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Biomimics

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09/19/2007 にアップした文章です。

 

Mathematics, Physicsなどと同じつくりの単語なのだけれどもご存知?私はコレについて最初に知ったのが、恥ずかしながら30歳過ぎて大学に戻ってからで、しかも英語で生物を学ぶチャンスがあったから、ということに尽きます。日本語で学んでいたら、きっとこの構造や含蓄や偉大さに気づけていたかどうかもわからず・・・。かなり多くの一般人はわかっていないと思うのです。私も30過ぎるまでは、それほどコレが大切だとは現実視していませんでした。模倣の必要性やそれがもたらす大きな恩恵を・・・。

Biomimics:copying mother nature
日本語になっていないようだ・・・。http://www.biomimicry.net/

いやー、Dan BrownのDeception Pointがこれをテーマにしており、政治スリラーとして展開しているのですが(Political thriller;いわゆるスパイ物と言われているジャンル)、詳細は省くとして、隕石に残る宇宙生物の化石を使っているのです。並行して、ゲンダイジンが作ったテクノロジーがわんさか紹介されるのですが、それらをひとうひとつ考えてみるに、やはり「この世にはやっぱりなかなかOriginal of the originalsって呼べるものはないんだなぁ」とつくづく思うわけです。

たとえば、Microbot(Micro, Robotの省略新語。辞書には出ていません。Biomimicsくらい新しいのだろうと思います)。実在するかどうかはまったく証拠が私にはありませんが、ここまでのテクノロジーとニーズを考えれば、「作ることも可能」「使いたい人が実在するのも事実」なので、スパイ映画・政治スリラーと呼ばれる小説などの世界は、やはりどこかで繰り広げられており、このGadgetもあると思えるわけです。

トンボ型Microbotは体長が1cmほどしかなく、ほぼ蚊のサイズ。羽根はシリコンでできている軽量。致死量に至るほどの薬が載せられるし、カメラ機能も搭載できる、と小説にはあるわけです。作ることは可能だけれども、こんな一ひねりで壊せるくらいのものが億くらいするんだろう・・・。大量生産できないもんね・・・(汗)。が、静かなる人殺しが遂行できて、自然死に見せることができて、まったく大騒ぎにはならない。持病があれば、コンビネーションが命取りな薬を注入すればいいわけで・・・。しかも初期型はライト光源で動力を補充していたのに、Ubiquitous社会が蔓延し、Magnetic Fieldでの磁力さえ見つかれば、どこででもエンスト状態を心配する必要がないわけです。

こんなすごいGadgetを作れるのはなぜなのか?やっぱり蚊やトンボを生んだ、自然のすごさなのですよ・・・。

これはちょっと「すごい!」という例なのだけれども、Biomimicsを使った道具は、生活の中に溢れまくっていることにフツーの人々は気づかないんだよね。たとえば、蝶番(ちょうつがい)。ヒトの骨組みを参考にしており、逆側には曲げられない仕組みになっているけれども、とても使い勝手がよいのである。ソケット類はみな人間の骨の仕組みを利用しているのである。カメラは人間の視覚システムを模したものだし、コンピュータを最初に考えた人は、ヒトの脳を模したのである。ナイフや刀ですら、手の延長ブツで、そこに工夫を加えたのがフォークやスプーンなのである。鳥を模して飛行機を作り、魚を模して潜水艦やウェットスーツなどを作ってきたし、本当に人間が使っているものは、大自然の恩恵を、技術を加えて作ってきたのですね。住宅だってそうだし、冷暖房器だって、哺乳類のサーモスタットシステムを利用しているのである。

なので、私は「オリジナルは実際のところは、あまり存在しない」といつも唱えているわけです。

コンピュータはおそらく、脳神経医学がもっと進むと、さらに進むのだろうから、Bill Gatesらはもっと稼ぐんだろうね・・・(汗)。科学を崇拝する人々の多くは、大自然の存在のでかさを痛いほどわかっていてほしいのですが、そうでもない人は多い・・・。狭い世界しか見ていないのかもしれない・・・。

便利に頭の先まで浸かって生きている人々は、悲しいし、哀れなのかもしれません。便利は次々とMother Natureの上に積み重ねられてきたもので、便利が主体でそもそもあったわけでもなく、ヒトがSuperな存在で、独自に創造したわけでもなんでもないのだ・・・。

まず生命ありき。まず生命の連続ありき。まず進化・退化ごちゃまぜありき。だったのである・・・。

私はテクノロジーをわざと拒否する派ではないですが、私が先天的にもらったものを損なうことは、なるべく意識的に避けるようにしています。さらに、便利ばかりを使わず、時間にゆとりがあるときには、自分をこき使うと、小さいスケールの進化が透けて見えているような気もする(笑)←どんな遊びなんだか・・・。同時に、これは生命体の共存を強く信じられる材料になっており、ヒトだけがこうも偉そうに、産業革命以降、地球を破壊しまくっていることに、強く胸を痛ませたほうがいいのだ。でないと、自然からスコーンと飛び出てしまい、感謝も誠意も何もないふざけた人間に成り下がるのだもの・・・。

何事もメリハリが大切なのですが、鍬や鋤が使い方を知らず、必要性があっても使えない人たちが、のうのうと農作物を食べている昨今は、ちょっと不自然な図柄に思える。牛や馬などの人間にたくさんの恩恵を与えている動物が、何を食べて生きているのか知らないなどというのも、かなり不自然に思える・・・。まぁ、飛行機について「なんであんな鉄の塊が空を飛ぶんだ!?」と思っている人々は多いんだけれども、じゃ、なぜ、鳥や昆虫が空を飛べるのか、仕組みくらいは知っていてほしい・・・などとも思うのである。アレを真似して作ったわけだし・・・。

先人たちが、そしてゲンダイジンの賢い誰かたちが、私たちの代わりに、Mother Natureをじっくり見て、いろいろな便利なものを実用化してくれたのだ。その道具たちも、発明者たちも、けっこう忘れられているし、モデルになったMother Natureたちにも敬意を失ってきているのはいかんのではないかと思うのだ・・・。せめて、凡人である私たちにできるのは、今よりも注意を払ってMother Natureを見ていき、コレ以上破壊しないように心がけることなのではないかと思えるのです。

浸透圧を使った仕組み、あなたは何個言えますか?やっぱりMother Natureはすごいよ・・・。生かしていただいていることについては、雑学を知れば知るほど、感謝が深くなります。そんなわけで、日本に戻るまで、蚊にしばらく遭遇せず、虫殺しもしないで済んできたのですが、ここのところ、母が3階に上ってくる蚊をバンバン殺すので、Microbotについて考えた次第です(笑)。3階でもゴキブリも蚊も出るのね・・・。アメリカでは、アリやネズミが出たんですが、私はとうとう、一度も殺すことができませんでした・・・。まとめて出て行ってもらうことばかりで、本当に合理的でないというか、偽善者というか・・・(汗)←あ、コレはあんまり関係ないが・・・。

私も、小さい頃は、鳥のように空が飛びたいと思っていたのですが、セスナやヘリを自分で操縦できるようになったものの、その仕組みは理解できても、作ることは無理です。なので、発明・開発・メンテナンスする人々にも、深く深く感謝している次第です。もちろん、鳥にも虫にも感謝だよ♪

A hinge in the white door