03/30/2007 にアップした文章です。
日本に戻ってきて、7ヶ月経とうとしているところです。調布近辺から始まり、大雑把な目で見た日本の概要を把握し、やっと細かいところに目が行くようになりました。居酒屋やレストランが「狭いっ!」と感じるのは、まだまだ拭いきれそうにはありませんが、電車は朝のラッシュでなければ乗れます。しかも、この前、銀座に行くのに、8時台ではあったものの、京王線の「女性専用車両」というのに乗ってみました。初体験はいつもドキドキだ・・・。あれ、いいねぇ。女性同士だと押し合いへしあいもなく、個人空間も出来る限り守っており、私は「怠け癖」がついてしまうものの、次回もそんな機会があれば、女性専用車両に乗りたいな、と思いました。いやー、空気からして違うよ・・・。クリーンだ♪
ええ、ええ。こんなふうに日々の日本再認識の学習は続きます。最初は、図書館ごときで感動し、アタックNo.1の鮎原こずえのようにキラキラした眼になり、感動ウルウルものだったのですが、だんだんそれは細かいところにまで発展してきました。図書館の貸し出しは、2週間で20冊ってぇことに、私は本当に半年前、感動したのです。しかも、オンライン化が進んでおり、ネット上で延長手続きまでできてしまうし、予約はできるし、新書依頼までできてしまっていたので、「うひー、便利な世の中になったもんだ♪」と感動していたわけです。アメリカでは、大学の図書館で読む書物以外は(ほとんどが学界論文や資料)、私は購入していました。図書館を使うほどの時間がなかったことと、学校の勉強で忙しく、今ほどには読書量がなかったことが原因です。しかし!日本語復活のためには、やはり読書はいいねぇ・・・。が、影響されにくいようで、微妙にされている私は、時代劇風な言葉を発していることに、時折気づくのであった。「解せぬ」「すまぬ」「いかさま」「さようにて」などなど、相手がびっくりマークな顔をしてからわかるんだよねぇ(笑)。
新聞やネットでのニュース、TVやつり革広告などにもしっかり目が行くようになり、だんだん日本の情報フルについてもわかってきました。校長センセがおっしゃっていた、メディアによる特徴というのがわかってきて、おもしろくなりつつあります。中吊りで、創価学会の雑誌の広告なども見たし、裁判員制度のセミナーなども見たし、「なんちゃって英会話」が通用するような塾や英会話学校の広告なども見ているし、相当な勉強量にはなっています。特に、政治についていろいろとTV・ラジオ・雑誌等で話している人々がいますが、ほぼ9割近い人たちが、「わかっちゃーいねー」のだということが中途結論として出てきました。なんだか、ああいったものを毎日見ていると、私まで感化されて鈍化しそうなので、アメリカに住んでいたときと同様、映像つきの衝撃的だったり、繰り返しの多かったりするニュースは避けています。
それにしても気になるのは、TVの字幕スーパーである。同じ日本語を話しているはずなのに、文盲率は、日本はたいへんに低い(ゼロに近いとされている)はずなのに、どうしてもスーパーが出る・・・。誰のために?何のために?という疑問・・・。私が日本に住んでいた19年前までは、ニュースのサマリー(要約)や、歌のタイトルやその他が出るだけだったのですが、話し言葉までがどうもスーパーになっているのは、鬱陶しすぎる・・・。耳がたいへんに悪くなっているのは、都会の騒音や人口が増えて雑音が多くなっているだけではなく、コレも原因の大きなひとつなのでしょう。耳が悪くなるということは、語学も進まず、音楽に対しても鈍感になり、コミュニケーションの技術も下がり、悪いことばかりが増えてきます。せっかく持っているはずの感覚器官を使わないのは、いけませんや・・・。眼ばかりを使って近眼が増え(かく言う私も近眼なのですが、読書から、と信じています)、ますます風景を愛でるチャンスを失います。
