心理的成熟のために その9 常に健康管理のアップグレードや調整をしているか?
「健康に気をつけている」という人は多い。けれども「去年と今年で、健康習慣が何か変わった」と言える人は、どれくらいいるだろうか。
同じことを続けているのに「健康管理している」と思っているなら、実際のところそれは管理ではなく、惰性かもしれない。本当にそれが健康貯金を増やしているかどうか、老化を遅くしているかはわからない・・・。(・・;)
心理的に成熟した人ほど、健康管理を「アップグレード」し続けている。その理由はなんだろうか?
自制心と健康管理は、将来の自分への投資
心理学者Walter Mischelの「マシュマロ実験」を聴いたことがある?目の前のマシュマロを食べずに待てた子どもは、成人後の学業・収入・健康状態において高い相関を示した。Longitudinal Studies:長期追いかけ実験をしているんだよね。
この実験が示しているのは、「今の快楽を我慢できるか」という単純な話ではなく、将来の自己への投資行動(delayed gratification)ができるかどうかを測っていたわけです。それが人生の様々な場面に影響を与えるから。。
健康管理は、その最もわかりやすい形だ。
今夜早く寝ることは、明日の自分への投資だ。今日30分歩くことは、10年後の自分への投資だ。心理的に成熟した人は、この「今の自分」と「未来の自分」のつながりを、リアルに感じられる。
「体質だから仕方ない」は固定マインドセット
「もともと太りやすい体質だから」「もともと体が弱いから」などという言葉を使うとき、健康管理を変えない理由として「体質」を理由にしていないだろうか?
これは健康における「固定マインドセット」で「今の状態は生まれつき決まっている」という前提で動いている。よくあるダメダメなのが、食べ物の好き嫌いとか低血圧で朝が弱いとかね・・・。(◎_◎;) それら、変動値だからさ・・・。(・。・;
一方、成長マインドセットを健康に適用している人は「今の状態は変えられる」という前提で動く。新しい知識を取り込み、試し、合わなければ修正する。習慣を「更新」し続けている。
去年と今年で、食事・睡眠・運動の何かが変わっているなら——それがアップグレードだ。何も変わっていないなら、一度立ち止まって考えてみる価値がある。
中年期こそ、健康管理能力のピーク
先述した代表的サンプル調査(n=2531、14〜95歳)では、健康管理・計画立案・自己ケアの能力は、30〜59歳の中年期に最も強く発揮されるという結果が出ている。
若いころは「健康は当たり前」だから管理する必要を感じにくい。でも中年期になると、体の変化を感じながら、意識的に自分を整える必要が出てくる。そしてその「必要性」が、かえって健康管理の質を上げる。
年齢を重ねるにつれて「やらされる健康管理」から「自立&自律=自治的な健康管理」へシフトしていくのが、成熟の証だとされている。
「会社の健診があるから」「家族に言われるから」ではなく、「自分がどう在りたいかのために」体を整える——この転換が、心理的成熟と深く結びついている。
「体の声を聴く」力
成熟した人ほど「体の声を聴く」力がある、と研究は示す。
「疲れた」と「眠い」を区別できること。「お腹が空いた」と「口が寂しい」を区別できること。「休みたい」と「動きたくない」を区別できること。どれもHigh Context文化の中では曖昧でOKなやつ(笑)。
これは些細なことのようで、実は高度なメタ認知だ。自分の状態を観察し、適切な対処を選ぶ。この能力が積み重なって、長期的な健康につながる。
仕事や学習にも同じことが言える。「集中できていない」と感じたとき、それが「疲労」なのか「モチベーション不足」なのか「環境の問題」なのかを区別できる人は、適切な対処ができる。体の声を聴く力は、あらゆる自己管理に直結している。
セロトニンと健康管理の好循環
定期的な運動はセロトニンを増やし、コルチゾール(ストレスホルモン)を下げる。精神が安定し、意欲が上がり、判断力が改善する。
特に女性はホルモンバランスとセロトニンが連動しやすいため、運動・日光浴・リズム運動(歩く・踊る・リズムに乗る)の効果が大きい。気になっちゃうんだよね、DancebitとかTaichi Walkingっていうアプリ(笑)。
「健康管理をしたら英語学習の質が上がった」という経験を持つ人は少なくない。睡眠が改善されると集中力が上がる。運動習慣ができると気分が安定して継続できる。これは偶然ではなく、脳と体の仕組みによるものだ。うちの高校生はほんの1週間の睡眠時間+1時間でさまざま変わったし・・・。
良質な睡眠・適度な運動・日光浴——この3つが、セロトニン分泌の土台だ。英語学習の土台でもある。
あなたの健康習慣は、去年から何か変わっただろうか。変わっていないなら、それは「これで十分」という判断か、それとも「変えることを考えていない」だけか。健康管理のアップグレードは、大きなことでなくていい。
今週、一つだけ変えてみる。早く寝る時間を30分前倒しにする。昼休みに5分歩く。スマホを置いて、窓から日光を浴びる。
小さな更新を続けることが、心理的成熟の、体に現れた姿だ。
ってね、コレはワタクシ、老化が非常に遅いという評判なので「生きている証拠」として強く言わせていただきます!






