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NEETになってしまう背景の一部

01/24/2007 にアップした文章です。

 

これは社会問題の大きなものなのですが、今まで真剣に手をつけてエッセイを書かず、あちこちでバラバラと書いてきました。全体像がわからなかったためで、資料収集をしていた、という言い訳があります・・・。やはり外から見たものと実像では、いつも大きな差があるもので、それについては決め付けることはできませんし、何より私はそれまで「決め付けられた側」であることに、人数倍不愉快を感じてきたのだから、やはり同じことを他人にやってはならないと思ったのです。たくさんのことが積み重なって起きる社会現象については、たいへんに慎重に、しかも証拠を以って論理的に考えねばならぬのですが、実際のところは、誰でも意見は言えるのだし、感情抜きで物事を語るのはたいへんです。

NEET:「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」。英国で名づけられた。Not in Employment, Education, Trainingの頭文字を取って。

英国におけるNEETの定義:「16~18歳の、教育機関に所属せず、雇用されておらず、職業訓練に参加していない者」と定義されている。場合によっては「離職中・求職中・育児又は家族の世話・無給休暇中・病気や障害・ボランティア活動」までもNEETの例として挙げられるほどであり、日本のような「ひきこもり」とか「働く気のない若者」というイメージは無い。なお、英国ではこの語はあまり一般には普及していないと言われる。
日本におけるニートの定義: 内閣府の「青少年の就労に関する研究会」の中間報告によると、「若年無業者」を「学校に通学せず、独身で、収入を伴う仕事をしていない15~34歳の個人」と定義している。また、「ニート」とは若年無業者のうち「非求職型および非希望型」、つまり「就職したいが就職活動していない」または「就職したくない」者としており、日本で「ニート」というと大抵はこの意味で用いられるのが一般的である。
本来ニートとは労働政策における分類としての用語に過ぎなかったが、日本においてニートとは本来の意味からかけ離れ、また「就労意欲を喪失した若者」や「ひきこもり」と混同されて用いられるようになり、否定的なニュアンスで使われる事が多い。
日本において、をなぜに「34歳まで」にするのかの意義がいまひとつ不明です。「若年層」としながらも、なぜ30代の半分を入れるのかわかりません。「一人前」ではない年齢のことを指すはずなのですが、社会における正規構成員とみなしてもらっていない、という解釈になるのでしょう。

日本で流行しているカタカナ、特に英語の表現は、ご本家ではほとんど流行っていない、と見てもいいだろうと私は考えています。どこかで商業的効果を期待している人々が火をつけたものが多かったり、ショッキング効果を与えるための広告のキャッチコピーに使われているようなところがあり、「そんなの知らないよ」「あああ、そういう死語もあるかもね」なことには、何度も遭遇しました。特に商品などはそうです。が、「これはあったほうがいい」という商品が上陸するにはたいへん時間がかかったり、時としてまだ来ていないこともあります。たとえば、ファブリーズ(繊維等の匂い消し)は、アメリカの発売から4年も遅れています。PG&Eというでっかい会社がバックアップしていて流通ができあがっていても、です。最近、いろいろな会社が類似品を出してきましたね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88 

Wikipediaはかなり詳細にデータが載っており、推移についてもわかります。ただ、数字をどのように扱うかは、そもそもの知識と解析力がなければ難しいのかもしれません。ここで注目しているのが、「非求職型」(仕事はしたいと思っているが実際の活動をしていない)と「非希望型」(仕事をしたいと思っていない)が、多くの人たちがネガティブなイメージを持っているもので、そうではない、「求職型」「希望型」は、言われ損なところがあります。

原因を考えるに当たっては、器を考えるのと(社会の受け皿)中身を考えるのと(個人の姿勢や心持や能力)の2つに大雑把に出発点を設けられます。この後者である「求職型」「希望型」は、社会の受け皿の問題に直面している可能性が高く、前者の「非求職型」「非希望型」が、世間で悪口を言われている部類に入るのではないかと思うのです。

が、個人が社会・自分が身を置いている場所に対して悲観することを、私個人としてはとやかく言うことはできず、それはその人が生まれ持ったTemperament(気質)や性格があるので、遺伝子分野に似た「抗いがたいもの」がひょっとすると含まれるのかもしれません。「死ぬほどの努力をしても変えられないもの」というのは実際あります。ガンにかかり易い体質は、どんなに自分ひとりで努力しても避けられるものではなく、ピンポイントできる努力があるわけでもないのと、似ていると思うのです。さらに輪をかけて、社会の受け皿は変化し(私が20年前の記憶を辿ると、社会の受け皿は確実に格差に向かって変化しています)、それに影響されるな!と一喝して済むようなことではありません。

政治家がしかつめらしい顔をして論議を重ねても、たくさんの要因が重なっているので、活路を見出すものすごい策などにはぶち当たらないと思えます。これはいじめ問題などにも共通しており、「考えている誠意」を見せることはできても、「人々に夢と希望を与える」ことにはならず、実際に景気回復感がみな持てないのでもわかる現状です。

確かに個人で、「まだまだ自分の可能性を求めている」と言いつつも、「とりあえず」の求職をしないのは、不安定の悪循環に自分を落としていくことになります。それは、世間を、日本という国家をナイーブに信じているせいなのでしょう。もう70・80年代ではないので、そういった「社会がなんとか助けてくれるかもしれない」などという希望は捨てましょう、と私は周りには言っています。最後に、親身になって他人のことを考えてくれる人が、自分の周りに何人いるのか、それをチェックしながらではないと、夢を見てはいけないのです←厳しい現実だけど、そうなのよ・・・。親御さんたちだって老後はたいへんなのです。兄弟だって家庭を持って、あるいは持つことになってたいへんなのです。親友だって同じです。

それでも助けてくれる、いい気持ちでいられる友人を選ぶこと、親兄弟との関係を持てることが大切なのですが、自己チューな人を助けてあげようという気持ちが起きないのは動かされない事実です。

日本が60.70.80年代に経済的奇跡を起こしたことを、まだまだ夢見ているようではダメです。過去の栄光ってやつです。若年層がそれを知らないのであれば、諭してみる粘りが必要なのですが、親子関係やその他も温度が下がっているがゆえに、なかなか伝わらないことも増えているのでしょう。

そこでまた愛国心という心根を尋ねられることになるのでしょうが、「美しい国ニッポン」であろうが、「醜く落ち目で希望のない国ニッポン」であろうが、私は愛していますから。居られる国があることに感謝し、与えられた中でなんとかやろうという根性があったこと、そういう先天性に生まれたことを感謝しています。NEET問題はごちゃごちゃですが、まずは定義と原因の元でした。まだまだ続く・・・かも。

 

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