[1999年08月08日(日)]に書いたものです。
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私のことをフェミニストだとなぜだか思い込んでいる人は多い。何でだ?
私からしてみるとたいへんな謎です。「ん?こうだからかな?」という心あたりはあります。でも、やっぱり何で?と思います。
フェミニズムを考えるとフェミニストだという安直な連想はいけませんです。生物であるから生物を考え、そのなかの霊長類であるからおサルさんもついでに勉強し、やっぱり他の生命体も勉強しちゃおうとして、それがある程度わかって、人間に興味を持ち、自分が女性と分類されるとわかり女性を勉強し、男性でない私は男性にも興味を持ち、子ども時代のことを忘れずに毎日を過ごし、社会的役割になるべくからめとられないように生活しているつもりであります。生物系のことだけじゃなくて、知識を得てそれを応用して暮らしていくってなかなか気持のいいことです。
みんな知らずにやっていることに、気づかないでしょ?
私はずっとずっとなぜなぜ坊やなので見過ごし、こだわりを失くすことができないだけで、なぜそれらがそこにあるのか、を知りたいだけなのです。それで迷惑かけるようならいつでも言ってくれればうれしいです。
たとえばベジタリアンでなくてもベジタリアンについて知りたいとは思いませんか?無関心ならそれはそれでいいです。でも私は関心がそそられちゃいます。「どうして肉食しないのか」「チーズだけは食べていい人もいる」「卵とチーズだけはいい人もいる」「鶏肉ならいい人もいる」なんてすごく不思議に思っちゃうので、私はついつい調べて考えてみちゃいます。だからと言って私がベジタリアンだという直結ではないですし、私がベジタリアンにならないからと言ってベジタリアンのみんなを軽蔑するもんでも揶揄するもんでも、ただの興味本位だけでもありません。
フェミニズム:女性の社会的・政治的・法律的・性的な自己決定権を主張し、男性支配的な文明と社会を批判し組み替えようとする思想・運動。女性解放思想・女性拡張論。
と広辞苑にはあります。これだってただの便宜的な定義にすぎないんじゃないか、と私は思っています。女性じゃなくたって自己決定権は必要だしなぁ、男性であるがゆえにつらいこともたくさんあるしさ、なんてこのイズムっていう言葉から考えていけることが私はおもしろいと思うのです。
で、いろいろ他人が何を言ったり書いたりしているか調べて、自分でも考えてどう感じるのかも検証してみて、それでまた自分が膨らんでいくのが楽しいです。「あんたは男だからわかんないわよ」なんて金輪際言いたくないので、ちゃんと相手も感情だけでなくアタマと心で納得できることが言えたらいいなと思うのです。そして私もアタマと心で納得して、また日々を過ごしていくっていう感じ。こうやって得たものを毎日に反映できたらいいな、もっと自分をシェイプしていきたいな、なんて思っちゃだめでしょうか?
私は性差でモノを考えるよりも、断固として個人差でモノを考えたほうが有効だと思っています。だから性差で話すようなことはないように極力考えが行動に体現してあると思うんですが・・・。私は女性の味方、男性をけなしまくりなんていうイメージがあるんだろうか?
私はあるスクエアの掲示板の女性史フォルダで目次を据え置いてフェミニズムを考えてみました。途中で投げ出してしまった理由は前に述べた通りです。とってもとっても残念だったんだけれども、もう続ける力が尽きちゃいました。考えて書いただけで「フェミニスト」だの「フェミニズムの教祖」だの言われちゃうと、これもちょいと残念です。あれは他の歴史についてあまりにも知らないことが多すぎて投稿できなかったんで、苦し紛れって感じです。ものすごく瑣末な歴史における知識ないですから、私・・・。でもやってるときはすごく楽しかったです。
「アメリカと日本どちらが好きですか?]って聞かれると私は「ん?何についての?」と逆に質問しちゃいます。物価はアメリカ好きですし、ここの気候もかなり好きです。それは年によっても違いますし、一般的なことは言えるけれど、あくまで私の意見であって、正しい情報かどうかもわからないですしねぇ。人はそれぞれだし、文化もそれぞれだし、何について好きかなら答えられますけど、総合的にどっちか決めるなんてできかねます。
宗教だってそうですよねぇ。私はイスラム・ヒンズー・キリスト教の主な各派・仏教の主な各派・神道など、みんないいところあると心から思います。だからどうしても「これ!」とひいきはできません。でも、何だろうねぇ、ひとつに決めなくちゃいけないんでしょうか?そういう確固たる姿っていうのいいなって思いますけど、いいとこ取りじゃないと私には向かないと思います。
心理学をやっていると知っている好奇心のある方は「どの学派を支持しますか?」「誰(学者)の影響を受けていますか?」と質問することが多いです。これも同じです。誰の手によりどのような理念でその学派が発生して、そこからどのように派生して、どのような実践や学究を展開しているのか、たくさん知れば知るほど、私はなかなかこれがいちばんだなんて決めかねますね。英語ではいいところ取りをEclecticと呼びます。
資本主義の国に住んでいるからって「わーい!資本主義大好き!大賛成!」だという態度だとみなされて、しかも社会主義国と戦争したときに、質問もされないで殺されちゃったら嫌じゃないですか。私はそういうのは、残念無念すぎて嫌すぎます。「将来を考えて保険に入ったり貯金したり、今ちゃんと節約したほうがいいよ」と何度か言ったからって、金の亡者なんて言われたら心外です。私がフェミニズムについて書いたから、女性と男性の違いについて考えたからと言って、私に余計なラベル貼りをするのは拒否したいです。
でもそれも他人の自由と言えば自由なので、良識ある判断をしていただきたいな、と思います。私も他人の自由を侵害しないように勤めておりますのでできたら同じくらいには尊重していただきたいなとお願いしたいです。
いろいろなイズムがあるなかでどれとひとつだけ決め込まなくちゃいけないならば、私は山にこもって隠遁生活をします。ふにゃふにゃのアメーバみたい主義主張じゃけっこう情けないかなと思うけれども、今の自分が出来うる限りがんばって考えた結果、選べないんだから本当にお手上げ万歳です。あと386回くらい生まれ変るようなことがあったら決められるかもしれません、とだけ答えておきます。
もう16年ほど前に書いた文章なのですが、この根拠のない「386回」というのも、自分の好きな数字の組み合わせだということに気づきました(笑)。私には数字に色がついており、その色付けは、自分の好き嫌いに深い関連性があります。
男女雇用均等法以来、フェミニズムをがんばって唱えなくてもよくなってきつつありますが、実は私は、高倉健・菅原文太・松方弘樹・そのパパの近衛十四郎・三船敏郎などなど、骨っぽい男らしい人はすごく好きです。とはいえ、自分のために選ぶ人は少しズレていて、山崎努や津川雅彦が好きでしたね・・・。
今の芸能人が思い浮かべられないのは、昨今、地上波を観ない、という運動を実施しているためです。ひとりでボイコットをさまざまに展開しているんですが、誰とも連るまないのでまったく効果はありません(きっぱり)。
男性たちからの英語でのすばらしい励みの言葉を読んでみてください♪ 男性から女性たちへの贈り物
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