,

英語学習前に考えてみる日本語力と本来の自分のスキル その2 他者の話をじっくり聴くことはできるか?傾聴

誰かが話しているとき、自分は何をしてがちか意識したことがある?「聴いている」と思っていても、実は「次に自分が何を言うか」を考えていることのほうが多いらしいのだわ。相手の言葉の途中から、自分の似た経験を思い出していることも・・・。(・・;)

研究によると、人間が会話中に相手の話を正確に聞いている割合は、平均25〜50%程度だという。

半分以上は、聴いていない。相当にひどい!(◎_◎;)

「聴く力」は英語学習の土台

英語学習において、Listeningはすべてのスキルの基盤だとされている。Listeningが弱い人はSpeakingも弱い傾向がある。なぜなら、正確に聴けていないと、正確に話すための「インプット」が積み上がらないからだ。

さらに興味深いのは、母語での傾聴力が高い人ほど外国語習得が速いという研究結果。

なぜか?メタ言語意識;言語そのものへの意識と注意力、が高い人は、外国語を学ぶときもその能力が転移するからだ。すばらしい応用なのだ♪日本語で相手の言葉を丁寧に拾える人は、英語でも音や意味を丁寧に拾おうとする。

英語が上手くなりたいなら、まず日本語での「聴き方」を見直すことが、最短ルートになりうる。

「空気を読む」ことと「傾聴」は別物

日本人は「空気を読む」のが得意だとよく言われる。でも、空気を読む力と傾聴力は、実は別物だ。空気読みは「場の雰囲気の把握」。その場全体の温度感、誰がどんな立場にいるか、今どんな流れかを察する力だ。

かたや傾聴は「個人の言葉・感情への集中」。目の前の人が、何を言おうとしているか、何を感じているかに、全神経を向ける力だ。複数になっても可能な人は実在する>聖徳太子ほどではないにせよ。

場の空気は読めるのに、目の前の人の言葉を最後まで聴けない——そういうことは起きうる。

「なるべく事を荒立てないで収めたい」という意識が強いとき(日本人の62%がこの傾向を持つというデータがある)、人は相手の話を「聴く」より「どうまとめるか」を考えながら聞いていることが多い。表面上は穏やかに聴いているように見えて、実は着地点を探している。

これは傾聴ではない。場を管理しようとしている。仕事なの?(笑)

傾聴が難しい3つの理由

傾聴がなぜ難しいかには、心理的な理由がある。

1.判断的聴き方:相手が話している間に、自分の意見・評価・アドバイスを準備してしまう。「それは〇〇だと思う」「自分だったらこうする」など、相手の話が終わる前に、結論が頭の中で出来上がっている。(・・;)

2.連想の跳躍:相手の話から自分の経験へ連想が飛ぶ。「それ、私にも似たことがあって」などと、いつの間にか気づくと自分の話になっている。(・・;)

3.感情への恐れ;相手が怒りや悲しみを表現しているとき、その感情に引きずられるのが怖くて、無意識に「早く話を変えよう」としてしまう。(・・;)

どれも自然な反応だ。でも傾聴とは、これらの衝動を一度脇に置いて、相手の言葉にとどまり続けることだ。難しいんだよね、意識が自由であり、習慣的なことなので。

傾聴訓練が英語力を上げる「一石多鳥」の理由

日本語での傾聴力を高めることが、英語学習に直接つながる。日本語で相手の話に集中する訓練をすると、英語のListeningでの集中力も上がる。「聴く」という行為への意識と筋肉が、言語を超えて鍛えられるからだ。脳が機能としての効率を重視して、習慣として固めるから。

また、相手の感情・意図を読む力は、英語での文脈理解力に直結する。英語のListeningは、単語や文法だけでなく、話者がどんな意図で話しているか、どんな感情を持っているかを読む力が問われる。これは傾聴力そのものだ。

さらに、Active Listening(積極的傾聴)をして、相手の言葉を繰り返す、要約する、感情に名前をつけることにより、英会話の実践的なイメージングが実現していく。

“So what you’re saying is…” “It sounds like you feel…” これらは傾聴のフレーズであり、同時に英語でのコミュニケーションを深めるための表現でもある。応答で理解を確認できる仕組みができあがるんだよね。

今日から試してほしいこと

今日、誰かと話すとき、たった一度でいいので、「次に何を言うか」を考えるのをやめて、相手の言葉だけを追いかけてみてほしい。相手が何を言い終えるまで、何も考えない。ただ聴く。それがどれほど難しいかを感じること自体が、傾聴の訓練の始まり。

英語を話すために、まず聴ける人になること。それが、英語力の土台を、最も深いところから作ることになる。騙してないからやってみてね♪(笑)