愛知県でのお仕事を終えて、調布に戻ってきました。

帰ってきてまずしたことは、ひたすら眠ることです。昨日は一日、ほとんど寝て過ごしました。自分では「そこまで疲れていない」と思っていたのですが、家に着いて緊張の糸が切れた途端、体が一気に「もう限界!」と迫ってきた感じです。今日も気づけばまた眠っていて、そこでようやく、自分が思っていた以上に疲れをためていたのだと実感しました。人は、張りつめているあいだは疲れに気づけないものなのですね。だから今は、しっかり休むことも仕事のうちだと思って、自分に許可を出しています。

ホテルでの生活は、朝食がとても充実していた一方で、昼と夜はほとんど食べないような日が続きました。だからでしょうか、帰ってきて、家で食べるごはんの味がやけに沁みます。同居人が炒めてくれた豚肉と人参をごはんにのせて食べたのですが、ただそれだけのことが、こんなにありがたいなんて。ごはんを、同じ家の中の誰かと食べられること自体が、ずいぶん久しぶりでした。温かいごはんと、他愛のない会話。そんな当たり前の時間が、いちばんの栄養になる気がします。

そして何より嬉しかったのは、猫たちに会えたことです。北斗、鈴音、夏梅。三匹とも元気でいてくれました。離れているあいだもずっと気になっていたのですが、実際に顔を見たら、その「会いたかった」の中身が、思っていたよりもずっと大きいことに気づきました。猫たちは、何も言わなくても、ただそこにいてくれるだけで、こちらの疲れをゆるめてくれます。人間の言葉でがんばってきた日々のあとに、言葉のいらない相手がいてくれる安心感は、本当に格別です。

今回の滞在は、環境も人も、毎日の過ごし方も、ふだんとはまるで違う世界でした。その中で、場に合わせて自分のスイッチを切り替えながら動いていたのだと思います。慣れない土地で、慣れない人たちと働くのは、思っていた以上にエネルギーを使います。こうして疲れを実感して初めて、「文化を切り替える」というのは、頭だけでなく体も使う作業なのだと、あらためて感じました。

そして、今回はたくさんの出会いにも恵まれました。現場では、桑原ひろとさんと出会えたことが、私にとって大きな収穫でした。これからのお仕事にもつながりそうなご縁をいただき、お会いできて本当によかったと思っています。

もうひとり、同じプレスの仲間として一緒に働いた方にも、本当にお世話になりました。おいしいうなぎをごちそうしてくださったり、岡崎ならではのオカザえもんのTシャツをプレゼントしてくださったり。気遣いのひとつひとつが温かくて、とても素敵な方でした。ひとつの出会いが次の出会いを連れてきてくれる。そんな不思議な流れを、愛知で何度も感じました。ひとりで黙々と働く時間が長かったからこそ、人とのつながりのありがたさが、いつも以上に身に沁みました。出会ってくださった皆さんに、心から感謝しています。

さて、今日からは通常の仕事に戻ります。まだ体は重いのですが、少しずつ、ペースを取り戻していきます。やることは山積みですが、焦らず、猫たちの寝顔に励まされながら、ひとつずつ片づけていこうと思います。まずは書類の整理や、たまっていた連絡の返信から。体を休めつつ、気持ちは前を向いて、一歩ずつ進んでいきます。

またもや忙しくなってたいへんかなぁ・・・。自分に何を課すのか?次第ですね。