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間違った先入観の一例

03/31/2008 にアップした文章です。

 

今日のニュースでうれしいものを見つけました♪時事通信らしい記事なんですが、『移民が増えると犯罪は減少』というもの。校長センセもごらんになっただろうなぁ・・・と思いつつ、お題にしてしまうことに←お題不足なんですよ(汗)←社会はともかく、個人的にあまり悪いことも起きず、穏やかな春の日々を送っているのだ。日本は外国人に厳しいように思えるのだけれども、その懸念の最大が犯罪率の増加なのでしょう。刑法の違いのせいもあるような気がしますが、私の意見としては、日本の美徳も欠点両方の凝縮は「鎖国」にあったと見ているので、これについては興味深く読ませていただきました。すごいなぁ、こういう研究を丹念に続けた学者って。私は学者に向かないよなぁ・・・(汗)。

 

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2008032700585  元記事です。移民が増えると犯罪は減少。なんとステキなことでしょう♪

リンク切れなのでこちらをどうぞ:https://ameblo.jp/evening–primrose/entry-12383080860.html 

 

実際に、刑務所に収容されるようになってしまった外国人の数は増えているのですが、訪問数や滞在数(合法的なもの)との割合は発表されているのだろうか?そこが手落ちなのである。どう見ても、私が日本から渡米した1988年に比べると、外国人は増えた。何倍くらいに感じるかというと、私的には倍くらい。見た感じ、観光客だけとも限らず、住んでいる人も圧倒的に増えた。

 

来日外国人犯罪者数はここからリンクに飛んでいただきたい。PDFなので貼り付けができないのです。>http://www.moj.go.jp/ 全般的に犯罪そのものも件数は減っており、検挙率だけが上がっているようで、特に世の中の治安は悪化していないというふうに受け取れますが、内容についてはどう評価したらいいのか・・・。

 

http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan67-2.pdf 入国者は倍くらいらしい。在留者は、673万人くらい。この59ページ中の20ページめに、外国人登録者数が書いてあります。200万人を超えています。あ、こっちのほうが見やすい>http://www.immi-moj.go.jp/toukei/index.html Damn! 法務省!

 

私自身もアメリカでは、外国人登録者だったわけですが、ほんの数年前までは、指紋押捺すら求められなかった。それを考えると、アメリカはあまりに寛大だった・・・。テロ以来、いろいろなことが変わりましたが、特にみんなを疑っているわけでもなく、「もしものときの事後直後管理のためのスピーディーな資料にするために収集するようになった」と私はみなしているので、大きな不快感などはありません。その指紋が外部に漏れることもないので、善良な人間であれば抵抗感はないのかもしれません。ただし、日本の在日韓国人に対する指紋押捺問題とは大いに別なことです。ただ、管理されて生きていることを実感してしまう瞬間ではあり、自由という標榜に少し邪魔が入った気がして残念ではあります。

 

さて、アメリカで丹念な研究をしてくれた学者先生(全般的にお医者様と呼称するより、ずっとこの場合的確であると思ふ・・・)のおかげで、『移民が増えると犯罪は減少』と発表できるデータが取れました。そのメカニズムは?

 

まずは移民した本人たちからの視点。私もその立場に居たことがありますから、けっこう語れます(笑)。外国に行くというのは、さらに住むというのは、「いろいろと勝手が違う」という概念がまず浮かびます。子どもじゃーあるまいし、とりあえず、言語からして違うので、他のいろいろなことが違うという結論にはとりあえず達する。そうなると、いろいろな違う場面での違うことを「自ら学ぼう」「馴染もう」「危険を回避しよう」という意識は働きます。無知であることが後ろめたいような気持ちにもなり、「生まれ育ったところの常識が、ここでは必ずしも通用するとは限らない」と、赤ちゃんからの成長過程を、姿かたちは大人だけれども、言葉も完璧ではないし、いろいろなことを知らないがゆえに、「もう一度ハナからやり直し」している感が生まれます。

 

ところが、文化的な違いにアジャストできない部分をかなりたくさん持ったまま暮らしていく人は、かなり多い。だからこそ、アメリカは、昔は人種のるつぼ、現在ではトスサラダと言われているのですが、いい意味での「取り入れ」は浸透しており、アメリカでお寿司も食べられますし、靴を脱ぐ習慣について引越しやさんや修理やさんと語れますしね。日本人が治安の違いから「犯罪のターゲット」になる機会は増えますが、「犯罪を生む側」になる機会は、無意識のうちには、あまりないことでしょう。人前でDVをやって逮捕される例は、かなり稀だと思われます。まぁ、これについては子どもの躾についての大いなる違いがあり、外国人が子どもを公共の場所で殴ったりすると、確かに逮捕された例はかなりあるんですが・・・。

 

ただ、「自分が生まれ育ったところと勝手が違う」という意識は、多かれ少なかれ誰しも持っていることは、子どもでない限り、あると思うわけです。そのこと自体が、ヒトを謙虚にしますから、犯罪にすぐに手を染めるなどという機会そのものが少なくなります。ましてや、お金を稼ぐというたいへんさは、言語をある程度まで理解していなければできず、たくさんの母国語を話す人間がそもそも犯罪をして暮している環境にいて、そこにリクルートされなければなかなか始めるきっかけすら掴めないです。

 

少なくとも、私は19年のあいだ、誰かに「犯罪しない?」と暗にですら誘われたことはありませんでしたね・・・。まぁ、私が向いていないからリクルートもなかったんでしょうけれども・・・。

 

受け容れる側の観点からしてみると、たとえ「訳のわからないことをやるやつら」と見てみたとしても、アンテナの張り方が違っていると思えるわけです。「人々はみな違って当たり前」という概念が、行き渡っていたので、もう少し見方が散漫ではないと思える。かと言って、私は見張られているという気持ちになったことはなかったですね。日本に居たときのような「お互いがお互いを見張る」という効果が出る方法も、「やらねばならぬからやる」というのではなく、「興味があるから見ている」という、自発的なベクトルが出ていたように思えるのです。

 

私は己を知っていましたから、貧民街で生き残っていけるとは思えず、家賃は我慢して多く出すようにしてきました。かといって、お金持ち住宅地に行っても見張られてしまうので(笑)、見栄を張ることなく、身の丈に合うところを選んできたし。貧民街というSegregationが起きてしまうのは、自然発生ではとてもおもしろいと思うのですが、日本は雑居型のほうが圧倒的に多くなってしまっています。土地がそもそも少ないからなのでしょうね。自衛するための手段は、お金持ちはたくさん持っていますし、リソースに手が届くところに位置しています。いや、日本も安価で自衛のための手段はだんだん増えてきたような気もしますけども・・・。

 

1万のために人殺しをするほど、生活に困っている地域には、システムがきちんと機能している、というのも、長年の経験則をしっかり生かしているからこそ、なのでしょうか。それでもとりこぼれが起こり、日本にも悲惨なニュースがたまに入ってきますが、日本でも犯罪の型はアメリカ化しているような気もしている・・・。

 

ただ、移民が増えると犯罪は増える、というのは、ただの先入観、というのは言えると思いますね。日本でもやってみたらいいのになぁ・・・と思いますが、きっとやらないんだろうなぁ・・・。少しずつ増えていくのは目を瞑るとしても・・・。

 

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