多くの人々は、「生き延びるために進化の途中で獲得してきた本能に強化された認知」により考え方や行動を左右されていきます。
最もシンプルなものは、この「生き延びるため」という大前提を理解しているかどうか、です。たとえどんな苦境に立っても、たとえどんな人々に囲まれても、たとえどんなに苦手や新しいことに挑戦せねばならずとも、この生き延びるためには心や身体が動くようにデザインされてきました。
同時に並行しながら、脳が使う莫大なエネルギーを節約し、考えずともやらずともいいことは完全に無視できて選択しないように、という進化も遂げ、必要な臓器や機能はますます進化し、不必要なものは退化して絶滅する。これが、生命体=Organismの完成への道のりです。
ただ、人類は地球の滅亡を観ることなく絶滅します。たくさんの動植物を絶滅させてきたツケをいずれ支払わなければなりませんよね・・・。
そして、この「生き延びるため」のわかりやすい日々のささやかな考えや行動のための選択肢は、「自分は存在する、生き延びる価値がある」と都度都度思えることで、それが強化されることが大切なわけです。
日本の歴史上、切腹や神風特攻隊など、「生き延びないで自分の生命に始末をつける」ということを選べた人たちはものすごいんです。ただ、自殺に近いような、追い詰められるようなことはまたもや省察をしたほうがいいこともありますね、ヒトの心の動き方について。そして、昨今も自殺が多い国や文化など、研究は行われてきています。
自分が正しくて生き延びる価値が大いにある存在であることを、いっしょに生きている人たちに賛成してもらわねばならなかったり、パワーをつけて有無を言わせぬ状態にしたり、あの手この手を使って繰り返すことに時間を費やしたり、せっかくのエネルギーを費やす個体は確実に存在します。
イッタイ数字にしたらどのくらいの生命体が地球誕生以来、生まれて死んだのか、その数のスケール感もわからないまま、小さく自分が生きている範囲のヒトたちをせめて認めさせたいと思ってしまうんでしょうね・・・。自分のやっていることや考えはとても正しい。かたやあなたは間違っていると指摘し続ける・・・。
そんなことにエネルギーや時間を使うのは、本当にもったいないんですけどね・・・。進化の一部だから仕方ないという問題ではなく、早めに気づいて、卒業はしてほしいです。
ゲイを認めないとか、こうしなければマスターできないとか、自分のやり方がベストだとか、それは他人には通用しないことがあることを、早期にわかったほうがもっと自由になれるし、進化できます。繰り返し、持論を披瀝されても、途中からもう耳が拒否して聴こえないこともありますから、無駄が多すぎます。
残念ないきものというシリーズがありますが、最も残念な個体は、ヒトから選ばれるのかもしれませんね・・・。少し考えてみてくださるとうれしいです。
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