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楽しいことが見つからないモード:うつ病

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01/10/2007 にアップした文章です。

 

つらくてさみしくて切なくて、悩みつめてしまい、どうしても何も手につかない。考えまいとしても、ひとつの考えにまた立ち戻ってしまい、一生懸命考えまいとして避けているのに、あっちから追いかけてられているような気分になる。悪循環だとわかっているのに、明るい考えをもてない。

私には元来、そういうときがないのですが、それは先天的な遺伝子のせいなのですが、ごくごくたまーにそうなることはあります。そうですねぇ、年に1回か2回。それも「ぐったり感」として来ます。あまりにしゃかりきになって、日々を満喫しまくってしまい、勤労に励み、頭をパチパチ動かしてしまい、ナマミの身体も相当に参ってしまうようなときです。日ごろから、大人になっても7時間は眠らないと生きていけない、機能しないことにはなっているのですが、そんなときには、12時間くらい寝てしまいます。トイレに行きたくて起きるくらいになります。なので、世の中の方々が味わう無気力感やじめじめした気分よりは、ずっと不感症で、ただただ疲れて眠い感じなのです。が、PTSDで眠れない鬱モードというのも経験しました。本当につらかったです。

いわゆる先進国と呼ばれている文化圏に住んでいる人々は、生涯のうち、4人にひとり以上が鬱になります。25%以上。コレを高い数字と見るでしょうか?それとも「案外少ないもんなんだな」と思うでしょうか?鬱病は、精神病の分類で、Mood Disorder(気分・感情障害)と呼ばれるものの中に属します。たいへんに簡単な言い方をすれば、物事はたいていのものを二元論で捉えることができ、気分であれば「いい-悪い」「明るい-暗い」「晴れやか-曇がち」など、気分もその尺で捉えられます。鬱病と診断するのが難しいのは、もうひとつ、鬱病よりマイルドな症状でしつこく続く疾病があることで、Dysthymic Depression で、英和辞典にも載りにくい単語なのですが、「気分変調の、情緒異常の」といった意味があります。鬱病と診断されるものより、ずっと症状がマイルドなわりには、しつこく続きます。2年以上もこの悪循環から抜けられないものを指すのですが、回復率が低く、わずか50%となっています。

鬱病との差は何なのか?鬱病は、疾病にかかる平均年齢が40歳で、1年以内に85%が治癒に至ります。人生の中で、放置してきた精神面での自己の傾向である、Phobia(恐怖症の類)、Anxiety (不安の根源)、Panic(精神混乱の原因や対象物など)に関して、繊細ではなく、無頓着だった場合に、一挙に気分が落ち込み、脳内ケミカルのバランスが取れなくなるものを指します。機会となる事件が伴うのが特徴で、配偶者や肉親や親友などの死や、引越しや結婚や出産などに伴う環境の劇的変化、仕事での昇進や解雇など、ネガティブ・ポジティブ(吉凶)両方の事件で引き起こされます。この中で、本来ならわずか15%の人々が、上記にあるマイルドな症状を2年以上も続けるDysthymic Depressionと診断されるのですが、私が見た限り、日本ではこの長いしつこい鬱病のほうが、ずっと多いように感じているのです。

それはなぜなのか?Major Depression、いわゆる鬱病のときに、ちゃんと治療をしないからではないのか?というのが、私の推論です。

Dysthymic Depressionと診断されても、患者は笑うこともたまにはできるし、いつもいつも鬱症状を呈するわけではないので、第3者から見ると、至って「病気を言い訳にしている」ように見えてしまいます。またそこが、「鬱を悪循環にするもの:叱咤激励してはいけない」と言われるゆえんでもあるのですが、実際は、本当にそうなのか?と、疑ってしまう第3者がいるのも肯けます。

統計学上は、このDysthymic DepressionからMajor Depressionに移行したかのような症状を見せるDouble Depressionを呈する患者さんがたくさんいるので、日本精神医学界では、厳密に分けていないような気がするのです。逆に、Major Depression鬱病から完全に回復することができず、15-20%がこのDysthymic Depressionと診断される経路を通ります。

これらを参考にすると、やはりMajor Depression鬱病の治療がいかに大切かわかるでしょう。本来の鬱病は、自然に、あるいは治療をすれば、Episode(エピソード)と呼ばれる、気分が落ちて落ちて仕方なく、つらくて眠れず、食べられず、シャワーを浴びたり歯磨きをしたり、といった日常所作ができなくなることが、3-6ヶ月以内で治癒するはずなのです。早い人では1ヶ月かからず治るのです。そんなときに、精神科医や心療内科の門を叩いていれば、きっと人生の数ヶ月や数年をぼーっとやり過ごすことはなくなるのですが、いかんせん、投薬療法に大きく傾いた治療現状では、やはり成果が上がらないと推測できます。

何度も言いますが、薬には必ず副作用がありますし、続ければ同じ量では効かなくなってくるものが大半です。飲み忘れも出れば、依存症にもなります。

セラピーが必要なんですよっ!根本的な考え方で、ネガティブなものをポジティブに修正し、ポジティブすぎるものを中庸に傾けていき、行動そのものを直し、対人関係や自分の歴史や精神構造等をしっかり見つめることがなければ、悪循環はまた再発します。薬だけで、脳内ケミカルのバランスをいかに変えたところで、また、行動や考え方で誘発され、事件が起きればTrigger(引き鉄)となって、鬱病再発です。

ちょっと整理:

鬱病の現状

  1. Dysthymic Depressionからかかる人-そのままDysthymic Depressionな人
  2. Dysthymic Depressionからかかる人-そのままDysthymic DepressionでMajor Depressive episodeを何度か経験する人 いわゆるDouble Depression
  3. Major Depressionにかかる人-自然か療法を用いて、1年以内に治癒する人 その後再発するかしないかは、本人次第か治療次第
  4. Major Depressionにかかる人-Dysthymic Depressionに移行する人

自分は鬱病だと申請する人々は、自分はこの4つの中のどれなのか、まず確かめてみたほうがいいような気がするのです。治療法も異なりますし(日本のすべての精神科医や心療内科医がこれを理解しているとは思っていませんが・・・)、セラピーでは、この違いは大きいです。

第3者が感じるのには、このDysthymic Depressionの人々が、自分の怠慢から治らないのではないか?というダウトです。私個人の意見ですが(心理学部を卒業したので、いろいろ考えてはいるのですが)、そういったケースもあると思います。医者選びや治療選びも、なぜならば自分の責任の範疇にあるので、かかってしまい、無力な状態のときでも、やはりそこが未来を左右するポイントだと思えるのです。

楽しいことが見つからないモードになる前に、あるいは楽しいことが今は見つけられるモードのときに、状況判断できるほどの鬱病の知識や、その治療法についてはよーく考えておいたほうがいいです。4人にひとりですからね。自分がかからないとは言えないし、家族4人ならば家族のひとりがかかる割合なのです。薬や医者に頼るのではなく、自助するためのガイダンスをもらえるための態度を養っておきましょ。