あなたにとって遊びとは?②——遊びを「まるごと学び」に変えるには
前回、遊びの本質は「それ自体が目的である自発的な活動」だという話だったので、今回はその続き。遊びを意図的に学びに変えることはできるのか?を展開してみる。
結論から言うと、できる。というより、うまくいっている学びのほとんどは、すでに遊びの構造を持っている。なので、自分の遊びが始まったら次のことをチェックしてもらいたい!遊び=まるごと学び、になっているのかどうか?をはっきりと確信できたら、あとはもう遊ぶしかないでしょ(笑)。とことんその方法で遊ぶのだー!と励ましたい。
心理学的に見ると、遊びと学びを同じ状態にする条件がいくつかあるので、この4つをチェック。
ひとつ目は「内発的動機づけ」。自己決定理論によると、人間が最もよく動けるのは、外からの報酬ではなく、自分の内側からやりたいという気持ちが原動力になっているときだ。「やりたいからやる」——この状態を学びに持ち込めれば、学びは遊びになる。
これは、Precious One English Schoolでは基礎コースで学んでもらっていて、本質的な動機というのは自分の裡側から湧き出てくるもので、結果として自分に宿っていく才能開発・自己成長に繋がるもの。決して、外から来るご褒美や誉め言葉を欲するものではないわけです。こちらが多い人ほど、ヒトとしての器は大きくなるのではありますが、遊びの中で学ばないと、スキルも知識も行動も伴わないので、次のステージには進みにくいかも。(・・;)
やりたくないことをどうしても学ばなければってときには、システム構築をする。好きになれる工夫だよね。たとえば小さい頃の九九は、私はお風呂に浸かりながらやっていたのです。なぜならば、他にやることがあまりないから。歌を歌うとか?だから2の段から開始して、いつも7の段で引っかかるんだけど、そこは堪えてがんばる!ってことができたんだよなぁ。で、自分で罰を作ってたんですよ。熱くても上がれないってやつを。さらに、間違えたらお湯に息が苦しくなるまで潜る、とかね(笑)。そして、それが楽しいからまぁいいや、やるか、ってなる♬
ふたつ目は「適切な難易度」だ。Mihaly Csikszentmihalyi:チクセントミハイのフロー理論によると、簡単すぎると退屈し、難しすぎると不安になる。「少し頑張ればできる」ゾーンに入ったとき、人はフローに入る。
いつも生徒さんに言っているのは、今の自分の「ひとまわりかふたまわり上の目標を持つ!高望みしすぎず、大きな目標はもっと道の向こうにあり、コツコツやれば必ず届く」ということ。料理にしても同じものを作るんじゃなくて、冒険してみるとか、違う材料を使ってトライするとか、器を替えてみるとか、いろいろできるもんね、これならば。
みっつ目は「即時フィードバック」だ。ゲームならスコアが出る。この即時性が、脳の報酬系を刺激して「もう一回やりたい」を生む。学校の勉強が退屈になりやすいのは、フィードバックが遅すぎるからという説がある。
私なのよ、コレ。結果がすぐに出ないとつらい。イラチだからなのかと思ってきたのですが、心理学で学んでわかった>脳の報酬系が強いってことに。なので、家事では洗濯や洗い物や料理は好きなんだけど、買い物が嫌い。だって成果まで待たないといけない。あ、掃除は猫がすぐに毛を撒いて汚すからダメなのだ(笑)。これはこのカテゴリーに関係ない・・・。(・。・; わんちゃん&フリスビーみたいなことを見つけてほしい、とは言ってます、生徒さんに。
よっつ目は「自立性」だ。自分でルールを決められる、やり方を選べる、という感覚が遊びにはある。これはLocus of Control:コントロール軸の在り処なんだけど、自己決定権→結果予期が当たりやすいっていうのは、なかなかいいよね。しかも、遊びがうまくいかないときは、かなりの頻度で「自分のせいじゃん」って認められる(笑)。
この4つが揃ったとき、学びは遊びになる。「これは遊びだから意味がない」という罪悪感は、今日から捨ててほしい。遊びの構造の中にいるとき、脳は最もよく動いている。遊びでいい、というより、遊びの方がいい。そしていつの間にかスキルがついているし、知識が進んでいて、行動化してみると、「あれ?なんでだろう?できるじゃん」が増えていく。関連した事柄ができるようになっていく確率、ぐーんと増えるからすごい。
そして、私は本当によく遊ぶ子であった・・・。勉強なんてしたことないくらいに。(◎_◎;)





