死刑に時効はないアメリカ

02/25/2008 にアップした文章です。

 

私にとっては当然のことだったのですが、三浦和義前容疑者が、サイパンで逮捕されて、いろいろな番組ではいろいろな説明をしています。なぜ?という不思議がまず拭えないようである。アメリカで起きた殺人事件の裁判権は、アメリカに残っているのだから、日本で審判が下ってもあまり関係はないだろうねぇ。そのときに書類でしっかりと何らかの協定事項に沿った手続きをしていれば別なんだろうけれども・・・。が、亡命をしたわけでもなく、市民権を放棄して日本人になったわけでもなく、やっぱりフツーなケースなんだろうから、American Soil(アメリカ土壌)に足を踏み入れたら、その土地の法律に準じて裁かれると思わないとなぁ・・・。

 

この事件について知らない人々がたくさんいるのであろうなぁ。太平洋戦争や安保ほど大きな事件でもなし・・・。当時は、私は六本木と銀座でバイトをしており、グラハムロードという輸入雑貨やさんをやっていた彼は、よく六本木にも出没していて、ナマの彼と当時の奥さんをよく見かけたものです。ついでに、郷ひろみと二谷友里恵が婚約中で、2回くらい見たのだ、同じ頃に(爆)。

 

ロス疑惑について

ロス疑惑 もう少し詳細 

 

このあたりの年代では、「保険金詐欺」「保険金殺人」というのは、かなり増えてきた頃のように感じます。そもそも日本の最初の保険金殺人は、1974年の別府のものらしい。それを元にして作られた映画があったらしいのだけれども、私はそれを見ていませんね。原作が松本清張なので、もちろんいろいろと膨らませてあり、事実とは異なる内容なのでしょうけれども・・・。

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/hokennkinsatujinnjiken.htm

 

TVでは、さらに実行犯が出てきたかもしれない、だの、証拠品が出てきたかもしれない、だの、といろいろなことを話していますが、まず考えられるのは、科学調査の進歩によって得られた、過去の証拠の解析による発展なんじゃないのかなぁ・・・。当時の技術では、ガンのモデルとその特定くらいしかできなかったのだろうけれども、他に何か当時収集した証拠の再解析をして、事実が見えたのかもしれないじゃん、と私は思いました。法医学というのは、それほど日々進んでいます。

 

私が法医学の番組を見ていて悲しかったのは、殺人に時効がないために、真人間になったり、敗者復活戦に勝利した人が、30年・40年以上経って逮捕されてしまったケースがいくつかあること。その中でも、21歳の若気の至りで、レイプ殺人をした人が、その後、商売をしっかりやって、新しい分野であったコンピューター業界に進出し、ミシガン州の宝くじの番組用の抽選機械を作り、地元では名士になったにも拘らず、やはり過去の事実からは逃げられなかったというもの。あれは見ていて、本当に気の毒でした。遺族の方々の気持ちもわかりますが、殺されてしまった若い女性の両親ははや亡くなっており、お兄様がひとりでがんばっておられた。それでも、後味が本当にいいものなのか?と、私は見ていて思ったのです。稀なことなのかもしれませんが、贖罪の形は、刑務所に入ることだけではないと思うんですよね。私は個人的に・・・。

 

アメリカではCold Case Filesという番組をよく見ていたのですが、それは日本でいうところの「○×殺人事件捜査本部」というのがしばらくコミットして仕事をしていたのが解散してしまい、迷宮入りになったのちも、ファイルとしては保存してあり、それ専門の人々がコツコツと足を使って、可能性がある証拠品の科学捜査を依頼する分別をして、どんどん解決していくというもの。けっこう捕まるものなんですよ。再犯者が多いというのもそのせいなのかもしれません。みんながシリアルキラーと言っているわけではないのですよ。ただ、人を殺してしまったあとの人生というのが、いかにたいへんなのか?ということを問いかけているつもりです。

 

追われている身というのは、本当につらいだろう、と、犯罪をしたこともない私が思うくらいですから、当事者としてはものすごいプレッシャーではないかと思うのです。それに、何かをやってもうまく行かないときには、とっておきの言い訳になりますしね。それでも、自分に対して「何もしていない」と嘘を真実のように繰り返すことで、それを本気に思っていくしかないのでしょうね。私にはそんなことはできないと思ってもいるし、人殺しは、事故以外ではありえないと思っていますので、殺人には時効がなくてもいいな、と思えるのですが、特例としての、贖罪バロメータのようなものがあればいいのにな、とは思います。しかも、これ、ごくごく稀なケースなのですし・・・。

 

アメリカでも高齢化が進んでおり、退官した警察官らがこのCold Case Files担当者に命名されることもあります。これら専門の捜査官を育てるトレーニングも増えています。

 

なぜ時効がないのか?コストもかかるし、整合性(裁判のためのもの)が薄れていきますし、あまりいいことはないですが、やはりヒトの生命に対する尊厳の最低限は守っていこうという確固たる態度なのでしょう。時間が経っていくら難しくなっても、責任を取らせていこうよ、という態度は伝わってきます。

 

逆に、Double Jeopardyで殺人をしたやつが無罪になっている有名ケースがこれです。恋人を殺したのですが、証拠不足なまま裁判に突入。それでも彼を知る人々はみな彼が殺人をしたと知っていたのですが、公平であらねばならぬ陪審員たちにはそれができなかったのです。死体が実際に見つかり、実際の痛めつけの写真という確固たる証拠品が出てからも、大手を振って歩いているわけです。同じ人間の殺人という同じ罪では、同じ被疑者を裁判には掛けられない。一度無罪になったら無罪なわけです。

http://www.cbsnews.com/stories/2002/01/25/48hours/murder/main325643.shtml>かなりむかつく顔なのよ。もう13年もフツーに暮しているんですが、本人いわく、「宗教活動をしている」んですって。http://en.wikipedia.org/wiki/Mel_Ignatow 未だに殺人した家から7キロくらいしか離れていないところに住んでいるのです。

 

だから捜査というのは難しい。時効はないけれども、Double Jeopardyがある。時間が経過すればするほど難しいものであるならば、捜査のコストが掛かるからと、消極的に尻つぼみになるものであるから、時効を設けているだけに過ぎないような気もするんだよなぁ・・・。そのへんに、正義への高潔さや純粋さがないような気がしてきます。

 

アメリカの警察官は収入が少ないけれども、がんばっている人々は本当にがんばっているものなぁ・・・。いや、日本だって現場の警察官たちはみながんばってらっしゃるに違いないのだけれども。

 

そして今後、三浦前被告(もう被告になる予定になっていると思う)が、もしも有罪になったとしても、私はまったく驚きませんね。ただ、ひとつだけびっくりしたのは、まだ三浦良枝さんという女性は彼と結婚していたということ。すごいの一言です。http://www.fulham.co.jp/

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