心理的成熟のために その1 自分というニンゲンはいったい誰でどんな存在なのか?

「自分という人間は何者か」という問いは、哲学、心理学、そしてあなた自身の人生において最も根源的で複雑なテーマです。自分を知るということがあなたがどう生きていくか、何を求めて獲得していくか、何をあきらめたり捨てるか、などを左右していきます。あなたは自分のことを充分に知っていますか?人として成長・成熟していくためのまず第一はここです。

1. 自分らしさを構成する「3つの要素」

価値観(何に重きを置くか)

強み・スキル(何が得意か)

ライフ・コンディション(生活環境や状況) 

ここを相対評価で考えるのが中心になると「井の中の蛙大海を知らず」が出来上がってしまったり、「へとへとになり続けるゴールが見えないマラソン」に参加することになってしまいます。他者が決めたものに頼る・指針にするということは危ういんですよね。ですので、ここで、自分由来のものをしっかり核としてください。他者の意見や感覚は大事です。が、それはあなたにとっては「参考資料」でしかないんです。学びの種であって、あなたの一部にはならない。ここを間違えないように考えてみてください。

2. 「固定された自分」は存在しない(分人という考え方)

「本当の自分は一つ」と考えると苦しくなることがあります。人は相手や環境によって異なる面(分人)を見せており、それら全てがあなた自身です。 

仕事の時の自分、友人といる時の自分、家族といる時の自分は違っていい。

多様な「分人」の集合体が、あなたという存在です。

あなたというニンゲンがいかに複雑なのかはきっと気づいているけれども、どうしたらいいのかという突破口が見えない問題にぶち当たったり、難問に直面したり、あちらを立てればこちらが立たずな状況になることはよくあることです。子どもの頃から今までのどこかで、「多重人格かも(二重くらいの生易しいものからスタートしますが)」と思ったことがあるかと思います。それは複雑だから。

このときに考えたほうがいいのはあなたがの行動や思考を分かつものは:

Time: タイミング・時間・期間(長さ)

Place: 場所・空間・次元・距離感

Opportunity:場合・機会・確率・関与性

Person:相手・関連する人々やグループ

これによって湧き出る感情や行動は変わるはずなのです。だから真反対のことを選ぶことだってある。賢いからです♬ 多重人格なんかじゃないですよ♬ この揺れを自分だとして受けとめられるかどうかは大きいです。

3. 「自分軸」で生きる存在

「自分軸」とは、他人の評価やSNSのトレンドに左右されず、自分の価値観に基づいて選択する姿勢です。自分とは、自分の好みを大切にし、責任を持って選択していく存在と言えます。

コレですよね。相対評価で物事を観ているあいだは惑わされっぱなしになってしまいます。しかも!自分のチョイスに責任を持つというところまでがセットです。自分がやったことが不首尾に終わった場合にも、他責せずに潔く自分の至らなさを認めることはかなり難しいです。好き嫌いや損得で物事を選び、他者のせいにすることがないようにすることが多いと、自分がナニモノなのかがぶれていきます。

4. 成長し、変わり続ける存在

人は失敗や不完全さを受け入れながら、目標に向かって自己を変革し続ける存在であるとされます。 「今の自分」は、人生という時間の中で進化している過程にあります。

3.にも繋がりますが、この失敗や不完全さを認めないまま、ここに留まり成長をしないことを選ぶのは、畢竟「変わり続ける。しかも成長する方向に」という前提を捨てていることになりますよね。よくあるのが、「大人になったからもう無理」ってやつです。たとえば英語を学ばない人などはよく言いますよね。これ、何百回も観てます。高齢になると新しいものに関してよく言いますしね。成長の方向ではなく、留まることに決めてしまったら、コントロール権を失うことになります。ということは、自分の可能性や自分そのものを他者に預けてしまうことになり、自分というニンゲンがどういうものなのか、不当に扱われても致し方ない状態ができあがってしまうんですよね。

5. 「何者か」ではなく「何か」を感じる存在

「何者かにならなければならない」という強迫観念は厄介なものですが、本来の自分は、ただ生きているだけで価値を持つ、人間らしい感情や感覚を持った存在です。

これがSelf-Esteemの根源です。生きているだけで丸儲けと認められるかどうか。命があるのだから、連続性のチャンスがあるんだから、成長することができると信じるかどうか。これが底抜けにある人、ポジティブな人は Self-Esteemが高いです。自分の価値や存在を高めるために他者の悪口を言う必要もなければ、否定する必要もない。だって相対評価要らないですもん。

さて、新シリーズ、最初から少し重い内容だったのですが、しばらくおつきあいください。<(_ _)>