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気持ちのいい瞬間を味わう その1

01/16/2008 にアップした文章です。

物事の妙というのは、多くの場合「差」から生まれてきています。特に、気持ちがいいか悪いかというのは、ある基準点があり、そこからの足し算引き算を、個人がやっているからこそ気づくということが多い。赤ちゃんの原感情が、「気持ちがいい・悪い」で、そこから感情はどんどん派生していくというのが、最も支持の多い説なので、その後のいろいろな感情も、もちろんこのメカニズムを使っているわけです。(この説が100%正しいと言えないのは、悲しいですが、概ね98%くらいの確率で正しいのだろうと思います。余地は、新説のために保存してあるゆとり問題です)。この「差」というものを、実際のところ、人々は意識して暮らしてはいません。けれども、毎日数千回から数十万回くらいは使っているんですよい♪

身体が勝手にやっているものでは、五感。視る・聴く・触れる・味わう・匂うという5つは、「差のメカニズム」を採用しています。私は生理学者ではないので、どこからどこまでが1セットとして数えればいいのかわからないのですが、目を開けた瞬間から始まり、脳に蓄積された先天性とあとから学習した記憶を引き出して駆使しているこのメカニズムは、図表に描けないくらいに複雑化することもあるのでしょう。が、ここで根本的には、簡単な引き算から複雑な引き算までを行っていることを理解していただければうれしいです。

差:(1)性質・能力・程度などの違い。ひらき。へだたり。(2)〔数〕 ある数から他の数を引いた値。さしひき。
誤差:測定値・理論的推定値また近似計算によって得られた値と、真の値との差。

女性が減点法で、男性が加点法を採用する傾向が多い、という統計も、かなり論理で説明できることなのかもしれません。恋愛においては、という条件が付くことは忘れてはいけないのですが・・・。ただし、生きていくうえで、生殖の運命を課されている性差の重きが違うので、日常生活でも、女性は減点法、男性は加点法を採用する確率は、『習慣』に支配されて傾向としては大きくなっていきます。

以前説明したとおり、進化心理学において、女性のほうが、生殖が絡むパートナー選びが、現実的でシビアだということは書きました。なぜならば、女性は生物学的に不利であるからです。女性が、卵子を1ヶ月に通常1個しか使えないところで、男性は可能性としては毎日3億個前後X数回放出でき、ばら撒きの差は歴然としています。その後、受精が成立したとして、女性は9ヶ月ものあいだ、その新しい生命を自分の胎内で育てますが、男性はエサを運ぶことすらしない個も多いわけです。自然、女性のほうが、慎重にならねばならぬ条件が多くなり、重きも大きくなり、男性よりは、もっと「目標」「理想」を考えねばならぬことになるわけです。

その生物学的な差異を、社会的に埋めていかねば「フェアネス・公平」からは程遠いのですが、たくさんの国家や社会を見ても、方向性は間違っていないものの、なかなか遅々として画期的に進んでいない気がするのは、私が現代に生きているからなのでしょう。私から見れば少子化などは、起こるべくして起きているのだし、医学が進歩しても、社会的な事情で、産婦人科医がどんどん減ったり、たらいまわし現状がいくつもあったりしているところなどを見せられたら、余計に母親候補者たちは二の足を踏むわけです。男女共同参画にしろ、このへんの差異をしっかり把握していても、どうもスピードが遅い気がしてなりません。

女性が年下の男性に投資をするようになったのも、女性の仕事の量や質が向上してからこっちのことです。Makes sense・・・。うーむ(笑)。

恋や結婚や生殖において、女性が減点法でもいいのではないか?と思う傍ら、人生においては、減点法はかなりその副作用も大きいので、女性たちは相変わらず不幸なままのケースは多いです。たとえば、性交渉そのものにしても、場数や学習をしていない男性たちが、ヘタなのは当たり前だと考えられない女の人と、ヘタでがっかりと考える女の人では、やはり「成熟していくのを待てる」ほうがきっとオトクではある・・・。時間があまりに貴重で大切で待てない場合には、やはり女性は、年上の男性や、すでに習得・学習済みの男性を選ぶことになるのでしょう。

まぁ、そこで、男性の中の何が大切か?というのがミソなのですが、子どもを育てて生き抜いていくという観点からいくと、経済力になるんでしょうねぇ・・・。そうであることは、学歴偏重社会や、セレブ(このカタカナは私にはどうしても自分のボキャブラリーとして使えない・・・汗)絶賛志向などに見えており、『お金で買えないもの』がだんだんと無くなっていくのが平気だというライフスタイルを持っている人々が、胸を張って生きていけていることで、なんだかわかってしまいます。もちろん、お金がなくても倖せだというのは、日ごろ、私の母が言うように「貧乏人の負け惜しみ」なのでしょうが、ただ多く持つことが大切なわけではないと思いますからねぇ・・・。でも、多く持ちたいと願ったり、先使いをしたり(クレジットがそれで、自己破産する日本人はドラマチックに増えたし、詐欺が増えているのもこれなが原因を担っているのでしょう)、お金で解決できる何かから、気持ちいい瞬間を増やしていこうとしている気がしてなりません。

それが本当に「気持ちのいい瞬間」に直結していくのかどうか、私にはやっぱりはなはだ疑問なのですが・・・(汗)。

あ、差異からまた離れた(笑)。物事の差を、至って簡単に、あまりに単純に、減点法と加点法に分けていることそのものが、そもそも、この複雑な脳を持てるようになったヒトがやるには、やはりオソマツなことなのかもしれません。もちろん、四則計算からは離れることはできないでしょうから、そのシステムをもう少し複雑化してみるのがいいのかもしれないです。

ただ恋愛だから、結婚だから、出産や育児に関係あるから、と言って、相手を見るときにただ単に理想を掲げてみるだけで留まらない。いますよねぇ、「強くて優しくて背が高い人」と、至って単純な理想を掲げる人(笑)。それじゃ、実際は理想になってないですからねぇ・・・。しかも、個人的には、小学校・中学生や高校生の女の子には言っておきたいですね。まず、足の大きさや食生活やその他を見てみろ、と。彼らは、きっと背が高くなったり、強くなったり、もっともっと優しくなるよ、とも。となると、ただの四則計算(足し算・引き算・割り算・掛け算)だけではなく、頭の中にExcelを作れたほうがいいのでしょう。軸についていろいろ考えたり、いろいろな視点から視てみたり、歳月について想いを馳せて予測をしてみたり、いろいろなことができるはずです。その大きな、複雑なところから、差について改めて考えてみたいと思っています。

改めて倖せだよなぁと心から思えるのは、この脳。どんなに使っても、まだ凡人は、3-6%ほどでしかないと言われており、天才でも10%が関の山らしい・・・。うわぁ、使い出・開拓ができるなぁ。まるで、つい先日亡くなった、エベレストの初登頂に成功した、Edmond Hillary の気持ちに似ているかもしれません。どうでしょうか?http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC 

さて、明日は差が引き起こす日々のさまざまなヨロコビについて♪

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