10/03/2008にアップした文章です。
実際問題は、本能的なことが多いのでしょうが、ヒトとして生まれてきた限り、それは二の次にしてしまうのが哀しい傾向です。容姿では、「危険を感じない」「むしろ、安定や安堵を感じる」というのが、キーポイントになっています。なので、売れている芸能人のたいていの顔というのは、左右を対称にしてみるとかなりバランスが取れています。容姿の何に「安定や安堵を感じるか?」というのは、遺伝子の中に汲み汲みと繋がってきた、祖先がどこに住んでいてどんな考えでどんな暮らしをしていたか?というのに、影響されており、狩猟民族であれば、おそらく体格がよかったり、筋肉が発達していたり、というのがあるのでしょうが、逆に農耕民族がちであれば、ふくよかだったり、笑顔が多いこととその笑顔で得られる温かみなのでしょう。が、大脳皮質を発達させてしまったヒトがゆえに、後付の理由が欲しいところ(笑)。
こんな記事がありました。”恋人のここが好き!ランキング”
この手を見て、私はいつもこの漠然とした答えにたいへんな疑問を持つのですが、アンケート形式だから仕方ないんでしょうね・・・。このランキングに入ったものを辞書でしっかり引いてみる・・・。予測としては、非常に曖昧なことを指しているのだろう、ということがわかるはず・・・という目論み。
優しい:(1)穏やかで好ましい。おとなしくて好感がもてる。(2)思いやりがあって親切だ。心が温かい。(3)上品で美しい。優美だ。
[二] (1)身もやせるような思いでつらい。他人や世間に対してひけ目を感ずる。恥ずかしい。(2)心づかいをして控えめである。つつましやかである。(3)(節度をもって振る舞うさまが)殊勝である。けなげである。
〔動詞「やす(痩)」の形容詞形で、身もやせ細る思いだというのが原義。平安時代には[二](2)の意でも用いられ、つつましくしとやかなさまを優美と感ずることから[一](3)の意が生じた。[二](3)は優位の者がほめことばとして用いた。→やさしい(易)〕
大事: (名)(1)物事の根本にかかわるような重要なこと。一大事。⇔小事 (2)大事業。また、大それたくわだて。(3)大変な事件。深刻な出来事。(4)〔仏〕 出家修行して悟りを開くこと。一大事。(5)技芸における真髄。秘伝。(6)病気や傷が重いこと。重態。(7)生死にかかわるような危険。(8)困難なこと。手ごわいこと。(9)不都合。さしさわり。→だいじない
0 (形動)[文]ナリ(1)大切なさま。重要なさま。(2) 粗末に扱わないよう気をつけるさま。価値を認めて注意深く扱うさま。大切。
ないもの:今ここに無いもの。
まじめ:(1)本気であること。真剣であること。また、そのさま。(2)誠意のこもっていること。誠実であること。また、そのさま。
素直:(1)性格や態度にひねくれたところがなく、あえて人に逆らったりしないさま。(2)技芸などに癖がないさま。(3)物の形がまっすぐであるさま。(4)飾り気がなくありのままであるさま。
うん、やっぱりものすごく曖昧で、捉え方には個人差があり、これをNarrow Downしていくのはかなりたいへんだろうと思う・・・。大脳皮質が発達したというのに、どうしてこの程度のことになっちゃうんだろうなぁ。以前にも書いたのですが、こうした資料・データというのはとても有効に使えるので、Gooにお勤めの方には、もう一ひねりしてもらいたいものだ・・・と、相変わらず考えてしまいます。お仕事だから、疲れちゃうんだろうけれども・・・。
優しい:(1)穏やかで好ましい。おとなしくて好感がもてる。(2)思いやりがあって親切だ。心が温かい。(3)上品で美しい。優美だ。
というのは、穏やかだということで、冒険心もなければ、気概もないようにも感じられるではないですか・・・。思いやりという考え方も、個人によって違うのだろうし・・・。私は、泣いているときに泣いていることそのものを「ないことにしてくれる」というのが思いやりだと考えているのだけれども、あるヒトにとっては、「抱きしめて慰めてくれる」というのが思いやりなんだろうし・・・。それが一位なのか、と思うとどうも不思議です。こんなに漠然とした言葉であれば、私は選択肢にあれば、「強い」を一位にしますね。私は生命力がたくさんあり、その質にはサバイバルスキルがついているヒトが大好きですから。
