中学2年生のとき、仲良くなった友人にY.Yさんという子がいた。彼女の初恋の相手は、ルパン三世だった。

14歳になってもフィクショナルキャラクターへの恋愛感情が続くというのは、今考えても相当なことだと思う。でも正直、わからなくもない。ルパン三世というキャラクターは、それだけの磁力を持っている。

モンキー・パンチ先生は、すごい。ルパン三世は泥棒だ!犯罪者だ!でも憎めない。どころか、否定すらできない!むしろ応援してしまう。これはキャラクターの倫理的な複雑さと、圧倒的なチャーミングさのバランスが絶妙だから。完全な善人でも完全な悪人でもない人間を、これだけ魅力的に描けるのは、並大抵の筆力ではない。

次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部。脇を固めるキャラクターたちも全員がキャラ立ちってすごすぎる!誰一人として添え物がいない。これが半世紀以上経っても色褪せない理由だと思う。

原作者が作り上げた世界観に自分の解釈と愛情を加えて続きを描く。それは義務ではなく、愛だ。

  • Yさんは今どうしているだろう。ルパン三世への初恋は、その後どうなったのだろう笑。モンキー・パンチ先生は2019年にご逝去されたが、ルパンはまだ走っている。それがすべてを物語っていると思う。

まとめてみるとこんな感じ。

1. 時代に合わせて変化する驚異の適応力

ハードボイルドで大人向けのサスペンスだった原作から、TVアニメ化以降は幅広い層が楽しめるアクション・コメディへと進化。さらに、近年の『PART5』ではデジタル社会やハッキングをテーマにし、ハードな世界観を描いた『LUPIN THE III』シリーズなど、常に時代の先端を取り入れた作風にアップデートされ続けている。これを想定していたわけじゃないだろうに、すごい・・・。

2. 個性あふれるキャラクターの魅力

IQ300の天才でありながらどこか憎めないルパン、最強の相棒である次元、孤高の剣士・五ェ門、宿敵でありながら時に協力する銭形警部など、誰一人として被ることのない魅力的なキャラクターたちが物語を牽引しています。それぞれのプロフェッショナルとしての美学と絆が、視聴者を惹きつけてやまず・・・。そして不二子に関しては、いい女の代名詞として、多くの人の支持を受けているところがえげつなくすごい!

3. 歴史的名作を生み出したアニメーションの力

宮崎駿監督の『カリオストロの城』に代表されるように、アニメーションとしての圧倒的な映像表現の面白さも大きな魅力です。大野雄二氏が手掛けるジャズテイストの音楽も、作品のスタイリッシュさを決定づけています。

そしてコレを書いているときに、大野雄二氏ご逝去。音として知らない人がいるのか?と疑ってしまいたくなるくらいの完成度と普及度合。しかも、パチンコ台になってからもすごいんだよなぁ。タイミングもストーリーもキャラも出来事も、すべて伝わるのがすごい!

こうして、モンキー・パンチ先生が遺したものは、ずっとずっと受け継がれていくのね・・・。声優たちもすごいもんね。