お金がなければ生きていけないのが事実です。文化文明が発達し、貨幣制度を取り入れて以来、不公平さも徐々に解消されて、人類全体の知性や知識力や知識欲が上がってきたことも事実です。ただ、お金では生きる上で最も大切な上位・上質・本質が得られないことは古今東西多くの富裕者が語ってきています。
それでもヒトはお金の優先順位を高くしすぎているという現実は否めません。
お金の存在意義は、主に交換・価値尺度・価値貯蔵の3つの機能にあります。これらにより、物々交換の不便さや不均衡さを解消し、社会活動や生活を円滑に行うための重要なツールであり、それに付加価値をつけ続けてきたのがヒトの性です。
お金の3つの機能の説明をすると;
交換機能: お金は物々交換の「仲立ち」をします。Aさんが欲しいものとBさんが要らない、あるいは過剰に持っているから売りたい・何かと交換したいというものがたとえぴったりとマッチしていなくても、お金があればそれが仲立ちとなり、一時的な交換が成立します。
価値尺度機能: 商品やサービスには値段(価値)がつけられています。この「値段」が、お金という物差しによって測られています。これにより、何が安いか、何が高いかを判断し、売買の基準となります。
物やサービスをお金という貨幣の価値の基準で決めておいて、それを前提に納得したニンゲンが第一の機能である交換をし合っているわけです。実際にAさんが欲しいものを売っている業者はもっと遠くにいたとしても、仲介して労働力を売ったニンゲンがまたその労働対価として貨幣価値を得ているというわけです。
価値貯蔵機能: お金は、価値を蓄えておくことができます。腐ったり、傷んだりしないため、将来必要になったときのために富を保存できます。例えば、100万円を貯金しておけば、1年後も100万円の価値が保たれます。
それが発達した考え方が、利子や投資といったものです。
社会の中でお金の役割は大きく、ある個人や会社にパワーを与えます。
経済の血液: お金が社会を自由に循環することで、経済活動が成り立ちます。コンビニやスーパーで商品が売れ、従業員に給料が支払われるなど、経済が円滑に回ります。お金が滞ると、経済は機能不全に陥ります。
社会的な信用: 現在のお金は、その素材そのものの価値だけでなく、「みんなが価値を信じている」という社会的な信用によって成り立っています。この信用が、お金の価値を支え、経済活動を可能にしています。たとえば仮想通貨などもこれによって価値が変わるわけです。
これらを踏まえたうえで、あなたの人生におけるお金の優先順位はいかほどでしょうか?お金というパワーを持つことはあなたにとってどの程度重要でしょう?
お金の優先順位を考えるためのステップ
1. まずは緊急時の備えと生活の安定を確保する
生活予備費: 病気やケガ、失業などの不測の事態に備え、生活費の3〜6ヶ月分を優先して貯蓄します。
収支の黒字化: 無駄を省き、収入が支出を上回るように家計管理をすることがすべての基本です。
2. 将来の「3大支出」に備える
教育資金: 子どもの進路によって金額は異なります。大学進学など大きな支出に備え、計画的に貯蓄・運用を始めましょう。
住宅資金: 物件購入には頭金と諸費用が必要です。いつ、どのくらいの予算で家を買うか、具体的な計画を立てましょう。
老後資金: 将来のために、教育資金や住宅資金とは別に計画的に貯蓄することが重要です。
3. その他の重要な支出を考慮に入れる
不確実性のある支出: 病気、ケガ、介護など、いつ必要になるかわからない支出にも備えが必要です。このために保険を購入し、現在大金を貯蓄せずとも済むようにするオプションもあります。
自己投資・自己満足: 趣味や旅行、スキルアップなど、自分の満足度につながる「今この瞬間の幸せ」にもお金を使いましょう。特に若い時期の自己投資は、一生ものの資産になることもあります。
人生のイベント資金: 上記以外にも、結婚資金など大きな支出のイベントに備えておくことも大切です。
多くの人々は、ベーシックな「生き延びられるための質素な生活」からどんどん贅沢や便利の追求を重ねていくために、お金の優先順位は高くなっていくようです。
これらの知識をしっかり咀嚼した上で優先順位を決めて、お金に振り回されたり、お金をパワーとして持っている人に振り回されないようにしていただきたいものです。








