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選択肢が多いことに戸惑う その1

08/18/2008にアップした文章です。

私は選択肢が多いことに、さほど困らないやつだとひとりで結論づけていたのですが、日本に戻って来てからは、少し考えを改めています(笑)。昨日、電気屋さんに行ったのです。冷蔵庫のときには、母が主導権を持っていたので、特に比較対象などをするにも資料が先にあり、それほど迷わなかったのですが・・・。スカイプに使うためのマイク付ヘッドフォンが壊れたので、買おう!と思い立ち、売り場に行ってわからなかった・・・。アメリカに居た頃には、価格競争の仕組みが単純明快で、「安かろう悪かろう法則」というのが使えたのです。あるいは、老舗ブランドであれば、かなりの信頼度が置けるというのもあり・・・。ところが、マイク付ヘッドフォンというのは、それだけ、あるいは近辺機器のみを作っているブランドもあるんですねぇ・・・。何も老舗がいいわけじゃーないらしい・・・。そして、すごすご戻ってきました(爆)。



そもそも、このマイク月ヘッドセットはすでに3年以上使っており、スカイプ当初から使っていたもの。ひょっとするともう4年になるのかなぁ・・・。私は、アメリカ製のPlantronicsという会社のを使っていたのです。Santa Cruzという、私が住んでいたところから車で1時間ほどにある会社で、シリコンバレーからちと外れたところ(あるいは縁に乗っかっているという解釈もできる。なぜならば拡張はしているので・・・)、そもそもその町は、サーフィン関連のブツを作っていたり、UC Santa Cruzというのがあって海洋系の学問が進んでいるところなのです。で、40年以上の歴史があるその会社のヘッドフォンシステムは、NASAにも技術提供をしており、1962年に使われたのをきっかけに、1969年には月面で使われ、その技術の高さから、アメリカではFAA(Federal Aviation Administration)で採用するほどになったわけです。私がこの会社を知っていたのは、管制官全員がこのヘッドセットを使っていたためで、私がヘリで使っていたのは、David Clark社のものだったのですが、それはきっと機種別の特化したものだろうと考えたせいで・・・。そうなんですよ、管制塔に行って、人々が働いているのを見るのは、英語の勉強にもなったし、航空学の勉強にもなったし、本当によかったのです。こんなことから、このヘッドセットを憶えていたため、Fry’s(PC関連その他の大手チェーン店)で、このブランドに決めたのです。

 

ところが、私が見に行った電気屋さんにはなかった・・・。そこですでに途方に暮れたのでした(笑)。そして、戻って来てAmazonその他を見てみたところ、日本では高級品らしいことが判明(笑)。7000円もするんかい!私は20ドルで買ったっつーのに・・・。そしてワイヤレスにしてみようかと思ったところ、Plantronics社のやつは、15000円以上するわけね・・・(汗)。

 

うーん、ということでまだ買っておらず、ちょうど時間も無駄遣いして動画を見てしまうので、しばらく検討しようということに・・・。

 

前置きが長くなりましたが、このように私は文化のハザマと商業地帯のギャップにも喘ぎつつ、「選択肢が多いってどうなんだろうか?」ともう一度、ハタと思っているわけです。

 

たとえば女性の生き方。フツーに親御さんたちの言うことを聞いて、しっかりとスタンダードなお嬢様の道を歩む手もあり。財閥とまで言わずとも、深窓の令嬢風に、お茶やピアノやその他を習いつつ、女子校にてつつーっと修学し、最後には頭の程度でお茶の水や東京女子あたりか、そこで初めて東大あたりに行くという手。それでも、いわゆる政略結婚が匂うような「家に有利な結婚」へと進み、キャリアを持つか持たないか、そこで決めていく。

 

うん、これもひとつの生き方ではある。そこここでチョイスがあるものの、そこでどのようなチョイスになるのか、狭めて生きていく手はあり。

 

中流生産階級に生まれた場合には、都立(公立)か私立か、今の時代であればかなり選べるので、チョイスは増えているはず。キャリアにしても、勉強する分野にしても、それに海外が加わってきているのがトレンドなので、本当に選択肢は山ほどあるのです。女性でも理系の仕事をする人々が増えてきて、これは望ましい在り方なのですが、それゆえにひょっとすると行動範囲なども狭められているのか?選択肢の数は、増えたのだろうか、減ったのだろうか?と考え込んでもしまうのでした。

 

私のように超下流階級の出の場合、自力で懸命に働いたからこそ留学できたものの、そうでなければどうなっていたのか・・・。小学校2年のときに、社会科の教科書にあった「みかん工場の写真」がどうしてか頭に今でも焼きついており、今はまさかあんな手作業をしているわけもないというのに、なんだかあのラインに並ぶことだけは、どうしても避けたかった、というのが、私の将来への漠然とした夢でした。あれじゃなければいい、というわけでもなかったし、あれをDisrespectするわけじゃないです。ただ、生涯あれをするという目標はいかんな、と、小学校2年で思ったわけで・・・。でも昭和40年代当時は、アノ手の手作業はしていたんだろうなぁ・・・。今もハンドメイドが流行しているから、アノ手の手作業をしている人々はきっといるに違いなく・・・。

 

でも、りんごの種付けやら色調整や虫除けのための嚢被せや収穫は大好きだったんですよ。ただし、あれが延々と生涯続くのは、とても耐えられなかっただろうけれども・・・。

 

そこで、選択肢の多さに気づくのですが、私は今でも選択肢が多いことを前提にして、考えたり動いたりするようにしています。なので、迷ったときには納得するまで調べないと最終行動には出ない。人とつきあったりする場合も、段階的になり、若い頃のように知らない人に誘われてキラクに話すこともなくなってしまいました。お店のママさんや常連さんにチェックすることができる場合は別ですが・・・。

 

選択肢が多いことは、私にとっては感謝感激雨霰(漢字が並びすぎた・・・汗)なのですが、どうもこれに戸惑う人々も多いようだ、というのは、昨日のヘッドフォン事件で少しわかりました。が、調べればいいだけの話なので、調べる手間というのを苦だと思わない耐性を作るのがイチバンかと←結論だな・・・(笑)。

 

超下層階級の出の私としては、もう自分の行きつけると他人様が思ってくださったところ以上の場所に居るので、蒙昧な目標や身の丈に外れた野心はもうなく、ただただ生涯学生という夢だけを追いかけていけたらと思っているところなのです←相当な野心だろうと言われたら、そりゃぁそうなんだけどさ・・・(汗)。それもこれも、選択肢が多かったためで、自分に合致したものをその都度選んでこられたという思いがしているのですが、選択肢が多いと困る人々というのは、なぜなのだろうか?

 

そこのところを明日はもう少し考えてみようかと思っています。ええ、買い物の例ではなくて、もっと身近なところで何か例を考えて、今日ひとりで練ってみようと思います(笑)。簡単に結論づけるというのは、かなり失礼なので、買い物は調べればいいことがわかっただけでよかったですが、その他のことは難しいので、もう少ししっかり考えてみようと思います。

 

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