人生で優先すべきこと その3 家族

家族についての考え方はさまざまだとは思いますが、その愛の強さは社会的連鎖であるようです。どういう意味かというと、家族が小社会として親戚一同まで含むところもあれば1戸である場合もあるにせよ、血脈を共にしたり、共にしておらずとも共にしている血筋のものとしてみなされるメンバーをどのような地位・扱いにするか、というのは、伝統的に汲み汲みと伝えられていくようです。それが大きく転機となるのが、戦争や経済的没落や血脈が切れる場合でしょうか。現代では、跡継ぎ問題も大きいかもしれません。

たとえば少子化になり姉妹しかいない場合には、家は絶えるわけです。そのために不安が生じていろいろなことを無理強いしたり、結婚に条件をつけたり、と、まぁ忙しいことになりますよね。愛がそこにあるか?というと、まぁ、よくわからなくなるんですが・・・。

みなさんはご自分が家族の理想の姿とはどういうものだと考えているか意識したことがありますか?

心理学者 Adler:Freud派は『家族価値』という概念を残しています。

家族価値の心理的側面

家族の理想と目標: 家族価値は、その家族が何を大切にし、どのような状態を理想としているかを示す。

養育環境への影響: 幼少期に育った家族の価値観は、その人の「ライフスタイル」や行動パターンに影響を与える。例えば、親の価値観に従おうと努力したり、逆に反発したりする。

両親の価値観: 家族価値は、主に両親の価値観によって決まるが、両親の間で一致しない場合もある。

 「学歴が大事」「男は男らしく、女は女らしく」「人に親切にすべき」「長男が家族の責任をとる」「年末年始などは家族で過ごす」など

家族の価値観がもたらすもの

安心感と愛の基盤: 家庭は、愛され、受け入れられる経験を通じて、安心感や自己肯定感を育む場所でこれにより人の成長が左右される。

社会性の育成: 家族は、社会で生きていくための基本的な生活習慣、人への思いやり、倫理観、自立心などを教える最初の教育の場となる。

自己価値の認識: 家族関係の中で、自分の価値を認識し、境界線を引く方法を学ぶ。

共依存の可能性: 家族の期待に応えることや、家族の面倒を見ることが自己価値に繋がると無意識に感じてしまう場合、他者のために自分を押し殺してしまう「共依存的な関係」に陥る可能性もある。 

これらのことを考えると、まずやってみたほうがいい作業としては、「この自分の持つ家族価値は自分にとってどういうものなのか?の解析」です。負担や重荷すぎる場合もあれば、誰かにこの正しさを家族のメンバーでもないのに押し付けていたり、そのために人間関係がうまく行かなくなったり、など、マイナス面も多く顕れているかもしれないことを探ってみるといいです。

それにより、微調整や革新的改革に取り組んだりすると、優先順位そのものをつける意味が深まります。そして「存在していて当たり前の家族」を失ったらということについても、いつか突然ということも考慮に入れて準備をしてみるのもいいかもしれません。あるいは、威厳を持ち続けた親や祖父母が子どもに戻ってしまう介護状態を乗り切れるかどうか、などについても、少しは考えておくと、自分の成長として踏み越えていかねばならぬステップとして受け容れていけるようになります。家族価値は大切なものであるがゆえに、優先順位をつけたら、しっかりと取り組んでいくだけ自分の充実度も高いです。

家族価値に対しての優先順位が低い場合も、これらを考えることにより、「どうしてなのか?」がわかるようになります。非婚時代に突入し、家族関係をはじめとするあらゆる人間関係が希薄になっていくことが予測されています。みなさんはどうやってその愛の欠乏や不足を補う予定でいますか?