「あなたはインドア派?アウトドア派?」

この質問はよく聞く。そしてほとんどの人が、あまり迷わずどちらかに答える。でも本当にそれで十分なのか?

インドアとアウトドアという分け方は、場所の分類のみで考えを終了させることが多い。屋根があるかないか、壁があるかないか。それだけの話。でも遊びの本質は場所ではない。その場所で何を感じ、何を拾い、何を持ち帰るか、だ。

アウトドアにいても、何も見ていない人がいる。山を歩きながらイヤホンで音楽を聴いて、スマホで写真を撮って、「自然に来た」と思っている。でも足元に咲いている花の名前を知らない。場所だけがアウトドアで、感覚はインドアのままだ。

反対に、インドアにいても、外の世界を丸ごと受け取っている人がいる。窓から見える空の色の変化を毎日観察している。雨音の質が季節によって違うことを知っている。場所はインドアでも、感覚は外に開いている。

遊びの豊かさは、環境の豊かさではなく、感覚の解像度で決まる。

インドアの遊びを好む人は、内面世界を深く探求することを好み、安心できる環境で精神活動に集中する傾向がある。 

  • 鎮静効果: 外部の刺激を遮断し、自分だけの世界に没頭することで、心の「鎮静」やリラックスを求める。
  • 脳の特性: 思考や記憶を司る大脳皮質などの領域が発達していることが多く、想像力や論理的思考を働かせる遊び(読書、ゲーム、映画鑑賞など)と高い親和性を持つ。

アウトドアを好む人は、自然と一体になる感覚や、変化に富んだ環境での「適度な刺激」を好む傾向がある。

  • ストレス発散: 自然の中での予測できない要素や非日常的な体験は、良いストレス解消や爽快感・解放感をもたらす。
  • 報酬系の刺激: 冒険心や未知への探究心を満たすことで脳の快楽物質が分泌されやすく、新たな挑戦や人との交流を通じて幸福感を得やすい。

バランスの取り方

心理学的な観点では、どちらか一方に偏りすぎるよりも、自身の性格に合わせて使い分けることがメンタルヘルスにとって理想的。

  • 心理学専門家の間でも指摘されるように、仕事などで緊張状態が続く人はインドアの遊びで心を落ち着かせ、逆に日常のストレスでふさぎ込んでいる人はアウトドアで適度な刺激を取り入れることで心のバランスを整えることができる。
  • 緩急のバランスをピンポイントで取ることにより、交感神経ー副交感神経の作動のビンカン度や、Neurotransmitter:脳神経伝達物質の量の分泌が増えたり、種類が増えたり減ったりと、いいことがたくさんある。

その日の心の状態(疲労度や気分)に合わせて、「今日はインドアで内省する」「今日はアウトドアでリフレッシュする」と意識的に選択することが、心理的な健やかさを保つための鍵。どちらも楽しめたほうが自分としても楽しいしね。

インドアでもアウトドアでもいい。ただ、どちらにいても、そこにあるものをちゃんと拾える人間でいたい。このシリーズ全体を通じて、ずっと同じことを言い続けてきた気がする。遊びの質は、外側の条件では決まらない。内側の感度で決まる。そして、最高に楽しめているか?で、学びへと繋がっていく。