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親の過保護、とはどこからを言う?

ひとつ明確にしておいたほうがいいのは、過保護と過干渉の違いです。

 

過保護:子どもなどを、必要以上にいたわって育てること。保護過剰。

過干渉:虐待の一種であり「保護者が我が子を一人の主体的な人間として認めず、その子供の意思や思考、自我の発達や自主性などを否定して、操り人形のごとく親の意のままにコントロールしようとすること」である。

 

保護:外からの危険・脅威・破壊などからかばい守ること。

 

危険:1 あぶないこと。生命や身体の損害、事故・災害などが生じる可能性のあること。また、そのさま。「身に危険が迫る」「高所での危険な作業」⇔安全。2 悪い結果を招く可能性があること。また、そのさま。「国際的に孤立する危険がある」「危険な賭 (か) けに出る」

脅威:強い力や勢いでおびやかすこと。また、おびやかされて感じる恐ろしさ。

破壊:建造物・器物・秩序・組織などをこわすこと。また、それらがこわれること。

 

まずは「何から守るのか」をどのように守る側が感じるか?で大いに過保護は変わってきます。

 

たとえば昭和生まれ&育ちの私は、調布市深大寺から多摩川まで、バスを2つ乗り継ぐ距離を、子どもたちだけで夏休みの冒険をさせてもらえたのですが、イマドキはきっと無理でしょう。しかもその子どもの総数は8名だったので、誰に統率力を期待していたのか?も今となっては謎です(笑)。

 

さらに、父の田舎の「天竜峡」という駅まで、あずさでひとりで旅をしたことも小学校1年生ですでにしていたので、何を危険・脅威と定義するのか?は違います。そしてこんな育ちをした私は、その後、バイクに乗ったり、サーキットランをしたり、ヘリコプターのパイロットのライセンスを取得するわけです。

 

でもバンジージャンプはしないんですよ(笑)。なぜならば、サービスを提供している団体をどの程度信用するか?がぼやけすぎているので、それを測るのが面倒くさいからです(笑)。まぁ、「でかさを体験するために北海道に行くといいよ」と言われて、「え?カリフォルニアの砂漠や森林や渓谷のほうがずっとでっかいと思うよ」というのと同じです。

 

むしろ子どもがどの程度、「自分で自分を自治していけるか?」という能力を見極める、親の力や先生などの大人の力のほうがずっと重要です。子どもや小社会のルールによって違いますから、一概に「これが正解!」というものはないはずです。

 

私個人は、比較的野放し状態に育ったことを、今非常に感謝しています。でなければ今の私はいなかったし、勇気も持てなかったし、自由の重大さを満喫できなかったと思うのです。

 

むしろ、保護しているつもりで、過干渉しているほうがもっと重篤な罪です。虐待の一種ですから、児童相談所にリポートしてもいいレベルです。とはいえ、これはどこでもかなり行われていることで、この線引きも非常に難しいのが現状です。

 

自分の意のままに、ではなく、本当の意味での「危険・脅威・破壊」を考えたり、価値観の多様性の中しっかり自分らしく生きていけるようにするためには、自分らしさについての引き出しをたくさん増やしてあげられるような育て方をして、制限ばかりではないことが大切だろうな、と思います。

 

とはいえ、昭和のような育て方はもうできないんでしょうね・・・。(・・;)

 

 

 

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