夏休みは、学期中には取りにくいまとまった学習時間が確保できる貴重な期間。中高生にとっては、英語の基礎(文法・語彙・音読)を立て直す絶好のタイミングであり、2学期以降の伸びに直結しやすい時期とされている。特に、1学期でつまずいた単元をそのままにして2学期に突入すると、つまずきが雪だるま式に大きくなりやすいため、夏休み中の「立て直し」は英語教育の現場でもよく推奨される時期区分。

一方、大人にとっては、普段忙しくて手が回らない「新しい物差し」——CSQのような自己理解のツール——に触れるきっかけとして、夏休みという区切りは心理的にも入りやすい。周囲が子どもの夏休みモードに入ることで、大人自身も「何か新しいことを始めてもいい時期」という空気を感じやすくなる、という側面もある。

無料という設計にも意味がある。行動経済学では「価格ゼロ」は、単なる割引以上に心理的な参入障壁を下げる効果があるとされ(ゼロ・プライス効果)、初めて触れるサービスへのハードルを下げる手段として広く使われている。CSQのように、まだ世の中に浸透していない新しい概念であればなおさら、「まず体験してもらう」入口づくりが重要になる。

中高生向けと大人向けを同じ夏休みの枠で並行実施するのにも狙いがある。子どもが講座を受けている間、親世代も同じ空間・同じタイミングでCSQに触れれば、家庭内で「英語の基礎固め」と「文化を切り替える力」という2つのテーマが自然と共有される。世代をまたいで同じ言葉で会話できることは、教育事業ならではの副次的な効果とも言える。

無料講座という入口の先に、有料の検定や継続コースをどうつなげるかも、教育系サービスではよく議論される設計ポイント。売り込みすぎず、かといって放置もせず、「体験してよかったら、次はこちら」という自然な流れを作れるかどうかが、無料施策の成否を分ける、というのは多くの教育事業者が経験的に語ることでもある。

今回の講座は、8月11日(火)〜15日(土)、毎朝9時〜13時の日程で開催。中高生には英検対策を中心に基礎固めを、大人にはCSQとパラフレージングを中心に扱う。対象は既存の生徒さんのみで、Chatworkで告知。参加を希望される方は、メール(kikumiodr@gmail.com)またはお申し込みフォームからご連絡を。

正直なところ、これは調布のご近所の方への、ちょっとしたラブレターでもある。もしこの案内をふと目にして、お盆に特に行くところがないな、という方がいれば、ぜひこの機会にCSQに触れに来てほしい。それから、英検にリベンジしたい大人の方。中高生に混じって、真剣に机に向かう時間を一緒に過ごしてみませんか。学年も世代も違う人たちが、同じ朝の4時間を共有する——それ自体が、この講座のちょっとした狙いでもある。

言い換えると、「英語ができない」の正体が、実は「状況を整理して話す力」の不足だったというケースは意外と多い。