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どうしてこんな発言できるかなぁ・・・

02/23/2007 にアップした文章です。

 

ちょっと怒ってしまったので、急遽、コレを挟むことに・・・。長野県知事が、こんな発言を。「特別な仕事に従事している人たちの間で非常に感染度が高いと承知している」と、平然と定例会見で言ったそうな。https://plaza.rakuten.co.jp/3georges/diary/200702170000/ しかも、質問をした記者に対して、「県内で確認されている数という意味では、そう理解していない」と話した、そうな。しかも、長野県は東京に次ぐ、第2位という輝かしい増加数だってぇのに、こんな理解でいいわけなの?

山本周五郎の小説の影響を受けつつ生きている私ですが、気の毒な話や他人のつらい話を聞いて、あとからいくらでも、「たかが10万で一家心中することもないだろうに」と、酒の席で言った人たちというのは、生きているその大黒柱が10万を借りに来たら、「死ぬ気になれば10万くらいいくらでも稼げる」くらいなことを言い、お金は貸さず、疎遠にしてしまう率が高いです。離婚にしてもそうで、「離婚したんだから、この人はどこかおかしい」と言う率も高い。子どもがいないカップルについてのあれこれもそうです。こうした偏見は、どうやったらなくなるのか?

体罰のところでも言いましたが、尤もらしい理屈を並べていても、実際にしっかり見てみれば、自分を正当化するための武器としての理屈を並べているに過ぎず、当事者のことなど、これっぽっちも考えてはいない。そもそも、自分が正しく、自分の考えやライフスタイルから外れている人々は間違っている、という、その単純すぎる、コミカルすぎる精神構造は、幼稚にも程があります。そのことを責めるのは簡単なのだけれども、そんなことをしても、偏見を捨て去ってくれるわけもなし・・・、と、Trial & Errorの繰り返しは続くのだった・・・。なので、「狭い考え方は楽しくないよ。脳は宇宙スケールだ。でっかく考えよう」をモットーに、訴えかけは続きます。

まず、HIVをそもそも、他人事として捉えていたのは、こんな考えから;
1. 海外のことで日本には上陸しない→しちゃったよ・・・(汗)
2. いつか、きっと不治の病ではなくなる→まだまだ時間かかりそげだよ(汗)
3. 乱交しなければ罹らないもんねぇ→いやいや、パートナーが浮気してりゃー充分ターゲットだよ
4. 別に輸血しなくちゃいけない病気もないし→医療機関での不祥事が続くなか、血清や輸血だけしか考えないのはナイーブかも
5. だって、アレ、ゲイの人たちの病気だよね?→聞いたことないかもしれないが、Bisexual(異性も同性も好き)という人たちは、かなりの数で実在する
6. 注射針使った中毒患者じゃなければ大丈夫でしょ→ねね、依存性の高いケミカルに抗える強い意志持ってる?合コンでいろんな人と出会ってるのと同じくらい、遭遇するチャンスはあるよー
7. 私は風俗に勤めてないから大丈夫だもーん→じゃ、パートナーは?友だちは?カジュアルセックスしてる人いないの?娘は?妹は?息子は?兄弟は?どうしてあんなに風俗サイトが流行ってるわけ?お店は減らないわけなの?
8. 海外に行く、配偶者やパートナーもいないしさ→わかんないって、先のことは・・・

HIVは、人を選んで、そのライフスタイルによって、人類に神様が天罰を与えている病気、とでも考えている人たちはまだまだ多い。しかも、知事からしてこんな発言を・・・(汗)。他人事じゃーないんだよ、本当に。

この数字どうぞ>http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2250.html 

世界的に見ると、人口比率の0.1%以下という数字に収まってはいるものの、それはただ単に「日本人として安心」という不思議な枠です。外国人が罹って死ぬのは気にしない、という冷酷な人でいたいのであれば、それは個人の自由ですが、そんな人たちの中で、自分の息子や娘や親戚やその他が海外駐在していたり、出張や旅行に出かけたりすることを、自慢するように語る人たちが実在することも付け加えておきます。これだけ世界が狭くなった感があり、交通手段が発達した世の中で、孤島ニッポンを賛美するような意識と行動をしている人々は、ごく少なくなってきました。

母子感染で、まったくこの世で何もしていない胎児が感染する事実、件数が増えていることで、これについて不思議に思わないのでしょうか?「あの人たちが悪いのよ。私には関係ないわ」で済まされるわけですか?

川田龍平くんが一生懸命活動してきたミドリ十字の凝固因子製剤での感染で、「それについては同情する」けれども、「自業自得の人なんか放っておいていい」わけなのかなぁ。

この輸血による感染だけが正当化していいものではなく、母子感染だけが同情を募っていいものではなく、すべての疾病は不幸なの。誰が罹っても不幸なの。因果応報がゆえに、神様が疾病を蒔いているわけではないし、特別な人口だけをターゲットにする疾病は、遺伝子関連の遺伝要素があるもの以外には、私には思いつきません。だから、世間では、「生活習慣病」の認定をしました。ライフスタイルを改めれば生き延びることができるからです。HIVもそのひとつ。意識とライフスタイルを変えれば、「まぁ、防げるだろう」けれども、誰かが「万全」だと保証してくれましたか?

HIVだけはそうではない、個人のライフスタイルが悪いとあくまでおっしゃる方々は、ひとりで生きていけますか?コンビニもなければ、生命保険も自動車保険もなく、洋服も自分で織って縫わなければならない、お肉も自分で狩らねばならない、などという世界で生きていけますか?自分ができないことを、世界の誰かが分業していてくれるからこそ、世間は成り立っているわけです。ひとりで生きているわけじゃないことを、しっかり自覚してから、自分の立場や分際を知りましょう。私は、海外に住んで、サンダルをつっかけてコンビニで極上のササニシキの、北海道の鮭の、天然あら塩の、極上海苔を使ったおにぎりは、気軽に買えませんでした。おにぎりを作るときは、とても必死だったので、ひとりでは生きていけないことは、身に染みてわかります。隠遁したい!などと、現実逃避したい寝言は、軽々とは口に出せません。

吊るしではないスーツを着られるほどの収入があり、人々に支持されて政治家になったはずの人が、なぜに、こうして「ある特定の人々を蔑む」発言をするのか。そんな政治家を見逃し、消費生活に明け暮れ、他人には無関心な言動が増えるのか、突き落とされる気分にされるニュースは多い。

でも、私は明るいのだ。ニュースにして問題視してくれる人はいるし、怒ってコレをブログにする人も私だけではないし、草の根運動はあちこちで続いているし、12月1日にはAIDSデーだってあるんだから。

自分の身勝手さはどこまでなのか?今日は思い切って認めてしまいましょう。明日からがきっとラクです。ただ、開き直るような幼稚なことはしないでくださいね。

 

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