PCでお手軽にできるいろいろなサービスがあるのにも、本当にびっくりしてしまいました。空き時間を利用して、単発の通訳の仕事をやろうかな、と思い、語学系の派遣の登録をしようとしてびっくり!横田基地での仕事では、顔がスキーインストラクターのように日焼けをし、通勤時間がかかりすぎ、みなさんが一生懸命働いているのに私だけ遊んでいる風に見え、たいへんに後味も悪かったので、今回はオフィスか観光地での通訳がないか、と探しているところです。どうしても遊んでいる時間があるのが耐えられず、それは24歳でアメリカに行く前の、2年半で600万を貯めたことでも証明済みのように、朝から晩まで働いていないと、どうも不安なのは性分なのかもしれません。それに、母にはボーイフレンドがいて、週末と水曜日には不在だし、西さんは台湾にしょっちゅう行くし、ネコたちは5月11日まで連れてこられないことが決まったし、それまでなんとかひとりぼっちではなく、「時は金なり」の金言をそのまま実行にしたいというのがあります。パチンコはね、もう騒音がすごいので、疲れたよ・・・。飽きた・・・。カルチャースクールを開始したので、あんまりバクチばかりやっているわけにもいかず、Role Modelとしても「誰に見られても誤解のない態度」は保ちたいだろうな、と思っているのです←だろうな、って推量程度なのか(笑)。
あ、そうそう。登録がオンラインでできてしまい、結局は顔合わせだけに出向くだけでよく、会社案内や手続きの流れまでも、映像で見ることができ、職務経歴や履歴書やスキルなどもPC前で充分終わってしまうのね・・・。あんまり気をよくしたので、語学系の派遣が強いところにたくさん登録してしまって、半日以上の時間を掛けてしまったのです(笑)。やっと世間が見えてきた感じなのだわ・・・。
これまで、折り込み広告の求人なども、大好きでよく見ていたのですが(幼い頃からの習慣って怖いよね・・・)、時給がそれほど上がっていないように思えていたのです。が、実際は、探すところによりだいぶ時給は変わる。同じ業務内容であっても、同じところからの派遣依頼であっても、仲介に入る派遣会社の規模や事情により、時給まで違ってくるということもわかり、だんだん仕組みが読めてくるようになったのです。同じ仕事で、かたや2000円で募集をかけているのに、もうひとつは2150円で、イチバン高いところは2450円と、この差はすごい。賢くなければ見落としてしまうわけです。350円違うと、月額で6万も違うんだよね・・・。そりゃー、すごい差だ。
こんなふうに、「わりと要領よく賢く」日本社会で生き延びていく術に、違いがかなりあることを知った私は、自分の査定額なるものを割り出すことができるようになり、たいへんに気をよくしています。登録会に1個で掛けた翌日に、すでに紹介が3件入り、「なんだよぉ、年齢は実力が認められればあんま関係ないんじゃん」と、たいへんにほっとしている・・・。それらを鑑みると、もしも会社がコケても、月額で5・60万は稼げることが判明し、西さんもほっとしていることだろう・・・(今、台湾ですので、スカイプとメールでやりとりしています)。すでに著名な会社の会社の社長付の通訳の仕事が入りました。受けるかどうしようか迷っており、中期くらいならばいいかもなぁ、世間が広がるかもなぁ、と思っているところです。
アメリカで身につけたはずの生活での様々なルールや法則を、またもや日本に戻すのはけっこうたいへんだ・・・、と思ってきたのですが、「案ずるより産むが易し」でいても大丈夫な場合もあれば、私のようにしっかりやる気がなければダメな場合もあるのね・・・。私の日本語はやはりまだおかしいらしく、体言止めや結論から話す傾向やすぐに「ありがとうございます」を言ってしまったり(英語ではThank you, pleaseはどんな相手にも1回はつけている模様)、知らない人とすれ違うときにも「こんにちは」と声を掛けそうになったり(爆)、と、まだ試行錯誤は続きます。
私は、他人に欠点を指摘されるのが嫌いではなく、言ってくれる人に対してたいへんな好意を持つようです。相手は「疎ましいから言ってるのに」ということが、日本ではあるかもしれませんが、わんちゃんのようになついたらごめんなさい(爆)。そして、世間をまだまだ知らないバカな私は、続けて学習をしていくのである・・・。はぁ、どれくらい掛けても純日本人様式には戻らないのだろうなぁ・・・。
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