価値観:何に価値があると認めるかに関する考え方。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方]。ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断]。
2024年の最初の心理ブログのスタートはシリーズ:価値観です。
多くの人が最近この価値観という言葉をよく使うようになりましたが、本質的にあまりわかっていなかったり、 この言葉を使うことによって 丁寧に自分の考えを説明することをしなくなった傾向があります。 それにより人間関係が分断化されたり、 消滅したり、Homogeneity:同一視・同一化が進んでしまったり、 残念なこともたくさん起こっています。 なので もう少し 価値観について考えてみましょう。
例えば政治に対して あなたは何を 理想としていますか?もちろん 理想が実現することはないにせよ、 政治家たちが国の代表としてそちらの方向に向かっていることを実感できていますか?
社会に関する価値観:説明責任や環境への配慮、公平性、尊厳、個人の権利、地域社会、社会的責任などがあります。 組織の価値観:組織の目的を示すものであり、従業員に指針を与え、顧客の信頼を得る上で重要。
昭和生まれの私にとってはこの 社会に関する価値観には、子供の頃から何の期待もしていませんでした。 それゆえに私は20歳を過ぎた頃にはお金を貯めて アメリカに行くことを決心したんだと思います。読書から得た知識やジェントルマン たちから聞いた 見聞 よりももっと、 アメリカでの暮らしはこの社会的価値観を育ててくれました。 期待してもいいんだなと・・・。民度が高いのはなぜなのだろう?と 何度も首を傾げたものです。
民度: 特定の地域や国に住む人々、または特定の施設やサービスの利用者などの集団の平均的な知的水準、教育水準、文化水準、マナー、行動様式などの成熟度の程度を指す。民度は高いほど良いとされる。
民度が低いとは、一般的にマナーやルールを守らない人を指す言葉で、具体的には、店員さんに横暴な態度を取る、ポイ捨てをする、路上喫煙をするなどがあり、これらの行動を平気でする人々は一般的に「民度が低い」と言われがち。
私が最初に住んだ場所は、映画 American Graffittiの 撮影場所で、ベッドタウンに住む 高校を卒業した青年 四人が最後に一緒に過ごす夜を描写した映画でした。Modestという町は後々 ヘリコプターのCross-countryで訪れることになるのですが、 ロケ地はSan Rafaelという街です。ここはとても古い町で、 たった1つだけあった大学に付属していた 短期 英語 集中 学校に 通い始めたのでした。 最初は寮に入ったんですが、 とにかくご飯がまずかった(笑)。ここで 民度を学びます。
キャンパスの芝の上では知らない人に会ったとしても 挨拶をする。友達と会って 立ち話をする時には友達がどんなに楽しいことを経験したかをちゃんと聞く。 わからないことは分からないとちゃんと笑顔で答え、 調べてくることを約束し 本当に調べる。 社会で何が起きてるかについて興味を持つ。 たくさんの人種のたくさんの 国 の バックグラウンドを持っている人たちの事情や生活に興味を持つ。 みんなが公平に扱われてるかどうか気に掛ける。相手の都合を優先し、 自分の都合も同様にはっきりさせる。 キャンパス外であっても、知らない人であっても、挨拶はきちんとする。Thank、 pleaseを頻用する。
などなど、最初の数か月で 私は本当にアメリカが好きになりました。こんなに大切に扱われていいのだろうか?と思うことも何度もありました。 例えば、車のドア開けてもらったり、コートをかけてもらったり、 椅子を引いてもらったり。 そのうちUC BerkeleyのWomens’ Studiesを学ぶと、またこれについても一家言ある 女性はいるのということも知るのですが(笑)→ レディファースト反対派。
そして私はそれに慣れて行き、 いつしか 在米 20年になってしまいましたが、 その後日本に帰ってきた後でも、日本の社会に関する価値観はそこまで成長していないことが分かります。 ただ嬉しいのは、昭和で行われたことはもう古い価値観になっていること。「 色々 うるさくなったから・・・」と言う愚かな 人々が減ったことはとても良かったと思います。
誰かを自分と同じように扱うことができるかどうか?誰かに支えられているということを忘れないこと。 これが社会に関する価値観を揺るぎないものにしていくと思います。皆さんの生きている社会はあなたの価値観に合っていますか?
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