おもしろい心理現象を体験しているのですが、気付いていますか?
自分にとって新しいコト・モノのパターンや事実や現象などの知識を手に入れたことで、無意識に自分の学んだばかりのことと一致するものを探してしまう認知現象
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これに名前がついているのです!
「バーダー・マインホフ現象」:脳の「選択的注意」と「確証バイアス」が作用して起きる認知現象。
バーダー・マインホフ現象のメカニズム
- 今まで身の回りに存在し出会っていても意識していなかったものが、自分にとって新しい知識や情報となって認識したときに、脳は「新しいことを学んだ!」と興奮状態になり、選択的注意が無意識に働きはじめる。
- 脳は学んだ情報と近い、または同じパターンや意味合いを見つけようとしている状態なので、その後の生活の中でそれ(ら)に気づきやすくなる。
- 何度かそれ(ら)に気づくことがあれば、確証バイアスの作用により「なんだか急に目にするようになったな」という思い込みが強くなる。
Baader-Meinhofというのは、1970年代にたまにニュースになったドイツ赤軍の名前なのですが、珍しさも伴い、これを見かけることが多くなる現象、という意味でこの名前がついたのです。とはいえ、実際には、英語で心理学では、Frequency Illusion、Recency Illusionという2つを重ねた考え方なので、既存ではあったんですけどね・・・。
よくあるのが、「私が観るときはいつもこのお店は閉まっている」などというのも、営業不振でない限り、おそらく開いているときには観ていないだけなのです。自分が気付いた事実とは真反対なので、目に入っても脳が認識したがらない(笑)。
ということは、これはAdvantageとしてガンガン使えるわけです。学んだ、という意識化をして、そのときに「おもしろい」「へぇ、そうなんだー」などと一人ごちるだけで、脳には優先順位を与えることになります。そうなると、日常の中でも「あ、コレ、本当だ!」とか、「あ、やっぱり」などと、目にしたものをこれまでは通り過ぎていたのに、学んだ直後のAdvantageとして気付けることになります。
いいことだよね?
だからこそ、暗記や座学をカリカリするよりは、ドキドキワクワクを優先したほうがいいし、勉強というものがイヤになるよりは、学習という行為に変更してしまったほうがいいわけです。
脳はあなたのために勝手に、オートマチックに動いてくれるので、そこはしっかり自分によく作用するように使いましょう!
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