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Identity(アイデンティティ)の重要性

01/12/2008 にアップした文章です。

信じがたいのは、教育関連の物品を取り扱っている会社が、ある国の存在を捻じ曲げて、それでもお金儲けを優先した揚句、結局まずいということになり、回収や返金にいそしんでいるというニュース。しかも、その国は、西さんが7年住んだ台湾で、政治的なさまざまな確執があり、これを聞いた親日家の台湾人にも、さぞかし悲しい思いをさせたんだろうな、ということ。バレーボールの試合のときも、私はかなり憤っており、どうして「チャイニーズタイペイ」などというチーム名なのかわからなかった・・・。核を持っているから怒らせてはいかんのか?うーん、信じがたい。

地球儀というのにも、私はかなり特別な思いいれがあります。私が22歳のときに、本当にかわいがってもらった実業家で、以前blog記事『究極の片想い』に書いた通り、初めて行った彼のオフィスには、私の顔の5倍ほどの地球儀があったのです。彼が、その地球儀を廻しながら、自分の大きさについて語ったり、私の大きさについて興味を持ってくれたり、首都当てクイズを勝手に展開したりするところを見て、私は彼が好きになりました。その人はもう亡くなってしまい、たまに感傷的にGoogleってみるのですが、まだ少し引っ掛りますね。

そのせいなのか、私は知り合いの子どもに地球儀を上げるのが癖になりました。「夢を与える大きな力」を持っていると、勝手に思い込んだのですね(笑)。大阪で地球儀を買おうとしたときには、知らない大阪のおばちゃんに、「あんたさん、何で値切らへんの!?」と言われて、値切りを代理交渉してもらい、それでもダメだったんですが(笑)、楽しかった思い出があります。ライトが点灯する地球儀もピンキリで、作りが雑なものもたくさんあります。

「あんなもの、持っていてもどうってことないよ」と思う方々は多いのでしょうが、私は子どもみたいな気持ちで、やっぱり自分が生涯行けないであろうところにも、確実に生命があり、そこに人々や動物たちが暮らしており、みんなやはり私と違わず倖せを求めているのだということを、考え想像するのが大好きです。そして、旅先や仕事などで知り合えた人々の笑顔を見ることができたとき、彼らがどこのどんなところから来ていて、地球儀を私が指でなぞったときに、彼らを想定していたのだ、と想うことが心地よい。

その夢がいっぱい詰まっているはずの地球儀ですよっ!その表記が、政治的圧迫に負けたというのは、どうなんざんしょ!?

 29800円の地球儀が、1万個完売で(予約含む)、単純な売上高としては、298000000円ですよねぇ(ゼロが多くてまどろっこしい。2億9800万)。3割が利益としても、9千万プロジェクトなわけで・・・。しかも初回オーダーというくらいだから、2回はすでに7000個の予約が入っており、当然のごとく、3回目も夢見ていたのでしょう。お金にしたら、ものすごい金額である・・・。

その会社は、学研ですよい・・・。私が小さい頃は、『学研の科学と学習』を毎月、定期購読している子たちは、ハイソなお家の子で、その子たちが寛大だったのか、それとも見せびらかしだったのか、学校に付録などを持って来てくれたりして、お家に遊びに行くと見せてくれたりしました。とてもためになったし、勉強した気になったものだ。ものすごい情報量だと、小さい頃は感じていたのである(笑)。

ああして、私ですら、『学研の科学と学習』をかなり信頼していたのですから、私の年代の人々が親になったって同じような心持でしょうし・・・。歴史が重なった分だけ、けっこう信頼も重いのかもしれない・・・。

食べ物ではないから、直接的には被害がないとおっしゃる方々もいるのかもしれません。けれども、この話は、子どもに「あなたは今日までお父さんとお母さんの子どもだったのだけれども、生みの親が他にいるから前の苗字で呼ぶわね。だから学校の名簿もそうしましょ」と、第3者が勝手に言っているようなたとえ話にできます。しかもその第3者は、生みの親から圧迫を受けて、そうすることにして、その名簿をコピーして、いろいろなところに配ってしまうわけです。しかも、そのコピーを配ってお金まで儲けてしまうわけです。こんなのが正義であるわけはなく・・・。

さらに、アイデンティティ(自己証明)というのは、そもそも誰のものなのよ?このケースにおいては、台湾のものじゃないのか?中国と台湾が、これまで長い長い確執を持ってきたのは、少し教養がある人々なら知っているかもしれません。知らない人でも、自分が中国と台湾の立場に立てば、話はかなり見えてきます。もちろん、ひとりのアイデンティティとは違い、団体となる、しかもその大きなくくりである国のアイデンティティをしっかりと境をつけるのは難しいことです。日本のWiki toアメリカのWikiでは、少し見解やトーンが違います。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B0%91%E5%9B%BD>日本
http://en.wikipedia.org/wiki/Republic_of_China>英語
http://en.wikipedia.org/wiki/Political_status_of_Taiwan>ステータスについてさらに言及しています。

日本語では、こんな記事があります。http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/02021201.html 冷静な見方だと思います。

私は、台湾が国としての誇りを持ち、ひとつの国としてしっかり世界の中で自立していくことを求めているサイドにいます。が、そうでない人々の思惑というのも考慮に入れてのことです。

話を戻して、これほどこじれている、難しい問題を、子どもたちにどう伝えていくか?というのは、大人に掛かっているわけです。子どもたちが、自分たちが考え付く論理で、その結論に達してもらうことを目指したほうがずっと健全です。最初から、大きな力である中国の圧力に従順したものをプレゼンすることは、いただけません。世の中はこんなふうに複雑なのだ、ということを、子どもたちに示すことも、大人としての義務ではないのでしょうか?

その中で、子どもたちが、自分のアイデンティティや他人のアイデンティティについての尊重心を高めてもらえることを願うばかりです。

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