人々は多くの人が「私に限って」という不思議なルールを持っているのですが、それを裏切られると当然だとは思えず、「どうして私がこんな目に遭うのか」と嘆くんですよ。これがあるがゆえに、危険や危機に直面しても、「いや、単なる○○だから大丈夫」と軽く見て、行動には移さず、結局のところは危険な目に遭ってしまうことになります。これを「正常性バイアス」と呼びます。
うちのだんなに限って浮気はない
私がクビになるわけがない
うちの子がいじめなんてするわけない
というような思考が、いざ事実だということに直面しても、こういう解釈になる
↓
うちのだんなが主導的にやったんじゃなくて、誘惑された
私が悪いわけではなく、AさんやBさんが陥れた
うちの子は無理やり仲間に入れられた
などという結果になるわけです。
ここで少し役に立つのが、ハインリッヒの法則
災害やクレームだけではなく、私たちの日常にもこういうことが反映されているのに気付けるかどうか?
試しに自分のトラブルに当てはめてみることができるかどうか?これで、認知が歪んでいないかどうか、しっかり確かめることができます。
たとえば、私の大動脈解離は完全に「重大な健康トラブル」
ゆえに、症状に当たるものは出ていたのですよ。29の軽度のトラブル。
喫煙で咳き込むとか、走れなくなる、動脈硬化ぎみの健康診断結果が出る、などなど。それを無視していたから重大になったわけです。それ以前にも、もっと簡単な300のストレスが増えると喫煙が増えるとか、ストレスに対して寛容度が減るとか、好きな人にやさしくできないとか、んまぁ、300くらいのネガティブがあって当たり前だと思えるかどうか。
マイナスな結果になってしまったことについて、自分でちゃんと向き合って、それを改善して、二度と重大にならないようにと学べるかどうか?は大きいです。
派遣の契約解除になったり、長年の友人に切られたり、成績が伴わなかったり、などなど、重大なマイナス・トラブルの予兆を観ることができたかどうか、ちょっと確かめてみて、それから学ぶことができるかどうか、ぜひとも試してみてくださいね!そうすると、他のことに関してもバイアスが減ってきます。
とはいえ、行動する勇気に対してのブレーキになりすぎませんように!
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