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紀久美先生へのQ&A~心理学講座編~その41

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Q40.

今の日本の子供たちを見て、何か思うところはありますか?感想と、先生が子供たちに教えてあげたいようなことがあれば話してください。

 

 

A41.

外遊びがうんと減っているような気がしますが、これは事実じゃないでしょうかね?子供の数が少ないのでそう見えるということではないと思うんです。昔に比べて、 塾通いや習い事が一般的になったことにより、外で遊ぶ子どもたちがうんと少ないような気がします。

 

公園の数が減ったという人もいますが、私の感覚ではそこまでの数が減っているような気がしません。とはいえ子供を見かけないのは事実です。

 

外遊びをしていいことは与えられた器具ではなく、おもちゃではなく、自分たち考えついた遊びをするということです。人形やお絵かきセット、ゲーム、自転車一輪車、などの器具は、あればあったでとても楽しい遊びだと思うんです。けれども、自然の中にある形や事実をよく観察して、そこから遊ぶ楽しむを実践することがとても大切だと思っています。

 

英語ではImprovise!と呼ぶのですが、現場処理能力というのはとても大切だと思っています。ヒトがサルから進化してから、長い時間が経ちました。300万年から400万年かけて、類人猿から今の形になったのですから、どのくらいの遊び・観察・実験が必要になるか分かりますか?このさん400万年分のアドバンテージを持っているのですから、それを使ってさらに進化する=成長する、というのが必要だと思っています。

 

与えられたおもちゃは、Modeling:模倣学習という方法でいくらでも学ぶことができます。 実際に、youtube で使い方を学ぶ子どもたちはいます。

 

けれども自然の中で、意外な発見をし、何かにこだわり、どうにかしたいと思う。 そして工夫をする。使う。さらにもっといい方法がないかを模索する。満足する。このプロセスがとっても大切だと思います。意外な発見ではなく、周りの人々がいいといった基準点から逃れることなく、当たり前に人々が集約していくことについて、大変な危惧を感じています。

 

実際にスクールでも、教材や道具を与えて何かやってごらんということはできるんですが、それは生産力の中の、Industryという分野なのです。Generativityという英単語には正式にはないんですが、Erik Eriksonが考え出した語彙では、世の中にあるすべてのものの中から、自分が想像したもの発想したものにフィットする何かのPieces(部分)を、選び取って作り出していく力が、成長に変わっていきます。ここで何かを見つけたり、何かを気にしたり、ひらめきに動かされたりしない限り、当たり前の進歩のない日々が重ねられていきます。

 

そしてこの力を持っている他の誰かが考案したものを、なぞっていくしかない人生になってしまうんですね。ですから、どうにかして自分から何かに着目し、何かにこだわり、何かを作っていくという楽しみを、見つけて頂きたいので、それに一番フィットする外遊びの機会を増やしてもらいたいなと思っています。