コラム

TOEIC神話

カテゴリー:コラム

TOEICは神話状態を作り上げています。

 

神話:1 宇宙・人間・動植物・文化などの起源・創造などを始めとする自然・社会現象を超自然的存在(神)や英雄などと関連させて説く説話。

2 実体は明らかでないのに、長い間人々によって絶対のものと信じこまれ、称賛や畏怖の目で見られてきた事柄。「地価は下がらないという神話」「不敗神話」

 

2.に当たりますね。当然、どんな神話でも、まったく意に介さずの個人もいれば、影響下に属するために脅かされて信じ込む個人もいます。が、神話となるくらいですから、かなりたくさんの人々が、妄信している可能性も否めません。

 

英語スクールを10年ほど運営している私にとって、TOEICの壁は大きいものです。たとえ、前回の記事で感じているように、英語教育の実態がどうであろうと、こうして歴然と数字化できるもののパワーは、とても大きなものがあります。

 

TOEICの歴史については、みなさん本当にご存知でしょうか?

 

http://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program/philosophy.html 1979年からほぼ40年が経とうとしています。その功績は大きなものがありますが、便宜を中心にして発展し、人々の生活に浸潤してきた感は拭えない結果になりつつあります。

 

日本人が作ったわけではなく、日本人がアメリカのある団体に依頼して作ったもので、今もその形態は続いています。が、私が留学した1988年から20年ほどは、ESL:English as Second Languageの先生たちですら、10人にひとりくらいしか、このTOEICの存在は知りませんでした。

https://izu-biz.com/2017/01/05/post-1349/ ここにあるように、受験者は、日本と韓国に大きく偏っています。在日や在韓の他国籍の人々が受験することはありますが、アメリカでの
TOEIC受験の案内は見たことがありません。

 

2007年には、Speaking & Writingテストを新たに設定しましたが、その受験者数はグラフの通りです。

かたや年間250万人が受けていますが、S&Wは年間で4万人に満たない状態です。この数は伸びていくのでしょうか?1/60というのは、相当な差です。なぜこのテストは10年過ぎた今でもこのような伸びしかないのか?

創始以来のグラフはこれが最も詳しく、2011年分までしかありませんが、2013年から2017年の資料でも250万人のラインで前後しています。今後、TOEIC L&R受験者は減るのでしょうか?そして、S&Wの受験者は増えるのでしょうか?

 

協会に関わりがあるわけではないですし、Precious One English Schoolでは、英語検定全般を『水戸黄門の印籠』と位置付けています。必要があれば、誰かに見せて平伏してもらうか、納得してもらうか、認めてもらう、程度のものでしかないわけです。

 

それでも、「烏合の衆」から自分の英語の実力を示すためには、ザルにしっかり掛けて篩ってもらうためには、英語検定は有効な手段のひとつです。資格とまでは行かないのかもしれませんが(スコアやモノによっては意味が薄いものも多々あり、です)、それでもないよりはいい、という結果や、ご覧のように団体、つまり会社で導入されたがゆえに、受験者数は多いという数字になっています。

 

これまで、ある特定のTOEICスコアがなければ、上長になれない、という社内規定に出遭ったことが何度もあります。この設定自体に意味があるかないか?を、管理者側のほうがわかっていないケースが多くあり、TOEICスコアと英語におけるその他の評価システムを導入していることは稀でした。生徒さんにはお気の毒すぎるプロセスです。

 

ここで、ますます学習する意欲が激減し、強制力にまみれ、楽しくないどころか、憂鬱で重苦しい気持ちが増えていくわけです。本末転倒状態が出来上がります。

 

いざ、いろいろなスクールに行ったり、独学を開始しても、テキスト・講師次第では、目標が叶わないまま、挫折するケースもたくさん見てきました。

 

TOEICを中心に学習してきた生徒さんに多いのは、「英語が実力として安定しない傾向」が強いことです。たまたま英語を学習してきて、最終チェックとして英語検定としてのTOEICを採用した場合には、実力としてスコアも似たところで安定します。しばらく英語の勉強をしていないんだよなー、などとおちゃらけていても、かなり如実にスコアは物語ってくれます。ところが、TOEICの「先読み」「Browsing」「語彙の暗記」などを学習の中心に置いた方々は、数か月や数年経つと、せっかくやった勉強がまったく定着しておらず、スコアは悲惨なものになります。「落ちたぁぁぁ😿」と。

 

ですから、TOEIC以前の、英語の基本や、心の持ち方、物事を考え抜く力、合理的に、時間を配分管理

する力や学習対象物を認知する力、など、やるべきことは山ほどあるのだろうと思いますが、神話がゆえに、多くの方々は、英語を再開してみるか→じゃ、TOEICとなってしまうことが多いようですし、外側:会社や友人、社会の影響で、TOEIC中心の学習と落ち着いてしまうケースが多いようです。

 

英語スクール運営者泣かせなのか?

 

それとも、これを商機として捉えるべきなのか?

 

私はかなり長い間、嘆いております。

 

このような言い方をすると傲慢かもしれませんが、TOEICテストは侮辱以外のナニモノでもないわけです。もしも、同じような質問群を日本語でされたら??あまりに長い2時間ではないでしょうか?バカらしい (・・;)としか思えないですし、990点以外を取れる気がしないのです。

 

しかも生徒さんにとっては、この学習法によるデメリットのほうが何倍も大きい (・・;) 大きすぎる 😿

 

私は知っているのです。TOEIC990点からその先のほうが英語学習は長いことを。そのために必要な基礎力を無視した、スコア優先の学び方の意味は薄くなります。ましてや、Precious One English Schoolは、ひとつの行動が、いくつかのエリアに被り、さまざまなスキルへと発展していくことをプランしています。

 

みなさんは、結果論としてTOEICスコアがよかったことと、がむしゃらにTOEICスコアを上げること、どちらを選びたいんでしょうか?本当の意味での英語をマスターすることと、希望のTOEICスコアで停滞してしまうこと、あるいはその時点から下がってしまうかもしれないことと、どちらを選びたいんでしょうか?

 

教えるようになってから、日本に戻ってきてから、TOEICの存在を知り、すぐに受けましたが、2回受けて2回とも満点でした。もうこれ以上、お金と時間を費やす気持ちにはなれません。そして、私の生徒さんも、「目安」として、このスクールにて模試を受ける人は多いですが、会社提出・履歴書記入に必要がない場合には、きちんとスキップできる方ばかりです。

 

ある基準として使うことは正しいにしろ、本当の意味での英語力との乖離をしっかり理解しながら、英語は学んだほうがいいですから、TOEIC神話に、少なくとも踊らされる側になるのはやめておきましょう。

 

他にも日本はかなりの間違った神話だらけです。政治にしても、行政にしても、生活のさまざまな概念や仕方にしても。また、それは別の話ですが・・・。

 

次回は、単に子どもを無責任・放任に育てるのではなく、持って生まれた潜在能力を引き出す方法について、少し書いてみたいと思います。週に1回を予定しております。最近、とっても忙しくなってしまい、Blog記事も多く過去のものでごめんなさい。Kick Me Englishやこのサイトの質問形式に答えているものは、昨今のものです!