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映画あれこれ

Dec 17, 2005に書いた文章です。

映画を見るのが好きになったのは、どうしても英語を速く上達させたかったから、というのが理由なのですが、実際には、お手軽で安いエンターテイメントで、無趣味な私には受け入れやすかったせいもあります。日本にいたときに見た映画は数えることができるほどで、叔母に幼い頃見せてもらった数本と東映まんが祭りが1回、デートで見たのが、邦画が;「燃える秋」洋画が;Gone with the Wind, Rocky III, The Heaven Can Wait、「黒い瞳の」の合計、10本にも満たないほどでした。TVでやっていたものは見ましたが、当時の私はIndiana Jonesシリーズも、Back to the Futureも見たことがなく、流行と言われるすべてのものから取り残されていました。

最初に通った英語学校では、働いていたおかげの福利厚生で、毎週$1で映画が見に行けたのです。私が最初に見た映画は、Married to the MobというMichelle Pfeiffer主演のコメディでした。それから1988年は、Big, Coming to Americaなどいい映画をたくさん見ました。そのせいでスラングやおもしろい言い回しも覚えることができ、私はどんどん映画を見ることになります。

パートナーと暮らし始めたときには、ほぼ毎週映画館に行っていました。彼が台湾に行ってからは、それほどひとりで行かなくなりましたが、最新作でどうしても見たい、待てないものがあれば行きます。最近は、Harry Potter~ The Goblet of Fireを見たのですが、大満足でした。少しストーリーが端折られているのはしょうがないです。

今真剣に考えてみると、私が見た映画はすでに5000本かそれ以上くらいにはなっていると思います。何しろ、ケーブルが発達したおかげで、今、月々わずか5500円ほどで映画のみを1日24時間CMなしでやっているチャンネルが、50以上あり、他にも民放やケーブル局などの映画を含めると、暇であれば1日5・6本は見れてしまいます。そのせいで、劇場にわざわざ映画を見に行くまでもなく、劇場公開が終わり半年以内ほどで、最新作がバンバン出てくることになり、お金と時間をかけずとも簡単に楽しめてしまうわけです。
私は、ドラマを見ることができません。どうしても先が知りたくなり、また来週同じ時間にチャンネルを合わせなければいけない、という縛りが嫌いなのです。見逃してしまうととても損した気分になります。Sitcom(Situation Comedy)は人気作であれば、必ずRerun(再放送)があり、特に連続して2本が毎日やっているので、それでまとめて見ることもありますが、「ああああ、キリがないなぁ」といつも思います。日本語放送もあるのですが、私はそれが理由で見ていません。渡米したばかりのときはなつかしくて見ていましたが、ここ10数年ほどはお正月しか見なくなりました。

が、映画はちゃんとストーリーが終わるじゃーないですか。1時間半から最長でも3時間ほどで終わる。これはとてもいいのです。気がかりでなくて、とてもすっきりする。ある人々の人生や考え方などが画面を通してしっかり伝わってきます。そこでUSの文化や成り立ちや歴史もとても勉強しました。耳がよくなったのも、当時、とても貧乏な学生でお金がなく、字幕を出す機械が買えなかったせいもあります。当時は、TVにキャプションが内蔵されておらず、ビデオデッキのようにTVにくっつけて使うものが売っていたのです・・・。いつから字幕が出るようになったんだか覚えていませんが、留学生が我が家に住むようになってから、キャプションを使っていたので、おそらくここ10年くらいのことではないかと思います。

何本も見ていると、どんどん分かることがあります。心理学的には、人は自分と同人種の人々の顔を見分けるのが得意なのですが、異人種の顔をしっかり見分けることができない、とされています。が、私はかなり得意なのです。日本で暮らしていた頃から、人の名前と顔を合致させるのは得意だったのですが、異人種でも大丈夫だったとは・・・。大学の頃、単位取得の条件として、実験に参加することが義務付けられていたのですが、私はその実験で平均値を大きく上回り、教授をがっかりさせたことがあります。彼が取りたかったデータは、逆だったからですね。住んで何年という資料もあったのですが、生まれ育った人たちでも不得意な人たちが多いのでした。

さらに、私は発音を聴き分けることができるようになりました。最初のうちは、BritishやAustralianアクセントだったのですが、北米全体の発音傾向やら、何が母国語なのかまで英語で話せばわかるようになりました。けっこうひどく方言が出る場合には、USの何州出身・育ちかまで当てることができます。

そうして映画に埋もれた生活を続けていき、私はどんどん日本語を失うことになるのです。ここからAOL Japanに繋げるようになったときの、私の書き日本語はひどいものでした。書くことは、両親に手紙を書く以外はすべて英語だったので、語順がすべて英語化してしまい、とんちんかんで長い文章になってしまうわけです。翻訳したような日本語(笑)。やっと8割ほど復活しましたが、英語を使っている限り、スペイン語を習っている限り、私の書き日本語は渡米前には戻らないのでしょう。

(が、私の取柄は、日本語で話すときは英語をちゃんぽんしないことです。相手が英語を話す人ならば、たまーに日本語が出てこないときに英語の単語を出してしまいますが、ここでも怠慢はせず、ちゃんと日本語を通すようにしています。が、Downsideとしては、自分の頭の中で英語で考えているときは、思わず母などに英語で話しかけてしまうことです・・・>通じないとわかるまでに数秒かかります)

最近、数度、AOLの映画の掲示板に書き込みをしたのですが、わかってくれる人がいるとかなりうれしいもんですね。日本に渡っているかどうかもわからず、芸能人の生い立ちやら作品群などまで理解してくれる人がいると、けっこう多弁になってしまいます。そういう意味では、わが社の社員Sちゃんは私が映画の話をできる数少ない人の中の一人です。オタッキーなわけではないのですが、自然と情報量が多いので、芸能人ゴシップやらいろいろわかってしまい、ネットがあるせいで調べることもでき、どんどん詳細まで理解してしまうことになり、同じ映画を見ていても違うモノたちを見ているんだろうな、と思うことは多々あります。

パートナーは、けっこう映画を選ばない人で、ホラーを見るときには毛布を顔まであげて見ます。すぐに目を隠せるように、ってことらしい(笑)。ビジネスパートナーは、コメディが好きです。わかりやすいほうが楽しい、エンターテイニングだよ、ってことらしいです。社員のSちゃんはクラシックはあまり詳しくないですが、ハリウッド映画はかなり見ているほうだと思います。

私は、と言えば、最近は邦画やアジア作品をケーブルでやる以外のものはまったく見ておらず、特に韓国や中国モノについていけていません。北京語を習って台湾で映画三昧するというのもいいのかもしれないです。生涯で何本くらい見れるかわからないし、映画名鑑などで印をつけようにも、完全版がどこにあるのか調べるのも面倒だな、という気はしています。もしも、商売がうまく行かず、日本に帰ってあくせく働かなければならないことがあったら、深夜にビルの清掃おばさんをやりながら、家庭教師と翻訳と通訳でバイトをし、さらに映画評論でカムバックしたいと思っています(笑)。

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