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バランス感覚

04/01/2008 にアップした文章です。

バランスを取る感覚というのは、万民に平等に与えられている能力でもなく、「これが最低限」というのは、一体どんなバロメータなのかな?と、昨日はずっと考えていました。子どもたちですら、学校と家庭のバランスがあり、他と己というふたつの世界のバランスを取らねばならず、このバランス感覚をよくよく使えるようになると、どんないいことがあるのかと考えてしまったわけです。うーん、体操が最初に思い浮かんでしまう私は、本当に凡人なのか?(爆)

 

バランス:(1)つりあい。均衡。かたよりがないこと。(2)貸借の均衡。

つりあい:(1)釣り合うこと。均衡。調和。バランス。(2)〔物〕 一つの物体に働くすべての力の合力がゼロとなって、まったく力が働かないときと同じ状態。この状態では一つの物体に働く二つの力の大きさが等しくたがいに逆向きである。平衡。

平衡:〔天秤(てんびん)の両端に載せた物の重さが等しく竿が水平になっている意から〕(1)物の釣り合いがとれていること。ある物質やある状態が、変化することなく、安定に存在していること。また、その状態。(2)力が釣り合っている状態。力学的平衡。(3)系のエネルギーが変化しない状態。熱平衡。様々な系について、相平衡・化学平衡・放射平衡などが定義されるが、いずれも熱平衡の特殊な場合である。

系:(1)ある関係のもとにつながった統一体。体系。(2)〔数・論〕〔corollary〕一つの定理から派生的に導かれる命題。多くは利用価値の高い場合に導かれる。(3)〔地〕 地質時代区分の「紀」の期間に形成された地層・岩体。(4)〔system〕物理・化学・生物などの分野で、一定の相互作用や相互連関のもとにある、もしくはあると想定されるものから成る全体。力学系・生態系・神経系・開放系など。

 

うん、この『系』という考え方がキーなのでしょうね。学校にしろ、家庭にしろ、仕事にしろ、この系であり、それぞれの系をどのような「関係」で繋げて統一体として、自分が捉えているか?というのが、バランスの取り方の、そもそもの妙や技術や賢さとなってくるわけですな。一定の相互関係や相互連関という、関数でいうところのブラックボックスを考えられる頭は、義務教育を終えていればできるはず・・・。

 

ただ、理解できることと、自分なりの体系を築きあげて、意識しつつ、フルに活用しつつ暮していくのとは、別の話・・・。どうもバランス感覚がなっちゃーいない暮らしぶりだなぁと思う人々も多いのは確か。だから、ストレスに負けたり、健康を害したり、心の病が浮き彫りになってきたり、と思うのです。

 

平衡感覚:(1)空間における身体の位置や運動の変化を感知する感覚。内耳の前庭器官および半規管がこれをつかさどる。平衡覚。(2)物事を一方にかたよらず判断し処理する能力。

 

平衡覚:(前庭感覚)平衡(身体の傾き、全身の加速度運動)に対する知覚であり、内耳の流体を含む腔に関係する。方向や位置確認も含めるかどうか意見の相異があるが、以前の奥行感覚と同様に”方向”は次感覚的・認知的な意識だと一般的に考えられている。

 

http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/a-cg/a-500/a-510/IPA-acg320.htm どれを見ればいいかわからないかもしれません。が、とりあえず、こんなにすごいメカニズムを体内に持っていることだけは、ぜひぜひご理解いただけrば、と思います。

 

http://en.wikipedia.org/wiki/Equilibrioception>英語版

 

私は船酔いだけではなく、小さい頃は、バスだけでもなく、電車酔いというのまでしており、「この子の三半規管はどうなってるの!?」とよく言われていたものです。電車酔いをする理由は、電車の中で本を読むからなんですが、今となってはもうすっかり大丈夫です、おかげさまで。自分が運転できるもので、うんと運転が下手な人の乗り物に乗っていると酔いますし、遊園地では遠心力がかかるものに乗ると酔います。コーヒーカップも酔いますから、子どもにせがまれることがこれまでなくてよかったです。姪っ子たちはそろそろジェットコースターに乗れてしまうので、コーヒーカップにはわざわざ乗りたいとはせがまないでしょう・・・。ヘリでは、夜間飛行をしていても、特に視覚ブレが起きて、ライトの基準目印がないと錯覚を起こしてしまうのですが、ヘリの場合は、飛行高度が低いので、たいてい大丈夫です。このところ、ものすごく広大で、錯覚を起こすような風景は見ていません。

 

このようにすごいものを統括している脳を、使おうと思えば使ってあげられる余地を残しつつ、まだまだ使っていない人が多いのでは?と、思ってしまう次第です。ワーク・ライフバランスなどというのを、政府がらみで推進しているようですが、そんなことを他者から言われなければできないってどうなのよ?と、思ってしまう私は勤勉でも勤労でもないのか?でも、なんだか本当にみんな忙しがっているような気はする・・・。本当に忙しいのかどうか・・・。私はこうして、完全休暇はないといえども、こうしてエッセイは毎日出せているわけで、ソコソコの時間はありますからねぇ・・・。 まったくお休みのないお母さんや主婦よりはましで、さらに仕事を持っているお母さんよりは天国です。

 

家族を支えている男性諸氏は、一度就職すると、長いお休みは辞めるまで取れないのが現実のようです。実際は、「育児休暇」を男性に出している会社もありますし、勤続すると「リフレッシュ休暇」というのもあるようですが、取っている人々はそれほど多くはないのでしょう。うーん・・・。やはり取ることで何かネガティブ要素が生まれるがゆえに、きっと取らない人々ばかりになっているんでしょうね・・・。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/07/3a.html 厚生労働省の休暇についての数字。こうして見てみると、やはりヨーロッパなどと比べてとても少ない・・・。

 

バランス感覚については、実際は、ワークライフなどということではなく、もっと細部を追求したかったのですが、たぶん、人々はもうこのへんの入り口で引っ掛ってしまっているのでは?と疑ったら、少しおぞましくなってきてしまいました・・・。

 

家と家庭と自分の仕事やプライベートでの愉しみなど、いろいろな『系』を分けた上で、さらにその関連性や重きや実際にかかる時間やニーズなどをしっかり考えて、その割り振りができるのが、平衡感覚なのでしょう。さらに、仕事能力から見てみると、この平衡感覚というのは、小さいプロジェクトから、世界情勢までも含む仕事にも当てはめていけて、小さい頃から鍛えられていたはずなのに、なぜかそれをフル活用しているように見受けられる人というのは、ごく少ないのかもしれない・・・。仕事ばかりしていて、リタイヤしたあとに、「オレの人生はなんだったんだろう?」と思う人は、そのすばらしい仕事での平衡感覚というのを、フル活用してこなかったわけで・・・。

 

私が常日頃思っている『大きな図柄』というのは、この『系』の繋がりや大きさや位置や重さなどが、しっかり頭の中に描けているかどうか?で、人生の質が大きく変わるということなのだった。自分の均衡状態は、自分にしか管理できず、どんなにすごい宇宙みたいな脳を持っていても、それをナヴィゲートするのは自身なのだという自覚があるかないかで、大いに変わっていくのである。

 

うーん、春なのに風邪をひいてしまい、またもや水のような鼻水を盛大に出しているので、今日はこのへんで。

 

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