遊びの「中身」ではなく「誰と」という軸で分類すると、遊びの発達段階が見えてくる。発達心理学者のMildred Partenミルドレッド・パーテンが1932年に提唱した分類で、90年以上経った今も発達研究の基本として使われている。

パーテンの遊びの6分類とは?──「個」から「社会」への成長ステップ

段階名称特徴関わりの特徴
非社会的行動周囲を見回したり体を動かしたりする、目的のない行動。他者への関心は薄い。環境に慣れる段階。
一人遊び他の子とは関わらず、自分の興味に集中して遊ぶ。自己探求の段階。集中力や創造力が育つ。
傍観遊び他の子の遊びを観察するが、自分は参加しない。他者への関心が芽生え、社会的理解の準備期。
並行遊び隣で同じような遊びをするが、協力や会話は少ない。安心できる距離で他者と共に過ごす。
連合遊び会話や物の貸し借りはあるが、共通の目的はない。相手意識が芽生え、コミュニケーション力が育つ。
協同遊び役割やルールを共有し、協力して遊ぶ。社会的関係が形成され、協調性・共感性が発達。

一人遊びは、他の子どもがそばにいても関わろうとしない遊びだ。自分の内側を探索する重要な遊びのかたちで、一人遊びができる子どもは自己調整能力が高い傾向がある。

  • 自分で考えて行動する自立心が育つ
  • 豊かな創造力や発想力が身につく
  • 遊びに没頭することで集中力が高まる
  • 試行錯誤するなかで問題解決能力が身につく
  • 自分のペースで遊ぶことで情緒が安定する

平行遊びは、同じ場所にいるが、それぞれが別々の遊びをしている状態だ。直接関わっていないようで、実は相手の存在を意識して影響を受けている。「あの子のやり方、面白いな」という観察と模倣がここで始まる。観察を通じて、遊びのルールやパターン、他者との関わり方を学ぶ。社会的遊びへの重要な橋渡しとなる。

連合遊びは、友達と簡単なやり取りをしながら遊ぶ段階だ。この段階で「他者との関わりは楽しい」という基本的な感覚が育つ。社会的スキルが大きく発達。順番を待つこと、物の貸し借り、自分の意見を伝えるなど、協力するための基本的なスキルを身につけていく。

協同遊びは、共通のルールや目的を持って一緒に遊ぶ段階だ。他者の意図を読み、自分の行動を調整し、役割を果たす。社会生活に必要なほぼ全てのスキルがここで磨かれる。高度な社会性を必要とし、また育む遊び。計画を立てる力、協力する力、問題解決力など、学校生活や社会生活で必要なスキルが養われる。

面白いのは、自分が普段どの遊び方をしているかを振り返ると、今の自分の状態がわかるという点だ。一人遊びが増えているなら内省が必要な時期かもしれない。協同遊びが楽しくて仕方ないなら、今は他者とつながることでエネルギーが湧いている時期だ。

遊び方は、心の状態の鏡でもある。

何歳だからこれができる、などという考え方に縛られないほうがいいはず。発達を一通りしたあとに、どの遊び方をするのか、大人でも選んでいることに注目!ひとりでは遊べない子になってしまうと、遊び=まるごと学びになる時間がうんと少なくなってしまうので、ここも着目ポイントになる!