(1) 大切なさま。重要なさま。(2) 粗末に扱わないよう気をつけるさま。価値を認めて注意深く扱うさま。
これも、私の場合、西さんは何事も自分以外の物事や人に関しては、粗末にするわけもないので、前提ですね。大切にされないときもあるとは思うんですけども、それは例外中の例外で、仕事が超多忙だとか、具合が悪いだとか、理由が納得が行くときくらいで・・・。普段、西さんは自分の靴下などは好き放題に脱ぎ散らかしていますが、それを片付けるのも自分なので・・・(汗)←私は片付けないんですよ。片付けると怒られるし(笑)。
ないもの:今ここに無いもの。
ものすごく重箱の隅をつついているような気がしますが、「自分にないものを持っている」とはイッタイ何?ヒトは、人になって、いろいろなことを学んで、潜在的に持っているものをどんどん開花して生きていくと思うのです。その中において、自分には「少ない」「いざという場面で出せない」というものがあっても、「ない」というのはありなんでしょうか?私は「人殺しを決行するほどの憎悪」を持ちたくないと思っていますが、そんなものは引き出されてしまうかもしれないので、ギャランティーはできず・・・。理系に取り組む根気や素質はないと思っていましたが、やはりあったし・・・。「明るい」ということはたとえば、その明るさがコンスタントに出ており、誰や場面などにかかわらず、状況や人に左右されるような差別的な態度ではないということではないのか・・・と。
まじめ:(1)本気であること。真剣であること。また、そのさま。(2)誠意のこもっていること。誠実であること。また、そのさま。
これも、やはり当然と言えば当然なので、特にこれを求めるということなのだろうか?なんだかもう言及したくもなくなってきており・・・(汗)。
素直:(1)性格や態度にひねくれたところがなく、あえて人に逆らったりしないさま。
素直が常であっても、あえて人に逆らうべき場面というのはきっとあるはずだろうな・・・とは思うのですが、きっとこれを選んだ人はそういう意味で書いたわけではなく、ひねくれてしまったやつとつきあうなんて面倒くさい、ということなのかなぁ・・・。味気ないなぁと思うんですが、どうなんだろうか?
と、また文句だらけになってしまったのですが、私はやはりこうしたアンケートが横行すると、楽しいというよりは、「アホらしい・・・」と思うことが多いのです。どうしてこうも大雑把にしてしまうのか・・・。もしも私を選んだ理由を、こうした項目で類別されてしまったら、私はとても哀しいですし、むしろ「あらゆる要素をここ!という場面や相手に使えるから」くらいな気の利くことを認知してもらいたいです。
むしろ「理由なんか言えない」と、本能的な自分のサガを認めてもらえたほうが、大脳皮質をフルに使わないよりずっと潔いような・・・←厳しい(笑)。こういうのを見ていると、さぞかし褒めることはへたくそなんだろうなと思うのです。誰にでも当てはまるようなありきたりのことで、なぜか片付けてしまって、褒めた気になってしまっており、子どもたちにも褒めてあげることができず、そうしたカサカサしたドライな人生でもやっていけるのだという、模倣学習を提供してしまっているのではないのか?と。
私は英語講師なので、褒めるのが半分、まだ足りない点を指摘するのが半分と、半分の法則をいつも意識しています。でないと、イヤになっちゃいますもんね。それに、その褒めも指摘も、当てはまったものでないと、軽率でやっつけ仕事的で、誠意は伝わらないし、優しくもないし、大事にもしていないし、真面目でもないし、素直でもないですしね。
と、引用が長くなったので、文章そのものが長くなりました。だったらもうこうしたアンケートは見るなって?だってぇ、ニュースにものすごくおもしろそうに載っているんだもーん・・・。ランキングも上のほうになっており・・・。でも、洗脳されないようですから、いいよね?(苦笑)
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