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たけしの日本教育白書

10/24/2007にアップした文章です。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%97%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%95%99%E8%82%B2%E7%99%BD%E6%9B%B8

どうして、先んじてやるのか?予習目的なのだった(笑)。私のクラスの生徒さんには、予習は一切課さないのです。なぜならば、数年や10数年前に一度学んだことに関して、「どのくらい記憶しているか?」という苦痛を、家で、しかもひとりでやってほしくはないのです。学んだ直後に練習問題を解くのに比べて、倍以上は時間が掛かるので、学校や仕事に支障が出て、やる気が半減します。私が教えたあとにも問題が解けないようであれば、私の落ち度なので、そうしてもらっています。ただし、放任ちっくな香りがするので、翌週などに質問が出ないことをそうそう歓んでもおられず(爆)。

ところが、今回の私はあえて予習をするわけです。なぜならば、数年前のことでもなく、日々格闘しているはずの事柄なので、有言実行を宣言し、さらにおもしろく番組を見るにはいいわけです。うん、土曜日の仕事が8時まであるので、たぶん全部は見られないのだけれども、まぁ、戻ってから見る予定。

責任:(1)自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。(2)自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。(3)〔法〕 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では、違法な行為をした者に対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。
任務:課せられた仕事。果たすべきつとめ。
義務:(1)人が人として、あるいは立場上、身分上当然しなければならないこと。責務。(2)〔哲・倫〕〔duty〕道徳的な必然性をもつ原理によって人が課せられる、ある行為をなすべし、またはなすべからずとする強制・拘束。(3)法律が人に課す拘束。あることをせよとする作為義務と、してはならないとする不作為義務がある。
償い:つぐなうこと。また、そのための金銭・財物など。
償う:(1)埋め合わせをする。特に、弁償する。(2)罪やあやまちの埋め合わせをする。

明確にしておかねばならぬ日本語って、思ったより多いよな、と、大人になってからも思うので、子どもたちはきっとさらに混乱なんだろね・・・。実際、英語を教えていて、日本語の意味が「共通の定義」になっていないものが、どれだけ多いかというのを実感している日々です。前々から私は辞書の意味をここで明記しておくことにしています。本来であれば、自分が調べるほうがずっと身につくのは当然なのですが、私のための私の考え方を披露するので、それに沿うんだよ、という宣言を態度として示していることになっているので、我慢してくださいませ。

『嘘は本当に方便なのか?』にも書きましたが、嘘は子ども時代に学びます。その学びが徹底されれば嘘はつきにくくなったり、つく対象や人々を選り分けたりすることになるのです。嘘がない環境などというものは、バブルや無菌室に住んでいるわけでもないので維持し続けることはできず、いつか目撃したり、トライしてみて通用したり、加減学習ができて、嘘をつくことは「当たり前」と受け止める人間ができあがるわけですね。

同様に責任も同じはずなのですが、実際は「子どもはできる限り子ども時代をエンジョイしたほうがいい」というのを、周囲にいる大人が強く支持する場合、子どもに義務を与える量や質にばらつきが出ます。ここに嘘がコンバインされていくと、「やったよ」と監視されていなければ嘘をつける・・・。けっこう怖い構図なのです。子どもに課せられる責任を伴う行動とは何か?ということすらわからない人はいるのかもしれない・・・。

共同で使用している歯磨き粉のチューブをしっかり閉めることなども責任の端緒だし、食卓の食器を洗い場まで下げることなども、実際は「割らない・効率よく下げる・人の邪魔をしない・食べている人に気を使う」などなど、いろいろなことを学ぶ責任が伴う課題(Task)です。家庭では、「お手伝い」という名目でいろいろなことをだんだんしていくように躾けたり、教育したりするのでしょう。

私の場合は、「子どもの仕事」として、「仕事が終わらない場合はメシ抜き」だとか「学校に通えない」という罰があったので、やらざるを得ず、責任は当時から重くのしかかってきていたようです。貧乏でよかったと思うのは、両親は教育をするつもりじゃーなかったのだけれども、結果的に教育になっていたということ(爆)。

ここで英語の助動詞がいい説明になるのですが、
・ have to
・ should
・ must
どれも義務ややらなくちゃを表現することなのです。ところが、日本の文法の教科書はこの違いについて、明確には教えておらず、ひどいところでは「同じ」としています。ところがぎっちょん・・・。

・ have to;自らが認知して自らがやらねばと決めた事柄がある場合に使う。責任の取り方は、個々人に掛かってくるものです。
・ should:モラル・道義・生物学的なことに関与する「せねば」「すべき」で、個体差が多いもの。では、なぜhave toと分けるかというと、家のルールや、クラスルール、学校ルールなど、法律で定められていないにしろ、明文化されないものに関してはこれを使うわけです。日本文化を保っている家元などはかなり多くの人に使えますよ、これ。責任の取り方は、追放だったり、罰だったりします。小社会が決めたものですね。
・ must;法的で定められていることや、不可逆性の強いものについて使う。人殺しをしてはいけないなど、法律や条例に盛り込まれていることが多い。責任の取り方は最も明確で重い。

この3つの差異がわかっていれば、教育白書の内容がどうであれ、『責任の取り方』というのは、おもしろく見られるかもしれません。日本では、「すべき」「しなくちゃいけない」という言い方を、十把ひとからげにしているところがあり、なかなか問題の本質が見えてこないかもしれないです。そのあと、どの程度の責任を取るか、どんな取り方がもっともフィットするのか?など、派生していく基本的な視点です。ある家やある小社会のshouldがmust, have toとは違うことは、この世には山ほどあります。それをわかっていないで論じることは、かなり無理がある・・・。それが視野が狭いということに繋がり、生かされているという謙虚さからほどと遠い日常的態度になるのやもしれません。

とりあえず、土曜日が楽しみである♪

 

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