒感・温冷または不快の感を自覚的症状といい、患者自身ならびに医師、または医師だけに認められる病的変化を他覚的症候という。
症候群:一群の多彩な症候で形成されるまとまった病態。原因および発生機序((メカニズム・構造)が同一であれば独立した疾患単位であえるが、原因が多岐に渡るものもある。転じて、病的傾向を意味する接尾辞としても用いる。

多くの病気では、総合的に「心臓病」「腎臓病」などと大きくその範囲(箇所)をくくる以外には、原因や症状がごく酷似しており、生命体が正常にその統合的なサバイバルを営むときに、一部が発生場所になりそこが始まりで損なわれて正常な機能を果たしていない場合が多いです。ここで大切なのは自覚症状がささやかなものばかりでなく、「おかしいぞ?」と感じられるチャンスが多いことです。

病気と少し違った意味で、神経症・低血圧症・肥満症・感染症などの症候群には、ピンポイントできる原因解明のため考える要素がたくさんあり、身体のどの部分に顕れているかひとつ以上あり、顕れ方もさまざまです。免疫性のものや、細胞性やホルモン性のもの、脳内ケミカル性のもの(精神病の多く)などはこれにあたり、一個所をいじり治せばすべてよし、とならないのが現実です。厄介なのは自覚症状がよっぽど意識しないとあまりないことです。他人に注意されてから気づく場合がかなり多いことに注目してみてください。

話を戻して、自律神経失調症というのは、誰でもかなり簡単に起こり得る症状の症候群です。運動神経と自律神経のふたつのうち、自律神経は身体という宇宙が内外の刺激に反応して、自動的に対応・反応してくれるようにできています。自律神経にはさらに同じ刺激に対して正反対に働く交感神経と副交感神経とに分かれます。生命体を持続するために欠くことができない機能を、この神経がつかさどっています。この絶妙で複雑なバランスが崩れること全般を「自律神経失調」と呼ぶので、この状態はわりと簡単に起こります。ただこのバランスが崩れたときに気づきにくいのが難点です。

身体の場所 交感神経 副交感神経
瞳孔 拡大 縮小
汗腺 発汗亢進 ―
消化管・消火腺 分泌抑圧 分泌亢進
気管と消化管平滑筋 弛緩 収縮
心拍 増加 減少
心筋 収縮力増加 収縮力減少
末梢血管 収縮(血圧上昇) 拡張(血圧下降)
膀胱直腸平滑筋 弛緩 収縮
立毛筋 収縮 ―

ここから見て刺激の種類が予測できるでしょうか?恋をして心臓がドキドキするのも交感神経のせいだということが何となく想像つきませんか?森林浴や海辺でのゆったりしたひとときに身体もそれに合わせて鎮まるのもそういう刺激に副交感神経が作用するからです。うちのネコたちは掃除機の音がするだけで、耳が立ち、しっぽの毛が膨らみ、目がまんまるくなって、身体中の筋肉が逃げる準備をして、すたこらさっさと逃げます。交感神経がちゃーんと働いているわけです。人間も喧嘩をすると、産毛が立ったり、緊張のために手に汗をかいたり、血圧が上がったりしますよね。これは刺激に身体が準備している状態です。

けれども、片方だけの刺激を受け続け麻痺してくるとこのバランスが崩れます。交感神経は危険や不安や緊張の刺激を与えられると働きます。このストレスの原因となる刺激、精神的緊張や個体保存の危機、をストレッサーと呼びます。適応反応、ホルモンの分泌を促進し代謝を活発にさせて生命体を中和させること、をストレスと呼ぶのが正確なものです。この状態が長期間続いたり頻度が多くなると、胃潰瘍や高血圧が誘発されたり、その他にも精神病の類とされる病気になったりします。

解決策としてはストレッサーそのものを取り除くことも有効ですが、それでは恋愛小説も読めなくなるし、たくさんの新しい人と逢うこともできない純粋培養な身体になり、副交感神経ばかりが働くような環境になり、これもまたバランスが取れている状態ではありません。ゆったりしすぎた刺激しかないこともまたストレスであるし、強い刺激に合ったときの代謝が鈍感になります。

なので、この不思議な身体の持つパワーを使うには、そこそこの強弱を混ぜた刺激をバランスよく受けて、ときにがんばり、ときにだら~っとすることが大切です♪生命体の身体はそういうふうにできています。あ、みみずとかにはありませんが、哺乳類にはたいていあります、この神経系。それを有効に使ってない人が多いことが私にはとっても残念です。自分の身体のなかにある宇宙級の不思議、大切にたいせつにしてほしいです。

こういう知識は求めれば誰にでも手に入ります。対人関係で悩むことがあると思いますが、この基礎知識があってストレッサーに遭遇したときにも、あとから同じくらいだら~っとしよっ!っていう注意ができます。大病の元は身体のバランスが崩れることにあると私は個人的に信じています。そういう意味では私の母はきっと100歳を軽く超えるまで生きていけると思います。その母から50%の遺伝子をもらっている私の将来もかなり明るいので、PCをしすぎたらきちんとネコを見習ってストレッチ♪本を読みすぎたらちゃんとお風呂に入って身体をゆるめる♪喧嘩をしたらHugをして仲直り♪人間関係のもつれの解決も、根本的に話し合えればものすごい充実感で、副交感神経が働いて「うわぁ!」と身体も緩まります。なかなか効果は高いです。

薬を飲むよりも先に、こういう身近で自分にできることを丹念にこつこつやっていれば、気をつけるものはあとは事故だけです。私の場合は事故も身体が弱っていたから俊敏な反応がしきれなかったのかなぁ、とも思いますが、このリハビリでの回復はめまぐるしいものがあります。術後1ヶ月でもうごはんをひとりで作れるようになりました☆シャワーも完全独立しました。スーパーもウォーカーつきですけどばんばん歩けるようになったし、来週からは本格的エクササイズが始まります。赤ちゃんに戻れたので、これからはボタンの掛け違えをしないように、丹念にこつこつ小さなことをやろうと思っています。

この身体の不思議、毎日感謝して、「身体が資本!」というささやかな言い古されすぎている言葉を毎日まいにち確かめながら生きのびていきたいと思っています♪大事にしてね、あなたの宇宙☆バランスを取っていくことがキーです。宇宙のエナジーはもっともっと広がって、いろいろなところに発揮できるようになります♪

 

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